ブルーボーイ事件

2025年日本
監督:飯塚花笑
脚本:飯塚花笑、三浦毎生、加藤結子
製作:遠藤日登思、金山、吉田憲一、新井真理子、押田興将
出演:中川未悠(サチ)、前原滉(若村篤彦)、中村中(メイ)、イズミ・セクシー(アー子)、真田怜臣(ベティ)、六川裕史(ユキ)、泰平(ツカサ)、山中崇(赤城昌雄)、錦戸亮(狩野卓)、安井順平(時田孝太郎)、渋川清彦(岡辺隆之)、井上肇、安藤聖、岩谷健司、梅沢昌代ほか
音楽:池永正二
撮影:芦澤明子
照明:菰田大輔 録音:渡辺丈彦 美術:小坂健太郎 装飾:大谷直樹 衣裳:田中亜由美 編集:普嶋信一 ヘアメイク:タナカミホ キャスティング:山下葉子 助監督:高野佳子 制作担当:柳橋啓子
配給:日活、KDDI
公開:2025年11月14日
技術:アメリカンビスタ(1.85:1)/カラー/ドルビー
時間:106分
鑑賞:ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい/Screen7(56/7.2×3.0m /7.1ch)

見どころ
ーーーーーーーーーーーーー
1960年代に起きたブルーボーイ事件を題材に描く人間ドラマ。高度経済成長期の日本を舞台に、売春の取り締まりが強化される中、性別適合手術を受けたブルーボーイと呼ばれる人たちを一掃するべく、手術を行った医師が逮捕される。メガホンを取るのは『世界は僕らに気づかない』などの飯塚花笑。『女になる』などの中川未悠、『ありきたりな言葉じゃなくて』などの前原滉のほか、中村中、渋川清彦、山中崇らが出演している。
ーーーーーーーーーーーーー

あらすじ
ーーーーーーーーーーーーー
1965年、オリンピック景気が過熱する東京で、街に立つセックスワーカーたちを警察が厳しく取り締まる。そんな折、性別適合手術を受けたブルーボーイと呼ばれる人々の扱いに警察は頭を悩ませていた。彼らに性別適合手術を行っていた医師の赤城(山中崇)が逮捕され、裁判にかけられるのと同じころ、赤城からかつて性別適合手術を受け、東京の喫茶店で働くサチ(中川未悠)が、恋人の若村(前原滉)にプロポーズされる。
(シネマトゥデイより)
ーーーーーーーーーーーーー

要素
アクション  :★☆☆☆☆
アドベンチャー:★☆☆☆☆
SF     :☆☆☆☆☆
コメディ   :★★★★☆
ホラー    :★★★☆☆
クライム   :★★★☆☆
ファンタジー :★★★☆☆
バイオレンス :★☆☆☆☆
ロマンス   :★★★☆☆
メッセージ  :★★★★★
切実さ    :★★★★★★★★★★

インプレッション
物語:★★★★☆
配役:★★★★★
演出:★★★★☆
映像:★★★★★
音楽:★★★☆☆
現実:★★★★★
劇場:★★★★★
観客:★★★★☆

メモ
・五輪と万博の開催がリンクするこの時期に制作されたことが大きな意味を持つ作品。昭和の話とはいえ耐えられない言葉が大量に繰り出される。下世話な記者は今のSNSにそのまま当てはまるし、トランスジェンダーがなぜここまで言われなきゃいけないのか、本当に意味が分からない。そもそも、体にメスを入れないと性転換を認めない時点で今も何も変わっていない。
・本来、主人公の味方であるはずの弁護士さえ、とんでもない事を口にするのも辛かった。むしろ、悪意がない分だけ彼女たちの受けるダメージは計り知れないと思った。
・決して大金を注ぎ込んでいる訳でもないのに、昭和の空気の再現度が素晴らしかった。また、主役の演技のたどたどしさが国家とか社会とか大きな主語で語られる価値観のいかがわしさに翻弄される個人の悲劇をうまく再現できていたと思った。