首と肩甲骨のビミョーな関係 | 自分の中の宝物を発掘する!  

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身体心理ワーク ナオコ塾 

ある日、生徒さんが、

 

 

「首を寝違えたみたいで、動かせなくて痛い」と、来られました。

 

 

首を寝違えて回らないって、時たまありますよね。首だけでなく、背中もガチガチだし、頭もなんかぼんやりする。私も体験があります。

 

 

これ、たいていの場合、原因はすごくシンプルです。

 

 

頭、首、肩のオーガニゼーションがうまくいっておらず、どこかで滞りが起こっているんですね。

 

 

ですので、「寝違えたから」ではなく、「滞っているから首が回らなく」なっただけです。だから寝ている時に、頭がスムーズに回らなくて、変な角度で止まってしまうんです。

 

 

では、頭、首、肩の構造をみていきましょう。

 

 

まず、首の背骨は、7つの骨からなっています。アトラスと呼ばれる一番上の骨は、頭蓋骨の下美’の部分にぽっかりと開いた穴の周りにアンカーされています。

 

 

こちらの写真でわかるように、首の下には、肩がありますね。(当たり前ですけど 笑)

 

 

そして、首と肩、肋骨、背骨は複数の筋肉で繋がっています。

 

中でも肩甲挙筋と呼ばれる筋肉は肩甲骨と首の骨を繋いでいます

この筋肉は首の骨の、C1-C4の横突起から出ていて、肩甲骨の内側についています。

 

 

この筋肉の主要な役割として、肩甲骨を定位置に維持し、頭から首への垂直線を保つ役割がありますが、肩甲骨は非常に可動域が広く、定位置に維持するのは至難の技なので、頭を定位置に保つのは難しいのです。

      

 

毎日の生活の中で、こういう姿勢をとることが多くなると、肩甲挙筋がどうなるか、想像してみてください。そうです、重い頭が肩の上にないので、頭を支える肩甲挙筋はフル回転で稼働し、それが長時間続くと、収縮した状態で、固まってしまいます。

 

 

一点を凝視していて、空間感覚を失っているので、頭も首も眼も固まってしまうのです。呼吸ももちろん十分で無いので、酸欠状態ですね。肩こりや首が回らないなどという症状が出てくるのも当然です。

頭の位置によって、頭の重さが変化する

 

一度固まってしまった筋肉はなかなか緩みません。肩甲挙筋をストレッチ(?)しても、逆効果になることもしばしばです。首の筋肉を緩めるには、まず呼吸を深くして、胸、お腹、骨盤を緩め、頭から足までの繋がりを体に思い出させる動きをすることです。

 

 

また、頭が沈んでしまうような枕は、寝ているときの頭の動きを妨げることになりますので、寝るときの枕はできるだけ低い方が良いです。頭が転がりやすいものが良いです。

 

 

体の一部である首が回らない時は、「首が回らない」ような生活のリズムに陥っている時が多いです。生活に余裕が無いと、自分の体をいたわらない姿勢になっていても、気づかないか,無視してしまいます。

 

 

肩こりや首が回らない時は、人生もおそらく回っていないでしょう。取り返しがつかないことにならないうちにライフスタイルの見直しをしなさいという警告なんですね。

 

 

 

人は何才からでも変われる!

ナオコ塾代表 前芝尚子 パーソナルアドバイザー

 https://naokomaeshiba.com/naoko-juku