前回に引き続きジェットコースターの話。今の若者達には「絶叫マシン」とか「スリルライド」と呼ぶ方が一般的なようだがジェットコースターなる名称も、まだどうにか死語扱いにはならず通用するようだ。しかし、ジェットコースターのジェットって何なのであろうか。コースターの発祥は米国の遊園地で時期は明治の頃で、まだ木製であったらしいが鉱山で掘った土を外に運び出すトロッコが原型だったようだ。なるほど、しごく合点が行く。名称は「ローラーコースター」この呼び名は現在でも世界標準。レッチリやオハイオプレイヤーズの曲名にも登場する。まあ、それはどうでもいいか。米国コニーアイランドに設置されてから数年後には、日本の博覧会でお披露目されたらしい。やがて戦後の復興期に大阪の遊園地に作られたが、まだ名称にジェットの文字は無い。三年後の昭和30年に東京の後楽園遊園地に登場した時に初めて「ジェットコースター」なる名称がつけられたようだ。当時、旅客機などの飛行機にはレシプロエンジンを積んだプロペラ機とジェットエンジンの機体が混在していた。より、先進的で高速で飛ぶジェット機が庶民の憧れだったのかもしれない。そんな風潮を反映しての命名だった。以来、長い間日本では、ローラーコースターではなくジェットコースターという名称が一般化し浸透して行く。だが実際には、コースターの車両にジェットエンジンどころかモーターも付いていない。基本的には、高い所から重力に引っ張られて落下して行く乗り物だ。そんな事は当時から誰でもが知っている。でも「ジェット」という言葉がカッコ良かったに違いない。恐らく昭和の時代、特撮ヒーローやコミックの登場人物の名前ばかりか必殺ワザや登場するマシンにジェットなんちゃらはいくらでも見つける事が出来るだろう。ちなみに現在でも稼働中の日本最古のローラーコースターは、浅草の花屋敷にあるそうだ。
ワンドの8は、<予期せぬ変化><突発的な事態>などに加え<空路>の意味が読み取れる。ポピュラーなタロットカードは、大小アルカナ合わせて78枚で構成され、56枚の小アルカナは主に日常的な出来事と人為的な行いが描かれる。にもかかわらず、このワンドの8はライダーウェイトデッキの中で人の姿も身体の一部さえも描かれていない唯一のカードなのである。タロット講座の授業で、この説明をする時に積み上げた木材が突然崩れて来るシーンを生徒達に想像させている。アクション映画等で見かけた事もあろう。それが製材所のシーンであれ、木材を積んだトラックが峠道を飛ばすシーンであれ、無理な力が掛り積み上げた木材が崩れたのは偶然か事故であっても、それを引き起こす根本的な原因を作ったのは、直接そのシーンには映って居ない人間の油断や欲であったりする。カードの8本のワンドは崩れて行く木材に見えないだろうか。そして、ワンドの片方の一端がカードの外に位置する為に描かれていない。きっと、そこに原因となった人物が居るのだろう。
