私の会社では、
プラスチックの金型を作っています。
金型の設計は、
すべて3次元CADを使っています。
CAD: コンピュータで設計することです。
Computer aided Design の略です。
「3次元」と言っても、
製造業以外の方にはピンとこないと思いますが、
コンピューターグラフィックのような感じで
立体的なイメージで設計することです。
実際には、こんな感じです。
これを見ても、「なんだコレ?」という感じでしょうが、
これが、金型のCADデータです。
これを画面上で、クルクル回しながら、
まるで、そこに立体形状があるような感覚で、
設計していきます。
3次元CADは、1990年くらいにスタートして、
2000年に入った頃には、大手企業のほとんどが、
3次元CADで設計を行うようになりました。
その前は、2次元CADを使っていました。
2次元CADというのは、
いわゆる紙の図面と同じで、
平面図、正面図、側面図、断面図を使って、
形状を表現していきます。
よく、IQテストなどで、
「上から見るとこの形、横から見るとこんな形、
ではこれは次の形のどれ?」
というような問題を、やったことがあると思います。
ああいうのを、2次元図面と言います。
3次元だと、誰が見ても形がすぐにわかります。
2次元だと、それを立体として考える力が必要になります。
3次元CADを使うようになって、
形状を認識するのが、すごく楽になりました。
でも・・・・
この技術によって、
人間の能力が退化したようにも思います。
2次元の図面を見ていた頃は、
頭の中で、2次元を3次元にする力が必要でした。
・・・つまり、頭の中に3次元CADが入っていたのです。
ところが、
3次元CADの出現で、
そういった能力が、いらなくなりました。
CADが、2次元から3次元になったことで、
頭は、3次元から2次元になってしまいました。
技術の進化と、人間の能力の進化に、
相反するところが出てしまうのは
仕方の無いところなのでしょうか?
もちろん、今更2次元に戻るわけにもいきません。
技術トレーニングという意味では、
2次元図面を書いてみるのも、
いいことなのかもしれません。
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