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かいマムと申します。
現在夫婦共働きで長男きぃまる、次男ちゅけぷん、長女あーたんの3人の子供を育てています。
このブログでは妊娠中に胎児ポッター症候群と診断された次男の物語を綴っています。
衝撃的な少年との出会いでした。
前回のお話はこちら
さて、そんなとんちゃんのお母さんが、病棟にやってきます。
皆さんコードブルーって知ってますか?
ドラマとかにもなりましたよね。
コード・ブルーとは、病院内で心肺停止ないしそれに類する事例が発生したとき病院職員に対し全館放送で発する緊急コールです。 コードは暗号、ブルーは青。 青は医療現場では循環不良(チアノーゼ)を意味するとされます。 この緊急コールの仕組みはアメリカが発祥と言われます。
だそうです。
入院中何回かありました。
全館放送されますので医療関係者だけではなく、病院内にいる意味のわかる人全てに緊張が走ります。文字通り肝も冷えますし、本当に手の空いてる医師たちは、全員走って行きますので、こっちも変なアドレナリンが出ます
普段効率重視、なるべくシステム化して医療を行っている人たちが、走って駆けつけて、黒山の人だかりになって、わーわー言ってるんです。な、何事!?と、ビビります。
3人の子供の出産全てが大病院になってしまったマムですが、コードブルーという言葉が有名になってしまったため、不要な緊張をうまないよう番号で館内放送をしている病院もありますが、番号+場所で放送するので長く入院してるとすぐわかるっていうね...
それがね、とんちゃんのお母さんが来た日、医師と看護師が叫んで、
「引き止めて!!!」
「〇〇先生呼んできて!!!サインのいる書類も!!!」
って病棟の中ドタドタって大騒ぎだったので、一瞬またコードブルーか!?と思ったんですよ。。。。それくらいの緊急度、緊張感をみなぎらせてた。
「捨てたんだよ」と言った同室の病棟ママが、ニヤニヤしながら、
「ねえ、窓ちょっとだけ開けてよ」と、言ってきました。(なるほど、この人こうやって、とんちゃん家が子供4人とか、最近新築したとか、細っけー情報も集めてるんですね...)
ボタンを押す長さに比例して窓が開きますので、指先に神経を入れて、一瞬だけ壁のボタンを押して少しだけ窓を開けました。
とんちゃんのベッドの周りには医師や看護師が黒山の人だかりで、お母さんの後ろ姿が見えました。季節ごとの服の入れ替えはしているようです。ものすごく大きなスポーツバックを持ってきていて、服をぎゅうぎゅう押し込んでいました。
その体からは、頑なな拒絶のオーラが見えました。
こちらの病室では病棟ママたちの大噂話大会が開催されていました
ママA「ねえ、本当にかわいそうなんだけど、とんちゃんあんなに人懐っこくて可愛いのにさぁ」
ママB「やあ、でもさ、まえうちとんちゃんと病室一緒だった時に、聞いちゃったんだけど、お母さんにもう少し頻繁に来れませんか、って師長さんとかが言ったときにね?
『うち家を建てたばかりで、他に子供も3人もいるし、私も働かないとで、そんなに来れません』って、言ったんだよ〜」
ママA「え、ちなみにとんちゃんは4兄弟の中で何番目なの?」
ママB「三番目!下にもう一人作ったってことはさぁ?とんちゃんを捨てたんだよ!」
ママA「マジかーーーまじ可哀想...」
ママB「そんなに可哀想いうなら、とんちゃんもらってあげなよ!」
ママB「連れて帰るか!あはは」
つっっっっっっっっっら!!!!なにこの地獄絵図。そしてマムも圧力に屈して窓少し開けたし。
あと一回で終わります。
続く