今月読んだ本 | どうでもいいこと

どうでもいいこと

日々のどうでもいいことを記す

Diana Gabaldon, Written in My Own Heart's Blood 2014

 

英語力ないし適当だけど、なんとか大筋は読めたか?

文庫にしたら何冊?もう厚すぎる・・・AIに加藤洋子さん風に訳してもらうのはどうだろう?(汗)

 

あまりにたくさんの事が起こるので、何日も何週間も経っているのかと思えば、一日二日の話だったり、訳がわからなくなるし、忘れちゃう。ネタバレかもしれないけど、おおまかなメモ。

 

<Part1> 1778年6月、フィラデルフィア、英国軍に追われて、ロード・ジョンを人質に大陸軍の陣地に逃れたジェイミーだったが、ジョンが余計なことを言ったせいでキレて、ジョンを半殺しにし、捕虜として引き渡してしまう(なんて薄情・・・汗)

 

ウィリアムはジェイミーを見て、マック=ジェイミー=本当の父親と気付いてしまい、荒れて飛び出すが、仲間に拾われて軍に戻る。

 

ハルが来て、ジョンに会おうとするが、行方不明で、妻になっているクレアが出向き、誤魔化す。ハルはクレアが妻になっていることも知らなかったが、喘息の発作を起こし、クレアはジェニーやミセス・フィグと看病する。

 

大怪我をしているジョンは捕虜になっているが、姪のドティ、軍医のデニー・ハンターが来て、逃亡を手助け、ジョンは偽名で大陸軍に紛れ込む。

 

フィラデルフィアから英国軍が撤退し、今度は大陸軍の支配下に。ジェイミーはジョンの妻になっているクレアの身を案じ、フィラデルフィアのジョンの家へ。ハルとジェニーが一緒にいることに驚き、そこにクレアに呼ばれたデニー・ハンターも来て、ハルに睨まれる。

 

イアンとレイチェルもやって来る。イアンと死んだと思われていたジェニーの感動の再会。デニーからジョンが生きていると聞いて、一同はほっとする。

 

<Part2>  1980年10月30日、ロジャーは20世紀に迷い込んでしまった自分の先祖で、以前ロジャーを縛り首で殺そうとしたブークリエフとともに、ロブ・キャメロンに拐われた長男ジェム(ジェレマイア)を探しに過去へ戻る。

 

ラリーブロッホへ行くと、そこにはジェイミーの父ブライアンがいて、ジェニーもまだ少女、ジェイミーはフランス、1739年だった・・・とりあえずジェムを探すが、話に聞いているジャック・ランダル、ドゥーガル・マッケンジー、ゲイリス・ダンカンらに会うことに。

 

ブークリエフは発作を起こし、治療に来たヒーラー、ヘクター・マキューアンが1841年から迷い込んでしまった医師だと分かる。

 

一方20世紀のブリアナは、ロブ・キャメロンと死闘を繰り広げており、ジェムは自力で逃げて来たが、キャメロンは執拗にブリアナと子供達を狙う。途方に暮れて子供時代の宝物入れを開くと、17歳の時に死んだ養父フランクからの手紙を見つける。

 

愛情に溢れた手紙には、Braham Seer(実在の人物)が、<Fraser's Profet>という預言を残しており、そこに出てくる"Lovat"とは、ジェイミーの父ブライアンの父親サイモン・フレイザー・ラヴァト卿(実在の人、リーダーズ・プラスだと12代Baron Lovat 1667?-1747)で、誰が作ったのかわからないが、現代にクレアやブリアナの名前のあるフレイザー家の家系図が存在していること、過去と現在を行き来すれば、それだけ注目を集めてしまうから気をつけるようにとの忠告があった。

 

18世紀のロジャーとブークリエフは、空軍所属だったロジャーの父親のIDを見せられ、ジェレマイアと念じてタイムトラベルをしたが、ジェムは現代にいるので、18世紀に迷い込んだ父ジェレマイアの元へ来てしまったのだろうと推測する。

 

<Part3>1778年6月ジェイミーはワシントンの命で大将として300人の部隊を率いて、参戦することに。クレアも医者として付いて行く。

 

ウィリアムはジャック・ランダルの甥でフランクの先祖デニス・ランダル=アイザックスに、リチャードソン大尉には気をつけるよう、釘を刺される。

 

ウィリアムは仲間と出かけ、とても若いジェーンという娼婦と関係を持つが、彼女は幼い妹ファニーを連れて来て、自分たちを保護してくれと頼む。ハークニス大尉に妹が目をつけられていると言うのだ。とりあえずニューヨークまで一緒に行くことに。

 

負傷しているジョンは、ファーガスとマーサリの息子ジャーメインに見つかるが、アームストロングの偽名を使ってことなきを得る。

 

<Part4> ジョンはクレアたちにも見つかり、自発的にジェイミーの個人的捕虜となり、クレアの手当を受ける。パーシーがやって来て、英国軍のリチャードソンはスパイで、ウィリアムを狙っていると知らせる。

 

ウィリアムは仲間とジェーンを巡って喧嘩になり、飛び出したところを何者かに襲われ、倒れる。偶然イアンに見つけられ、イアンが助けようとするとインディアンに襲われてしまう。

 

イアンは一旦ジェイミーの元に戻り、ロード・ジョンと合流、

 

ウィリアムが目覚めると、伯父ハルがいた。

 

<Part5> 戦場から戻ったジェイミーの目の前で、クレアが撃たれて倒れる。デニー・ハンターが手術する。

 

イアンはジョンと別れて一人帰ろうとするが、森で倒れてしまう。

 

ジョンはハルとやっと会えたが、大陸軍の捕虜になっていたハルの長男ベンジャミンが死んだと知らされる。しかし知らせて来たのが、リチャードソンで、ジョンはリチャードソンの疑惑を教え、二人はベンジャミンがまだ生きているのではと考える。

 

ウィリアムはジェーンとファニー姉妹を思い出し、探していると、イアンを探すレイチェルに会い、イアンも見つかる。ジェーンはハークニスから逃げているのではなくて、ハークニスを殺害して、逃げているのだと告白、二人をどうしたものか考えていると、レイチェルがクエーカーのコミュニティーに預けようと提案、自分の代わりにイアンを連れ帰るよう頼む。道中イアンが昔の話などをし、親交を深める。

 

ジョンとハルがクレアたちのところに来て、リチャードソンの話をし、ウィリアムが所在不明なこと、生きているかもしれないベンジャミンを探す協力を頼む。そして二人はジョンの家へ戻り、ミセス・フィグ、ドティと再会。

 

無事イアンを送り届けたウィリアムは、ジェイミーと話すことなく帰り、ジョンの家へ戻ってくる。リチャードソンの話をし、軍務を解かれた自分がベンを探すと出ていく。

 

クレア、ジェイミー、ジェニー、ハル、ジョンが出席し、デニー・ハンターとドティ、レイチェル・ハンターとイアンのクエーカー式結婚式が無事行われる。

 

<Part6> 1980年12月、ブリアナはカリフォルニアにいる。クレアの親友で彼女たちのタイムトラベルの秘密を知る、唯一の相談相手ジョー・アバナシーが送ってくれた、1739年のロジャーからの手紙を奇跡的に受け取る。

 

アバナシー夫妻の家に身を寄せたブリアナと子供達、ブリアナは子供達のためにタイムトラベルのガイドブックを書き始め、ジョーと子供達の間のテレパシーのような力が及ぶ範囲を調べてみる。

 

18世紀のロジャーとブークリエフは、とても若いロジャーの父親を探し出し、石を与え、奥さんのことだけ考えるよう伝えて送り出す。短編「風に運ばれた祈り」の場面。

 

ロジャーは、ブークリエフにも知る権利があるのではないかと思い、本当の母親がゲイリス・ダンカン、父親はドゥーガル・マッケンジーだと教える。当然会いたがり、ゲイリスのところへ行くと彼女は相変わらず魔女っぽい。

 

ブークリエフがロジャーに、自分の時代に帰りたくない理由を話す。

 

ブリアナはインヴァネスに戻るが、ロブ・キャメロンの脅威が迫る。子供達を連れてロジャーのいる1739年へ・・・ラリーブロッホに着くと、ブライアンがブリアナを見て、亡くなったエレンと見間違い卒倒。ブリアナたちはロジャー、ブークリエフと再会。

 

<Part7> 1778年9月フィラデルフィア、王党派と独立派の間で小競り合いは続き、クレアたちが身を寄せるファーガスの印刷店には脅迫状が何通も届いていた。

 

ニューヨークのハルの元には、亡くなったとされるベンジャミンの未亡人だと主張するアマランサス・カウデンと言う女性から手紙が届き、ジョンが会いに行くことに。ドティもハルとベンジャミンを心配して来て、ジョンと一緒にアマランサスを探す旅に出るが、妊娠発覚でニューヨークに戻される。

 

ロロが死ぬ・・・(一番泣けたw)

 

クレアはタールと羽根の刑にされた重症者に手術を行なって、命を救う。

 

ウィリアムはベンジャミンが捕虜になっていた大陸軍のキャンプへ行き、墓を調べると、そこには別人が埋められていた。

 

ファーガスの印刷所が火事になり、逃げ遅れた息子、小人症のアンリ・クリスチャンが転落死してしまう。印刷機も家もダメになり、いよいよノース・カロライナのフレイザーズ・リッジへ戻ることに。

 

<Part8> ハルに部隊を連れて、サバンナへ行くよう命令が来る。ジョンはアマランサスを探すため、やはりサバンナに。

 

1778年11月下旬、クレアたち一行も、マーサリとレイチェル二人の妊婦たちを連れて冬に旅をすることを避け、サバンナに一時逗留する。

 

そこにアマランサスとベンジャミンを探すウィリアムを、クレアが偶然見つけ、協力を申し出る。

 

ベル夫妻からジェイミーの印刷機ボニーを受け取る。

 

12月、英国軍がサバンナに上陸、大陸軍からジェイミーに出陣の要請があるが、断る。リチャードソンが大陸軍の人間としてやって来て、やはりスパイだったことが判明。

 

リチャードソンが来て、クレアに情報屋として協力するよう話を持ちかけるが、断られる。彼はハルの議会での影響力を利用するために、グレイ家のことを色々調べており、ジェイミーとウィリアムのことやジョンの同性愛のことも知っていた。

 

クレアは主人に犯されたクレオールの少女の手術をする。

 

英国軍のキャンプに紛れ込んだウィリアムは、偶然ファニーと会う。彼女は取り乱しており、姉ジェーンが殺人罪で捕まったと聞かされる。なんとか助けようとジョンを頼るが、無理で、ジェイミーに助けを求め、二人でジェーンの監禁されている屋敷へ忍び込むが、彼女は自殺して息絶えていた。ジェイミーたちはファニーを引き取ることに。

 

1779年1月、ハルとジョンは、クレアに聞いた住所から、アマランサスとべンジャミンの息子とされる乳児を見つけ出す。

 

ウィリアムがジェイミーに別れの挨拶に来て、自分が生まれた経緯を教えるよう頼む。ジェイミーは事実をぼかし、ジェニーヴァとの間に息子が生まれたことは後悔していないと告げる。

 

<Part9> クレアたちは、チャールストンで印刷所を始めるファーガスたちと別れて、リッジへ。ジャーメインとジェニー、レイチェルとイアン、ファニーも一緒だ。家は火事で燃えてしまっているので、新しい家を建てるまで、空き部屋のある住人たちの家に世話になることに。

 

クレアはファニーの舌足らずを治す処置をする。

 

みんなで交易場に買い物に行くと、クレアは5年前自分を攫ってレイプしたならず者の一人に気付き、大いに動揺する。ジェニーにだけ、そのことを伝えるが、彼女からジェイミーに知られたようで、ジェイミーが理由も言わず三日間留守に。

 

レイチェルの子供が無事生まれる。マーサリも6月に無事出産していた。

 

ジェイミーとクレアが新しい家を作っていると、家族らしき一行がリッジにやって来たのが見える、二人は喜び勇んで降りて行く。

 

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巻末に作者の色々な説明が付いていて親切。モンマスの戦い、歴史上の人物、独立戦争のあれこれや、クエーカー教徒のことなど。でも独立戦争と南北戦争が混ざっている程度の歴史観である私の頭には、付いていけない情報だw

 

これは2016年に普及版で安く買えたのだが、次作は2千円以上したペンギン版。大きい、紙が上質で、文字も少し大きくて詰まっておらず、読み易いが、厚い。そしてやはり重い・・・orz