大体のところ、緊張するときは、何かを怖れて、いい格好しようとしている時であり、リラックスしている時は、本音で語っている時である。
本音で語るとき、喉の筋肉は充分に働き、しっかりとした音声になる。
その時、肩の力などの無駄な力は抜けて、充分に喉を使って話しているのである!

ところが、特に国内では、そのような本物の声を「喉声」と否定的に観る風潮が強い。

これは、文化的な影響が強いと思う。

要するに、人前での「建前」を重んじるからである!

建前と本音、表裏の文化である!

それもこれも、和を重んじる習慣から来るものであり、人前では、ある程度のフェイクを演じる事が当たり前であり、これだけ声楽発声がフェイク声でも、それに違和感を抱かない人が殆どである事も納得が行くと言うものであろう。

しかし、そんなお遊戯には付き合いきれない、その枠からはみ出た人達も存在するのであり、ある意味、文化的洗脳から目覚めた人達もいるのである!

話をもとに戻すと、低喉頭で、本音で強く発声するには、喉の筋肉をバランス良く、しかも、日本人には、相当強く働かせてやる必要があるのである。

その、喉の筋肉を充分に使わないから、逆に残念な喉声と化すのである!

高い喉頭で、恐る恐る出す事になるのである。

きちんと喉で歌う!これが本音であり、リラックスでもある事に、いい加減気付いても良さそうなものであるのだが!?