金型屋の社長から愛をこめて


昨日は、工場見学に行ってきました。

見学先は、日本理化学工業㈱


以前から伺いたいと思っていたのですが、

なかなかチャンスがありませんでした。


それが今回、

川崎市役所のKさんのおかげで実現しました。



こちらの会社は、

『カンブリア宮殿』にも取り上げられて、

何度もテレビに登場している有名な企業です。


全社員の7割が知的障がい者ということで、

ご存知の方も多いと思います。


会社の玄関を入るとすぐに、

受付の方が、明るい笑顔で迎えてくれました。


大人数で伺いましたので、

食堂兼会議室で、お話しを伺いました。



始めに、大山会長が、

知的障がい者雇用の経緯について、

丁寧に説明してくださいました。



昭和30年代前半に、

養護学校の先生から頼まれて、

テスト的に、期限付きで2人を受け入れました。


当時、15才の少女2人です。


テスト期間が終わったとき、社員から、
「そのまま雇ってあげようよ。」

「俺たちが面倒みるから。」

という声が上がり、

思い切って正規採用としたそうです。


障がい者が、4~5人に増えたとき、

「福祉施設で面倒を見てもらった方が

彼らにとっては幸せなんじゃないだろうか?」

という迷いが生じました。


たまたま出会った禅寺の住職に、

思わず相談したところ、こう言われました。


「人間には4つの幸せがあります。」


「1つ目は、愛されること。」

「2つ目は、ほめられること。」

「3つ目は、人の役に立つこと。」

「4つ目は、人に必要とされることです。」


「ほめられたり、人の役に立ったりできるのは、

福祉施設ではなく企業なのです。」

「企業の方が人間を幸せにできるのはないですか。」


この言葉を聞いて、大山会長は、

障害者雇用の決意を固めたそうです。



金型屋の社長から愛をこめて


こちらは、オリジナル商品の『キットパス』。


主原料は、化粧品にも使われているパラフィン。

安心素材ですし、濡れたタオルで拭き取れば、

簡単に消すことができます。


幼児に、これで思い切り落書きさせて、

五感を刺激することで、感じる心を目覚めさせます。


産学連携により作り上げた商品ですが、

「モノからコト」への移行が進む現代の

時流に乗った商品と言えましょう。



金型屋の社長から愛をこめて


食堂の窓にも、こんな風に落書きがありました。(笑)

いい感じですね~



金型屋の社長から愛をこめて


食堂の壁には、こんな風に、

皆さんの顔写真と共に、

今年の目標が貼ってありました。


あちこちに掲示物が多いのですが、

見ていると、働いている人たちの姿が見えて、

温かい社風が伝わってくる感じがしました。




金型屋の社長から愛をこめて


こちらは、工場内です。


どの方が、障がい者なのか分からないくらい、

皆さん、てきぱきと楽しそうに作業をしていました。


明るく挨拶をしてくれて、

とても感じがよかったです。



金型屋の社長から愛をこめて


障がいを持った人たちを教えるとき、

最初は、相当苦労されたようです。


大山会長は、

「障がい者だと言っても、会社には一人で来る。」

「信号も、ちゃんと守ることができる。」

「だったら、その能力で仕事ができる工夫をしよう。」

ということで、

赤や青の色による識別を始めたそうです。


この他にも、あらゆる所に工夫が見られました。



作業者が、きちんと作業ができないのは、

作業者が悪いのではなくて、指示方法がよくないから。


そんな信念を持って、指導をしているそうです。



「障がい者の先輩が、後輩を指導するんです。」

というお話しにも、驚かされました!


「作業を覚えるだけでも大変なのに、

人に教えるとなると、かなりハイレベルなのでは?」


「本当に、そんなことができるんですか?」


そんな質問をしたところ、


「教えるというのは、上から目線ではダメなんです。」


「同じ目線の人が教える方が分かりやすいし、

素直に聞いてくれます。」


という答えが返ってきました。

これには、目からうろこが落ちた思いでした。



他にも、勉強になったり、

ヒントになったことは沢山ありますが、

今日は、このへんにしておきます。



今回の工場見学と大山会長のお話しの中から

本当に多くのことを学ばせていただきました。


この場を借りて、御礼申し上げます。



また、このような機会を与えて頂いた、

川崎市役所のKさん、

ありがとうございました。m(__)m


・・・また、よろしくお願いします!