時間稼ぎは吉と出るか凶と出るか。EFSFの拡充の独下院可決の影響 | moltoke_Rumia1pのブログ

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ツイッタ―の経済クラスタの記録。
140字で入りきらない分の考察やら感想、予測などの置場。
それでも今日、リンゴの苗を植えていこうの精神で色々と書いていきます。

ユーロは「炎上する出口なき建物」、歴史遺産となる可能性

-英外相 - Bloomberg.co.jp

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=axOXcpHXo8vg


(以下引用)

9月28日(ブルームバーグ):ヘイグ英外相 は、ユーロ圏が「炎上する出口なき

建物」だと述べた1998年当時の自身の発言の正しさが証明されたと主張し、

ユーロ圏諸国は今後何十年にもわたって重大な結果を背負っていかざるを

得ないだろうと語った。

(引用ここまで)


(・д・;) ユーロ圏内での債務危機が伝播していってるのを見ると、ポンド維持

ってイギリスの選択は正しいものだったでしょうね。本当にドイツ国民が一生涯

高債務国に補助金を払い続けないとならないかは議論の余地がありますが。



WRAPUP1: ドイツがEFSF拡充案可決し混乱回避、

ユーロ圏は今後も課題に直面 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT899749220110929


(以下引用)

[ベルリン 29日 ロイター] ドイツ連邦議会(下院)は29日、欧州金融安定

ファシリティー(EFSF)の機能拡充法案を賛成多数で可決した。予想以上の

賛成票が集まったことで混乱は回避したが、ユーロ圏は今後、一段と大きな

課題に立ち向かうことになる。

(引用ここまで)


(=д=;) た、短期間に救済案がまとまらなくなる最悪の事態『だけ』は回避

出来た形とないました。ここで躓くと、スペインやイタリアの国債発行や借り換えで

短期間に吹っ飛ぶ可能性があったので、まだ問題は山積しているとはいえ

時間稼ぎにはなります。


問題の抜本的な解決ではない時間稼ぎが必要かと言うと、その理由を

まとめてくれているコラムがあります。




COLUMN-ギリシャのデフォルト先延ばしはリスクの高いギャンブル

=マーチン・フェルドシュタイン氏 | マネーニュース |

最新経済ニュース | Reuters http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK899448420110928


(以下引用)

それなのに、ドイツやフランスの首脳はなぜギリシャのデフォルトを防ごうと

(正確に言えば、先延ばししようと)しているのだろうか。その理由は2つある。




 第1は、ドイツやフランスの銀行や金融機関が直接的、あるいはギリシャや

他のユーロ圏諸国の銀行に対する信用供与を通じ、ギリシャ国債に多額の

エクスポージャーを抱えているためだ。


デフォルトを先延ばしすれば、金融機関は、資本増強や満期を迎えた

信用の引き揚げ、欧州中央銀行(ECB)への保有債券売却などを通じ、

エクスポージャーを縮小する時間を稼ぐことができる。





 第2は、より重要な点だが、ギリシャのデフォルトが他国のデフォルトを招き、

特にスペインやイタリアなどの銀行システムを揺るがすリスクがあるためだ


(中略)

スペインかイタリアのどちらかでもデフォルトを起こせば、ドイツやフランスの

金融機関に深刻な打撃を与える恐れがある。欧州金融安定ファシリティー

(EFSF)はギリシャの資金ニーズを賄うだけなら十分な規模があるが、

スペインやイタリアが金融市場で資金を調達できなくなった場合に対応

できるほどの能力はない。


そのため、欧州の政治家は、ギリシャですらデフォルトを回避できることを示す

ことにより、市場からイタリアやスペインが妥当な金利水準で借り入れを継続し、

国内銀行に資金供給できるという信頼感を得たいと考えている。

(引用ここまで)


(・д・;)

コラムでは2年稼げれば事態を鎮静化して、イタリア・スペインに波及する

致命的事態を避けることができるとしてるけど・・・そこまでの長期間だまし

だましやってくのは無理じゃないかなぁとも。何しろ、既にイタリア国債で

問題が起きつつありますし。



イタリア入札:79億ユーロ発行、利回り上昇で目標上限に届かず

- Bloomberg.co.jp

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920015&sid=aqgorFNJ1gPY


(以下引用)

この日の入札での発行目標最大額は90億ユーロだった。

 

ニューエッジ・グループの債券アナリスト、アナリサ・ピアッツァ氏は投資家向けの

電子メールで、「今日の入札は全く勢いがなかった」として、「市場参加者は欧州

周辺国が近い将来しっかりと回復するとは考えていないようだ」と指摘した。


イタリアは今年さらに短期証券と中長期国債約900億ユーロが

満期を迎える。

(引用ここまで)


Σ(=д=;)

目標最大90億ユーロ調達するのに金利が上がり過ぎで79億ユーロしか

調達できず、尚且つ満期を迎える900億ユーロ分も今年だけで借り換え

しないとならないとか・・・;


この部分だけでも、もう破局フラグに見えるのは気のせいでしょうか・・・;

元々、イタリアの政府債務総額=残りのPIGS4か国の政府債務総計

と同額って部分で本当の焦点はイタリアの国債借り換えが円滑に済むか

どうかなのです;


ただでさえ、イタリアよりも経済規模の小さいスペインが債務不履行に

陥ると現在の救済基金では耐えられる可能性が薄かったわけですし;


債務危機の起きる以前は、ユーロ圏のような国際金融からの国債消化は

格付けによる信用の透明性や、財政規律を監視があるため守り易いと

持て囃されたものですが・・・現実とはこんなものです。


もっとも、以前に日本でこうしたユーロ圏を擁護してた人々は掌返して

しまいましたけどね。


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(=д=;) 独議会の救済基金拡充可決で時間稼ぎは出来たけど年内

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