前回までのお話はこちら
「ポート留置を受け入れます。」と言った瞬間、光の速さで個室が手術室みたいになりました。
処置の時に気づいたんだけど、この部屋、天井に血飛沫の後があるんですよね...以前にもここでこういうことがあったのかなぁ、と思いながら、正直拭いといて欲しかったです笑。
心拍、酸素濃度などをモニターする機器がつけられ、2台入っていたベッドのうち1台が外に出され、私の寝てるベッド1台が部屋のど真ん中に置かれ、無影灯で照らされました。
「はい、どうもこんにちは!」と外科の先生が手術着で入場されました。
ポートの埋め込みは首元に跡が残るので、PICCカテーテルという方法を選択しました。
これは、上腕の太めの血管からワイヤーを通して、心臓直近の太い静脈まで持っていき、プラスチックのチューブをワイヤーに沿って入れていく、という手術です。
後でwebを見てみるとエコーで見ながら血管の中にワイヤーを通すという方法もあるようですが、こちらの外科の先生は手練なのか、エコーで血管のはしり方だけ確認したら、あとは手探りでワイヤーをさしていきました。
すっげええええ怖かったですぅぅぅ
脇の下から心臓の方へ向かう箇所で、血管は急角度に曲がっているようで、腕をあげたり曲げたり、体を傾けたり、手探りでワイヤーが入れられていきました。血管の中をワイヤーが這い上がってくる感覚あります。特に血管が曲がってるところをワイヤーでツンツンされると痛いし、何より、ものすごい不快でした。
つ、突き破って出血するんじゃないか、と思うと....
すっげええええ怖かったですぅぅぅ(2度目)
「よし!OKエコーで確認!うん、入ってるね。」
よ、良かった、終わったよぅ。
「はい、じゃあ次チューブね。」
そうでしたあああああ。チューブが留置物本体ですよねぇぇぇ。ワイヤーはガイドですよねぇぇ。
「大丈夫、ツルツルっと入るから!あれ?これ無理か、入らんか。ちょっと看護師さん、もうワンサイズ細いチューブ用意して!!」
上腕の血管まで細ってしまって、用意していたチューブが入りませんでした。ギュムギュムと押し込まれて痛かったです。もうワンサイズ細いチューブは入りました。
最後にワイヤーを引っ張り抜いて(チューブの中を抜けてきてるはずなのに、なんかすごくゾリゾリって感じでした...)、チューブを皮膚に縫い付けて固定して終わりでしたが、もうその頃にはライフが残っていなかった。所要時間30分ほどでしたが、なんせその30分間指定されている体位をとらないといけないので、吐くのを我慢しなくてはならないのです。動いたらワイヤー刺さるとか言うんだもん...。
我慢に我慢を重ねていたので、手術が終わった瞬間吐きました。
すぐに放射線技師の方がポータブルレントゲンを持って現れ、カテーテル位置の確認の撮影がされました。うまく心臓付近までチューブを入れられたようです。
確認取れ次第、速攻IVH高濃度輸液が点滴開始となりました。
続く
🌀かいマムのかいまわり11月号🌀