「ベルカント」と言う言葉は、非常にいい加減な言葉である!

その解釈たるや、人によって様々であるばかりか、歴史的に観ても、確定的な定義は見当たらない!

何やら頭声、ファルセットを主とした歌唱法!?と言う意味合いに取られ易いが、その実は、力強い声が出せない、未熟者の正当化に使用されるのが落ちであろう!


現状は、ウイリアム・マッテウッチや、ロックウェル・ブレイク、フローレスがベルカントと言われるのかな?


日本の実際は、浮き声、開き声、ぐらつき声のオンパレードである!


そうそう!そのベルカントと言う概念を多用する声楽家は、先ずもって怪しいと思った方が良いと思う。

もちろん、黄金期のオールドスクールをベルカントと言う場合もある!

モダン歌唱も劣化モダン歌唱も勿論ベルカントと信じてやまない人達も居る!


私は、あらゆる要素を考慮し、とにかく歌えなく成る様な偏りを補正し続ける事がベストだと思い、その作業の繰返しにより、ベルカントに近付いて行く!と言う、漸近線的な概念と捉えた方が良いと思う。


ベルカントと言う概念を持ち出し、正当化する行為は、権威主義的、演繹法の思考パターンであり、残念な結果に終わる可能性が大きいと思う。


まず、ベルカントは、誤魔化しに多用されるパターンが殆どである!と断言しておきたい!