WEBに神奈川県医師会が医療現場の現実を知ってもらいたいと

書かれた記事が載っていました。

 

一部を紹介します。

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「連日の報道で、親も子供もストレスで大変ですとマスコミが取り上げています。

だから、ストレス発散のために、外出したいという気持ちもわかります。

爆発的な感染拡大に若い人たちに危機感はないのは当然かもしれません。

若い人は感染しても比較的軽症ですむとの報道があるからです。

しかし現実は違います。

若い人でも、重症化して一定数以上は死亡するのです。

現実を見つめてください。

もし、自分の知り合いの人がコロナ感染症で亡くなられたらきっと哀しいはずです。

そして、亡くなった人にうつしたあなたが、

入院せずに軽度ですんでも本当に喜べるでしょうか。

不用意に動き回るということは、その可能性を増やしてしまうことなのです。

今は我慢する時なのだということを、ぜひ理解してください。

出来るだけ冷静に、そして自分を大切に、そして周囲の人を大切に考えてください」

 

「医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。

その中で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。

しかしながら、新型コロナウイルスのPCR 検査の感度

(編注:感染者に陽性の検査結果が出る割合)は高くて70%程度です。

つまり、30%以上の人は感染しているのに『陰性』と判定され、『偽陰性』となります。

検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。

さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。

その手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。

もし複数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。

正確で次の検査の人に二次感染の危険性が及ばないようにするには、

一人の患者さんの検査が終わったら、すべてのマスク・ゴーグル・保護服などを、

検査した本人も慎重に外側を触れないように脱いで、破棄処分しなければなりません。

マスク・保護服など必須装備が絶対的に不足する中、どうすればよいのでしょうか。

次の患者さんに感染させないようにするために、

消毒や交換のため、30 分以上1 時間近く必要となります」

 

「胸部レントゲン検査やCT 検査を、もっと積極的にしないのは怠慢だという人がいます。

もし、疑われるとした患者さんを撮影したとすると、

次の別の患者さんを検査する予定となっても、

その人が二次感染しないように、部屋全体を換気するとともに

装置をアルコール消毒しなければなりません。

その作業は30 分以上、1 時間近く必要となります。

アルコールが不足する中、どうすればいいのでしょうか。

メディアなどで主張する専門家やコメンテーターは、

そのようなことを考えたことがあるでしょうか」

 

「どの医療従事者にも家族もいますし恋人もいます。

現場で医療行為をした後、どんなに体を清潔にして、

感染しないように心がけても、一抹の不安は残ります。

今でも聞きます。『家に帰っても自分の子どもが感染しないか心配です』と。

だから、窓ガラス越しに子どもと手を合わせただけで、

そしておどけた姿を見せて子供が笑ってくれたのを喜び、また現場に戻っていく。

『スマホでは子供のなまの反応を確かめられない』と語る医療者もいました。

もちろん家族に会って、子供の顔を見て、一緒に温かい物を食べる医療者もいます。

それでも『ぎゅっと抱きしめることはできなかった』という声が寄せられます。

そういう医療従事者が実際にいるのです。本当に切実です。

 

医療従事者は『3密(密閉・密集・密接)』を避けられません。

通常の日常診療では、患者さんと日々接し、聴診器で胸の音を聞き、

腹痛があれば触診します。こまめに消毒したり、マスクをきつめに締めたり、

できる限りの感染対策は当然尽くします。

ですが、そのための医療物資も本当に足りません。

マスクが足りません。アルコールも足りません。

そして緊急時に使用する防護服(服とフェイスシールド)もありません。

 

「今の日本は諸外国に比べ、死者数を大きく増やしてはいません。

これは、医療者が現場で日々戦っているからです。

専門家会議メンバーはじめ多くの専門家が、

日本に適した対策を考え、進めているからです。

死者増加をどうにか食い止めているからこそ、

みんなでもう少し頑張らなければいけません。

新型コロナウイルスは、感染症を引き起こし、人間を死に至らしめます。

そのことはとても恐ろしいことです。

しかしながら、デマも、買い占めも、差別も、誹謗中傷も、不安をあおることも、

人間の恐怖心が生み出していることです。

怖いことは感染の恐怖から、不安や不満が蓄積し、

不当な差別や、不毛な対立が生まれてしまうことです。

最も怖いのはコロナではなく、人間のこころです。

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まだまだメッセージは続きます。

詳しい記事はこちらをご覧ください。