まだまだ寒いカナダですが、長い長い冬を抜けて春の訪れを感じる今日この頃です。

バンクーバーの街中でもあちらこちらで桜が咲き乱れております。

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気がつけばカナダに来て1年が経ちました。



今までの人生の中で一番のチャレンジになると腹を括ってきたものの、まあ本当に想像以上の忙しさと大変さでした。

 

 

自分一人だったり、伴侶がいればさして大変ではなかったとは思うのですが、子供が二人いると子供達の分の人生まで同時進行していくので、一度に3層の人生を歩んでいるような不思議な感覚でした。

 

 

特に海外の小学校、中学校のことは何一つ経験がなかったので、どう対応すればよいかに戸惑うこともしばしばありましたし、それがより私の生活が忙しくなる結果となりました。

 


一番大変だったのは、中学生の長女の宿題の手伝い。

数学やらエッセイやらと英語力の足りない娘にはどう頑張ってもできないレベルの宿題がよく出されるので、その度に、真夜中まで代わりに宿題をやるのはかなり疲れる作業でした。自分の勉強がなければ日中にいくらでもできたのですが、なにぶん私も学生の身で試験はしょっちゅうありますし(今週金曜日は国家試験です)、授業は朝の6時から始まるので起床は朝の3時がザラでしたので、本当に体がいくつあっても足りない状態でした。

 

 

その上、間の悪いことに次女はちょうど9歳。「9歳の壁」や「9歳の危機」と言われる反抗期にどっぷりと浸かっていたので、長女、次女それぞれ違うレベルで私のヘルプを必要としていて、かなりきつい試練の連続でした。


そんな中、合間を縫ってオリジナルブランドの立ち上げ(問屋・HP制作会社・充填会社)と自宅の土地処分のやりとり(不動産会社・司法書士・測量士・弁護士)を時差が16時間もある日本との間でやりとりしていましたので、自分の中では24時間フル回転で動いていた感じでした。

 

 

カナダに来て一年が経ち、「早かったですね」と色々な方からお声をかけていただくのですが、私にしてみると1年で3年分の人生を送ってきたので早かったというよりはやっと1年が終わったのかというのが正直な感想です。💦  




写真:(カナダに来て丁度1年目の4月11日はクラスメイト全員と一緒に学校での食事会。学部長であるシェフにお願いして娘達も連れて参加。 1年後にこんな時間を過ごすとは夢にも思わなかった。)

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でも大変なことばかりではなく、雨降って地固まるの言葉のごとく、娘を安心して任せられる個人教師がみつかり宿題の面倒は全てお願いできるようになりましたし、疲れている私の身体の手入れを委ねられる腕の良い鍼師(中国系ロシア人の女性)が見つかりましたし、次女は今年の3月の10歳の誕生日を境に急激に落ち着いてきて反抗期の影が見えなくなってきたりと、春の訪れと共に色々なことが一気に片付き始めています。

 

 

全くなんの期待もなくお尻に火が付いて(原発問題と憲法改正問題で)日本から出てきた私でしたが、ビサの為に始めた私の学生生活は大変ではありますが本当に良い仲間に恵まれ、ここで頑張れる大きな原動力となっている事には感謝の日々です。

 

 

チャレンジはどんなに小さなことでも最初は大変ですが、それを超えた時にしか味わえない喜びがあるのは本当に神様からのご褒美ですね。

 

まだ手を入れなくてはいけない課題はありますが、目の前にうず高く積まれた問題が、目に見えて少なくなったのであと一歩!

 


この春休みは娘二人だけで(私の学校は春休みがないので)自宅と友人に別れを告げるために2週間ほど一時帰国させましたが、帰国した二人は久しぶりに日本に帰って良い面も悪い面も両方含めて色々と感じることがあったようです。

 

 先日、

「ママ、カナダに来て正解だったね!」と反抗期を思いっきり駆け抜けてきた次女の口から出てきた珍しい発言に

「どうしたの?」と聞くと

「カナダは空気が綺麗だから目が痒くならない!!!!」(日本滞在中は目の痒みに悩まされたそう)

  

「⁈」って感じでしたが、まあ随分と素直になってきた娘を見てホッと胸をなでおろした一瞬の出来事でした。


今、大変な中にいらっしゃる方に何か微かな光が見えることを願って書いてみました。^_^


どうか今日も良い一日をお過ごし下さいませ。