もしも
 
書いたものが夢になるノートがあったなら
 
あなたは そこに なにを描きますか・・・・?
 
 
 
 イラスト:nagomunariさん
 
 
nagomunariさんが描かれた『ゆめのおと』の絵
 
そのブログも絵も、とても素敵なものを生み出される、大好きなブロガーさんです(#^.^#)
 
 
そんなnagomunariさんのところで、na_juさん、涼風さん、さんの『ゆめのおと』コラボが始まったのは木曜日の夜のこと。
 
普段、私は他CPの話はあまり読まないのですが、今回は面白そうな匂いに誘われて、いそいそと読みに回らせていただきました。
 
 
 
末ズ、櫻宮、あいにの。
 
それぞれの作家様の描く世界に刺激され、頭の中で大宮がモソモソと動き出し、気付けば発作的に大宮を書いてしまっておりました・・!
 
 
はははははは
 
いや、「書いちゃった♪」じゃないんですよ。どうしよう、これ・・・と、自分に呆れましたが、このくらい刺激をうけたことだけはお伝えしたい。
 
迷いましたが、nagomunariさんに「こんなん書いてしまいました」とメッセージを送ったところ
 
なんと。
 
ナリさんも他の作家様方も、大変快く受け入れてくださいまして・・。そのお言葉に甘えて、お話を公開することとなりました。
 
皆様、本当にありがとうございます・・・!
 
 
 
 
nagomunariさんのお部屋はこちら
 
お話は
 
プロローグから始まります。

 

 

そこから 潤の夢  、 翔の夢 、 雅紀の夢 、 エピローグ と、つながり

 

夢のあととして  、 、雅紀 の想いが綴られていきます。

 

もう一つの夢(大宮イラスト)

 

私は、この中の和目線で、もうひとつの秘密の夢を紡がせていただきました・・・♪

 

 

 

 

どうぞ、みなさまも

 

素敵な夢を覗いてみていってください・・・♪


 
 
 
 
 
 
 
image
 
 
 
その黒いノートには見覚えがあった。
 
大野さんの家のリビングのテーブルやソファ。それからベッドにも、たまに置いてある時があったから・・
 
 
 
何でだろう
 
覗く機会はあったのに、何となく触れたら駄目な気がして、そのままにしていた。
 
大事にしているような、わざと存在を忘れているような・・そんな扱いに思えたから・・・かも、しれない・・・・
 
 
 
 
 
 
ライブ後恒例の、ホテルの部屋での飲み会の時に、変化は訪れた。
 
きっかけは相葉さん。それから潤君。
 
この二人の強引さには刺も毒もないから、俺も大野さんも弱いんだ。それに、翔さんがいい感じで間に入ってくれるから、そう慌てることもないと、のんびり眺めてた。
 
ちょっと流れが変わったのは、驚きが大野さんへの疑いに繋がった時。
 
大野さんは、口で伝えることにあまり興味がない。でも、嘘つき呼ばわりされることを良しとしている訳でもない。
 
だから
 
眉毛が下がって口が尖った時、俺はつい・・
 
 
「じゃあ、試してみればいいじゃない?」
 
 
口を滑らせた。
 
そして、今。そのノートは俺の手の中にある。
 
 
 
 
膝の上に開かれたノート。
 
この真っ白な紙は、見たい夢の世界に連れて行ってくれる魔法の絨毯・・・・
 
・・・・・・・
 
なんて、ね。
 
大野さんを疑っている訳じゃない。でもさ。
 
そう簡単に信じられるほど、子供でもない。
 
半信半疑。そのくらいになっちゃうよね。テンションとしては。
 
 
 
もう書き終わった3人の顔を見た。それぞれが目を合わせたり背けたりしているのに、不安と期待が入り混じった表情なのは同じだった。
 
・・そうか。皆、見たい夢があるんだ・・・・・
 
 
 
俺の夢・・かぁ・・
 
 
 
大野さんを見たら目があった。首を傾げてどうしようと伝えてみたら、なんでもいいよって顔をしていた。
 
 
・・ふふ
 
まあ、嘘でも損することはないし。本当に見ることが出来るなら、試してみたいこともある。
 
 
 
「じゃあ、俺は・・」
 
さらさらっと書いてみた。心なしか周りの目が気になる・・気がするのは、気のせい・・・かな・・?
 
 
 
 
大野さんに渡すとき、少しだけ指が触れた。
 
一瞬重なった指は、俺の指をしっかりと捉え直してから、離れていった。