9月7日(土)
昨日の眠剤のおかげで数時間眠れた。
朝起きて、具合どうかと聞かれたけど、とにかく肛門が痛い。
痛い痛すぎる。
でも看護師はどうする事もできないし、
ただ患部見ますね。
って私の肛門を見る。見ても何もしてくれないのに。 下手に管をいじるから糸が引っ張られて皮膚が破けそうに痛い。
痛い
と言うと先生呼んでくるって。
しばらくすると、主治医ではない当番の男の先生が来る。
肛門見せて、管の状況見て管を無理矢理押し戻そうとする。
痛いよ…
そうして、いつもと同じ説明をされる。
これ抜いちゃうと縫合不全悪化するからと。
いや、分かってるよ。
分かってるけど、今もうほとんど管が肛門から出てきちゃってるし、減圧の為って分かるけどここまで管が出てきているともはや意味の無いように感じる。
その後も必死に耐えるけど、痛み止めを点滴してもらって、それも効かなくて、別の痛み止めをしてもらって、それもそれで効かなくて、こんなんで2日間過ごすなんて絶望でしかない。
とシクシク泣いていたら、
優しい看護師さんが来てくれて、話を聞いてくれた。
なるほどって。
ちょっと見させてもらって良い?
って。
はいどーぞとオムツを取ってもらい幹部を見てもらうと…
確かに、初めの時よりも管が外に出てきちゃってますね。 痛いっていうのは糸に引っ張られて?なるほど、ちょっも先生に事情説明してきますね
と言って先生を呼んできた。
さっきの先生だけど、またその人に肛門を、見せなければならない。
オムツを脱がされ、まずは仰向けだから私の大切なところも露わになり、そして肛門を皆見るわけで、もう、ほんと人間としての尊厳が奪われていく…
すると先生、これねじ込むしかないなぁ…
ゼリー状の◯◯持ってきて!と看護師に指示。
もう、さっき無理矢理ねじ込まれそうになった時のあの痛みを思い出すと、体が拒絶。
でも私の意志とは裏腹にその先生はヌルヌルした何かをぬって、私の肛門に管をねじ入れた。
いたぁいよ〜〜
病棟中に私の悲鳴が響き渡り、その先生は
これでさっきよりも少し入ったから様子見て。と言って去っていった。
私は痛みと驚きと、この無理矢理やられた感じと、恐怖心でこれまた病棟に響き渡るくらいの大きな声で大泣きした。
息が吸えなくなり、必死で呼吸をするのでお腹にももちろん力が入るし、でもそんな痛みよりも遥かに肛門が痛い。
しばらく泣き続けた。
それでも心のダメージは癒えることはない。
幸いにも、糸で引っ張られるあの、痛みはなくなったけど、今度は肛門の中がジンジンして痛かった。
そんな自分を鏡でみると、1日に髪の毛を洗ったっきり洗っていないのでベタベタだし、泣きすぎて目も腫れているし、自分臭いし、オムツだし、💩の処理も自分で出来ないし、最低だと思った。
いつもは美容業界で働いているからこの現実が私のメンタルをすり減らす。
ここはがん専門病院だから、お花も飾っちゃダメだし、匂いのあるものダメだし、
美が私の周りにない。
自分の美ももはや無い。
美しいのはかろうじて景色かな…
ああ無情…
それでもこの現実を受け入れなきゃいけないし、まずはメンタルを整えようと思い、
そんな時に術前院内を散歩していた時に出会った美容師さんを思い出した。
院内にある美容師さんでした。
名刺をいただき、病棟に出張してシャンプーもするんで良かったら連絡下さいと。
そうだ、今日はシャンプーしてもらおう
看護師さんに伝えて予約を取ってもらい、
18時から19時の間に来てくれる事になった。
日中はシャンプーしてもらえる事が嬉しくて仕方なく、痛みもあるけどその事だけを考えて時間が過ぎるのをひたすら待っていた。
19時近くなり、美容師さん
シャワー設備と、美容道具を持って私の病棟に現れた
待ってました!救世主!
そこからシャンプー台の設置やらとてもテキパキと準備をしてくれて、いちいち感動しながらいざシャンプー開始
シャンプー、コンディショナー、トリートメント、ドライ、マッサージ
全て込みで2,950円円でした
ちなみに、19階の美容室まで行かれれば1,050円でシャンプーしてもらえます。
髪はサラサラだし、いい匂いがするし、
本当にメンタルが復活しました。