新木綿街道日記

新木綿街道日記

木綿街道での出来事や美味しいもの、木綿街道振興会の会員の日常などを綴ります。

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木綿街道振興会主催のシンポジウムのお知らせです。

『木綿街道街なみ川なみシンポジウム』
日時:11月7日(土)14:00~17:00
場所:平田スポーツ公園セントラルハウス



基調講演は、「水辺の街なみの再生について」
中海・宍道湖の自然再生と環境保全に取り組んでおられる認定NPO法人自然再生センター理事長の徳岡隆夫先生に講演いただきます。

話題提供として、
①平田高校家庭クラブの皆さんの、
「We Love 平田~高校生から見た平田の町~」
※平校家庭クラブでは約1年半の間平田船川の水質調査を実施しておられます。船川の富栄養化の状況や調査地点ごとの測定値から考えられることなどを発表していただきます。
②島根県出雲県土整備事務所から、
「水質改善実験実施報告」
平田船川で実施されたカーボンファイバーなどを使用した水質改善実験の実施報告をしていただきます。

パネルディスカッションは、
「木綿街道の街なみと平田船川を生かしたまちづくり」をテーマに、現状の取り組みと課題、これからの方向性などについて討論していただきます。
パネラーには家庭クラブ会長の周藤みづきさんや国土交通省出雲河川事務所から鈴置真央さんにも参加いただき若くてフレッシュな顔ぶれとしています。











今回のシンポジウムのテーマとなっている雲洲平田船川は天然の川ではなくて、江戸時代に木綿街道付近に湖岸があった宍道湖の一部「平田湾」を埋め立てた際に、船を通すために残した運河です。そのため上流と下流の高低差がなく自然に流れることが困難な川です。



写真が平田船川の木綿街道付近の写真です。青く線を引いた部分が平田船川ですが、木綿街道の上流の西平田町で分岐し、下流の割烹温泉ゆらり駐車場付近でまた合流しています。
現在は上流からの流れの多くは本流のほうに流されていて、木綿街道側にはあまり流されていないために水が動かずお堀のようになっています。流域では未だ生活排水が流れ込んでいるところがあるなど、様々な問題点があり水質改善が困難な状況です。

木綿街道が観光振興に取り組んでいく上で平田船川の問題は非常に大きなものです。
私自身もガイドをしていますが、観光客の皆さんの共通の意見は「まちなみはいいのに川が汚くていけませんね」というものです。
正直言えば、斐伊川上流のやまめが棲む川の畔で育った私にとってはやっぱりこの川はドブ川に近いです。(こんなこと書いてすみません。。)

この雲洲平田船川の問題は木綿街道だけの問題ではなく、流域町内、平田全域、出雲市、島根県、国が一緒になり考えるべき問題ではないでしょうか。

皆さま、どうぞシンポジウムにおいでください。そして、自分のこととして平田船川の現状について考えてはいただけませんでしょうか。
皆さまの来場をお待ちしています。

※申し込みは、メール、FAX、電話、FBメッセージなどで承っております。お名前、ご住所、連絡先電話番号、参加人数をお知らせください。
momen_kaidou@yahoo.co.jp
080-3025-6901
木綿街道振興会事務局(平井)



こんにちは。


気付けば、facebookへの投稿ばかりになってしまって、ブログを放置。。。面目ありません(>_<)


10月12日から「秋のおちらと木綿街道ウィークが始まります。


平成13年から14年間継続してきたイベント「おちらと木綿街道」が15年目を迎えるにあたって、春にみんなで長い話し合いをしました。


木綿街道全体で約80種類の企画や出店があり一日で約5000人のお客様に来ていただいているこのイベントですが、ここ数年イベント企画をする私達の側の達成感というか満足度が低くなっているのは皆が気が付いていることでした。


おちらと木綿街道は平成13年の「木綿街道」命名のきっかけになったイベントで、このイベントでは本当にいろんなことが沢山あって、笑ったり泣いたり怒ったり・・・それだけに思い入れも深く、どんな状況でも開催し続けてきたイベントです。


14年続けてきて思うことは、


「このイベントの目的はすでに達成されていて、今はイベントをすることが目的になってないか?」


ということでした。


このイベントは、「この場所に雲州平田特有の建築様式を残した素晴らしい町並みが残っていることを沢山の人に知っていただくこと」を目的に始まったものです。

そのために地域のみんなで「木綿街道」という名前を考え、イベントの名前を付けたのです。


その時から14年が経過し「木綿街道」という名前は、まるでずっと昔からそう呼ばれてきた名前のように思われるようになり、町並みも整備が進み、全国的な知名度もあるようになりました。


イベントを始めた頃は、誰にも知られず、古い汚ない家が沢山あるところだった木綿街道が、地域のみんなの地道なボランティア活動や行政の協力によって「古くて懐かしい風情ある町並み」と呼ばれるようになったのです。


私達は「おちらと木綿街道」を始めた時に願っていた場所までは来たんじゃないかと思うのです。


目的を終えたイベントを、「ずっと続けてきたものだから。」「お客さんが来られるから。」という理由だけで漫然と続けるのは、楽なのかもわかりませんが、私達にはどうも納得がいかないのです。


次の目標に近づくために動きたいというのがみんなの意見でした。


次の目標というのは、

「日常の木綿街道に一人でも多くのお客様に来ていただきたい」というものです。


木綿街道振興会自体の目標もすでにそちらに向かっていて、

Cafeことんや木綿街道探訪帖など日常の木綿街道に人を呼び込むために頑張っています。


ウィークでは、木綿街道探訪帖という予約なしで受けられるガイドやみんながあまり負担にならないような小さな企画をいくつか開催し、イベントではない日々の木綿街道でも開催できそうな企画の実験をしてみたいと思っています。


正直言って、お客様が来られるかどうかはわかりません。でも、また一から目標に向かっていくのもいいんじゃないかと思います。

皆さん、宜しければ来てみてくださいね(*^^*)/



※木綿街道探訪帖とは

木綿街道各店舗が実施しているご予約不要のガイドです。

15分から30分程度で木綿街道の老舗の仕事や機織り体験、建物探訪など木綿街道の魅力を知ることが出来ます。

詳しくは、ホームページの木綿街道探訪帖のバナーをクリックしてみてください。パンフレットがダウンロードできます。http://momen-kaidou.jp/?m=wp&WID=13279


期間中のパンフレットには、近くの温泉施設「割烹温泉ゆらり」の割引チケットが付いています。

探訪帖をご利用の方は入浴料700円が400円に割引されますので、お帰りの際はゆらりでお風呂に入って、ご飯でも食べてお帰りくださいね。

期間中のパンフレットは各店舗でお受け取りください。



大変残念ですが、武蔵坊弁慶まつりは鰐淵寺付近の道路の落石の為中止となりました。


また、秋に開催されるのかは不明ですが、次の開催を楽しみにしています!





平成27年4月26日(日)10時~約1時間(変更の可能性あり)
「武蔵坊弁慶まつり」in木綿街道




武蔵坊弁慶まつりの弁慶さんが木綿街道でも雄叫びをあげられます!!
例年は鰐淵寺周辺で開催されるお祭りですが、もっと沢山の方々に弁慶さんの雄姿を見ていただくために、木綿街道でも弁慶行列をしていただくことになりました。

...

私もテレビや写真では見たことがあるのですが、実際の弁慶さんの姿を見るのは初めてでとても楽しみにしています。
今年の弁慶さんはどなたが選ばれるのでしょうか?そちらも楽しみです。



合わせて木綿街道振興会では「木綿街道朝市」と弁慶の大好物「芋粥」のふるまいをします。

時間は9時~(変更の可能性あり)



詳細が決まりましたら、またお知らせします!


※朝市の出店希望の方を募集しています。
 (お問い合わせ 080-3025-6901 木綿街道振興会)


第11回節分イベント「もち街木綿街道」を無事に終えることが出来ました。


おいでいただいたお客さま、出店協力いただいた皆さま、ボランティアで働いてくださった方々、平田高校の学生さんや松江高専の学生さん達、本当にありがとうございました。
反省点も多々あるイベントでしたが、楽しかった美味しかったという声も沢山いただき一同嬉しく思っています。


反省点は来年のイベントに反映させ、より皆さまに喜んでいただけるように努力したいと思います。





もち街イベントの収益金はすべて木綿街道を良くするために大切に使わせていただいています。Cafeことんの改修費の一部もこのイベントの収益金から支出しています。



木綿街道振興会は任意のボランティア団体で、行政から活動自体に定額で助成される資金等は持たないので活動の原資を捻出するのにとても苦労します。


でも、そういった助成金がない分活動の自由度が高くていろいろと面白いことも出来るのはいいことなのかなと思ってはいるのですが。


どこでもそうだと思いますが、何をするにもお金はかかるのでやりくりはとても大変です。


必要な事業をするにあたっては、事業毎にその趣旨に合った助成金をいろいろなところから探し、応募書類を書き、応募し、幸運にも採択されれば、助成金にもよりますが事業資金の約半額程度は助成されます。残りの半分は自己資金がないと実施できませんし、事業が終了し報告書を出してOKしていただいて初めて助成金が振り込まれるので、それまでは自己資金で支払いをしていかなければなりません。


また、採択されなければ助成金はないけれど、必要な事業なので実施しなければ活動を前に進めることが出来ません。そういう時は全額自己資金で実施することになります。



だから、このイベントの収益金は木綿街道にとって本当に大切な活動資金で、イベントに来てお餅を食べていただいたお客様やトッピングを作って出店協力していただいた出店者の方々、ボランティアで働いてくださった皆さんや学生さん達のおかげで木綿街道が少しづつだけど良くなっていると言っても過言ではないと思っています。


今回のイベントの収益金も無駄なことに使わないように大切に責任もって木綿街道の為に使っていきます。


皆さま、本当にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m



木綿街道振興会












昨日住宅生産振興財団より「家とまちなみ」という冊子が届きました。




この冊子には、第9回住まいのまちなみコンクールの審査講評が掲載されています。
昨年度、木綿街道振興会は国土交通大臣賞を受賞させていただいたのですが、審査講評を文書ではいただいていませんでした。
審査委員長の藤本昌也先生(建築家/(公社)日本建築士会連合会名誉会長)の講評を皆さまにも読んでいただきたく、アップさせていただきます。



■審査講評
①木綿街道振興会について
 活動に取り組む姿勢がすべてのまちづくりに共通するカギとなるものであり、大変すばらしいと評価されました。現実のまちづくりでは立場の違いもあって首をかしげる人もおりますが、そういう方々も巻き込みながら、合意形成に向けてスロースタンスともいえる姿勢です。
「人口減少」「人口流出」によって引き起こされる全国各地の衰退にどう歯止めをかけるかという社会的課題にしっかりと向き合い「次世代に住み継いでもらうには、地域の歴史や伝統を生かした魅力ある豊かな住まいとまちに成熟させなければならない」と覚悟を決め、その課題解決に向けて成果を挙げておられます。
また「魅力ある住まいのまちなみ」の本質を〈空間の価値〉と〈生活の価値〉という側面からしっかりと捉えておられます。ハードとしての空間のあり様、ソフトとしての生活のあり様を包含した意味で「まちなみ」という日本的表現をとらえるべきだと考えておられます。
端的に言えば、すぐれて“戦略的”で“総合性”があると評価され、大臣賞に相応しいと判断されました。





とても素晴らしい講評をいただきましたが、嬉しいというよりも、うちはこの講評に相応しい団体なのかな?そうあらねばならないなという重圧のほうを強く感じています。



今現在の木綿街道振興会は皆が忙しく活動を思うように進めることが出来ない状態にあります。事務局である私自身もカフェにかなりの時間を費やすことになり、木綿街道の為にやるべきことはわかっていても出来ない状況です。

もちろんカフェのことも木綿街道にとって優先度の高い大切なことではあるのですが。


先日も來間さんとこのままじゃいけないと話しました。

今木綿街道が抱えている問題点をいかにして解決していくか。進むべき方向性はどこか。何をすればいいのか。・・・でも、じゃあそれを誰がやるの?というところで答えをなくします。


全ての動きは、目的を持たない表面上の活動になってしまってはいけません。そういう遊びの部分も確かに必要ではありますが、そればかりでは何をしたいのかがわからなくなります。


自分達がしている一つ一つのことが、目的に向けて先に向かう意味を持ったものでなくては。
意味を持たせるのにはどんなふうにやるのか、何を大事にし、誰を巻き込み、どのような見せ方をしていくのか、その結果残るものはなんなのか。
それを効果的に組み立てていくことが、講評の中で藤本先生の言われている“戦略的”という言葉につながるのでしょう。




今主力になってやっている人間たちが木綿街道のことを出来るのはあと何年でしょうか。私たちは死んでもまちなみは残ります。誰も守ろうとする人がいなければやがてまちなみも消えていくのでしょうが。
意志ある人間が誰もいなくなってもまちなみが保護され続けるためにはやはり行政の制度が必要なのでしょうね。



木綿街道の将来に向けて、新しく関わってくれている人たちと真剣な議論をしてみたいなと強く思うこの頃です。