海外にいる友人からメールが届きました。
彼は、趣味でトライアスロンをやっているのですが、
今回、とある街のマラソン大会に出ました。
そのレースの模様なのですが・・・
読んでいて、とても感動したので、
みなさんにもお伝えしたいと思い、
本人の了承を得て、
掲載することにしました。
・・・・以下、原文
今回お伝えしたいのは
ヨーロッパの小さな街で開催された、
ローカル色満開の
小さなフルマラソン大会での体験です。
その街では年に一度、
家の玄関、庭先や道に無数のローソクを置いて
何かを祝う(宗教的な行事かもしれません。)、
静かで厳かなその土地独自の行事・習慣があります。
その幻想的な夜を更に楽しむために
地元のランナーが手造りで企画した大会で、
日没後にスタートして
24時までにゴールする”ナイトラン”だったのです。
5か所あるエイドステーションのみが
ローソクが並べられた民家が集まっているエリアで、
それ以外は街灯等は無く、
完全な暗闇の中を走ります。
従って、
Run用の強力なヘッドランプと
反射テープが大きく貼られたベストを
装備することが参加の必須条件です。
参加者は僅か150人。
雪混じりの雨と寒さの中、
コースの曲がり角に置かれた
小さな反射板の目印を、
自分のヘッドランプだけを頼りに
探しながら走ります。
ひとつでも目印を見落としたら、、、?!
その味わった事のない緊張感に
不思議な魅力を感じました。
山の中ではないので
遭難して生死に直結することは無いとは思いますが、
迷ってコースから外れたら
当然ゴールにはたどり着けず、
雨と寒さに耐えながら
携帯電話のGPSで場所を伝えてタクシーを呼ぶ?!
しかなくなります。
走りながら、
”迷った末にもしヘッドランプや携帯電話の電池が切れたら?!”
も頭をよぎりました。
外国人の私にとっては不安倍増です。
何かトラブルが起きても、
全てが参加者の自己責任なのがヨーロッパ流。
日本では開催が簡単ではない大会だと思います。
今まで体験してきた
数万人規模の大きな大会とは全く異なる
貴重な時間の楽しさは本当に格別でした。
皆が本当に楽しそうな表情で走り、
全身にLEDで光る電飾を
身につけているランナーも大勢いました。
前方遠くの闇の中に
”走る電飾” の一団を見続けた時の
美しさは忘れられません。
ゼッケン配布は地元の小さなカフェ、
訪問順にその場で番号が決まる、
更に競技記録はゴール後の自己申告制、
等々、、、楽しい手造り感が満開!
その申告タイムは、
”どれだけその夜に元気をもらったか”
の記録でもあります。
誰かを追い抜くとき、
お互いが声をかけて励まし讃え合う。
たった一人で暗闇を走っていても、
”自分は一人じゃない。”
と強く感じたのは初めてでした。
残り1kmのところまで来た時、
35km以降に私を引っ張ってくれていたランナーが、
”自分の仲間達が後方にいるから、
ペース落として追いつくまで待ってくれないか?
一緒にゴールしよう!”
と私に言うのです。
普通なら、
”自分は仲間を待つので、
あなたは先に行ってくれ。”
という場面で、です。
この心意気には本当に感激しました。
”もちろん!” と了解した後に、
”頑張れ―!” と遠くに見える
ヘッドランプ群へ向けて叫ぶ私。
その人と後続の仲間は
大会の主催者だったのです。
”来年は大きな大会にするぜ!”
と楽しそうに走りながら言っていました。
そして、
今夜のこの大会は
来年の本格開催へ向けてのプレ大会だったのです。
このプレ大会の開催までの準備に
どれだけの苦難があったことか想像するに容易です。
開催までに多くの人達の協力を得ながら、
長い時間をかけて準備してきたのだと思います。
自分が知っているありったけの表現を使って
走りながら感謝の意を伝えました。
参加者の中で外国人は私だけでした。
こんな光栄、、、他にあるでしょうか。
ゴール直後、
一緒に走った男女6人で
互いを讃えてハグし合った時、
感動して涙がでそうでした。
”自分がフルマラソンを完走する。”
という自己だけの領域を超えた、
”皆の完走がお互いを幸せにする。”
という貴重な感激をもらったのです。
150人の参加者は
来年からこの大会を
盛り上げることに賛同する仲間達で、
皆がバリバリのランナーでした。
ゴール後のパーティーで
主催者のリーダーがスピーチして、
皆の拍手と笑顔、
握手とハグが炸裂していました。
そんなシーンを見ていて、
私の心が芯から暖まったこと、
言うまでもありません。
来年は外国人も大勢参加し、
更に盛り上がる事を確信しています!
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スポーツを通じての友情は
本当に素晴らしいと思います!
苦しさを分かち合ったからこそですね!!
このレースが
来年以降も発展していくことを
願ってやみません。
☆ 冒頭の写真は、あくまでイメージです
