もしも
書いたものが夢になるノートがあったなら
あなたは そこに なにを描きますか・・・・?
nagomunariさんが描かれた『ゆめのおと』の絵
そのブログも絵も、とても素敵なものを生み出される、大好きなブロガーさんです(#^.^#)
普段、私は他CPの話はあまり読まないのですが、今回は面白そうな匂いに誘われて、いそいそと読みに回らせていただきました。
末ズ、櫻宮、あいにの。
それぞれの作家様の描く世界に刺激され、頭の中で大宮がモソモソと動き出し、気付けば発作的に大宮を書いてしまっておりました・・!
はははははは
いや、「書いちゃった♪」じゃないんですよ。どうしよう、これ・・・と、自分に呆れましたが、このくらい刺激をうけたことだけはお伝えしたい。
迷いましたが、nagomunariさんに「こんなん書いてしまいました」とメッセージを送ったところ
なんと。
ナリさんも他の作家様方も、大変快く受け入れてくださいまして・・。そのお言葉に甘えて、お話を公開することとなりました。
皆様、本当にありがとうございます・・・!
nagomunariさんのお部屋はこちら
お話は
プロローグから始まります。
そこから 潤の夢 、 翔の夢 、 雅紀の夢 、 エピローグ と、つながり
夢のあととして 潤 、翔 、雅紀 の想いが綴られていきます。
私は、この中の和目線で、もうひとつの秘密の夢を紡がせていただきました・・・♪
どうぞ、みなさまも
素敵な夢を覗いてみていってください・・・♪
その黒いノートには見覚えがあった。
大野さんの家のリビングのテーブルやソファ。それからベッドにも、たまに置いてある時があったから・・
何でだろう
覗く機会はあったのに、何となく触れたら駄目な気がして、そのままにしていた。
大事にしているような、わざと存在を忘れているような・・そんな扱いに思えたから・・・かも、しれない・・・・
ライブ後恒例の、ホテルの部屋での飲み会の時に、変化は訪れた。
きっかけは相葉さん。それから潤君。
この二人の強引さには刺も毒もないから、俺も大野さんも弱いんだ。それに、翔さんがいい感じで間に入ってくれるから、そう慌てることもないと、のんびり眺めてた。
ちょっと流れが変わったのは、驚きが大野さんへの疑いに繋がった時。
大野さんは、口で伝えることにあまり興味がない。でも、嘘つき呼ばわりされることを良しとしている訳でもない。
だから
眉毛が下がって口が尖った時、俺はつい・・
「じゃあ、試してみればいいじゃない?」
口を滑らせた。
そして、今。そのノートは俺の手の中にある。
膝の上に開かれたノート。
この真っ白な紙は、見たい夢の世界に連れて行ってくれる魔法の絨毯・・・・
・・・・・・・
なんて、ね。
大野さんを疑っている訳じゃない。でもさ。
そう簡単に信じられるほど、子供でもない。
半信半疑。そのくらいになっちゃうよね。テンションとしては。
もう書き終わった3人の顔を見た。それぞれが目を合わせたり背けたりしているのに、不安と期待が入り混じった表情なのは同じだった。
・・そうか。皆、見たい夢があるんだ・・・・・
俺の夢・・かぁ・・
大野さんを見たら目があった。首を傾げてどうしようと伝えてみたら、なんでもいいよって顔をしていた。
・・ふふ
まあ、嘘でも損することはないし。本当に見ることが出来るなら、試してみたいこともある。
「じゃあ、俺は・・」
さらさらっと書いてみた。心なしか周りの目が気になる・・気がするのは、気のせい・・・かな・・?
大野さんに渡すとき、少しだけ指が触れた。
一瞬重なった指は、俺の指をしっかりと捉え直してから、離れていった。