八甲田山

1977年日本
原作:新田次郎
監督:森谷司郎
脚本:橋本忍
製作:橋本忍、野村芳太郎、田中友幸
出演:島田正吾(友田少将)、大滝秀治(中林大佐)、高倉健(徳島大尉)、丹波哲郎(児島大佐)、藤岡琢也(門間少佐)、浜田晃(田辺中尉)、加藤健一(高畑少尉)、江幡連(船山見習士官)、高山浩平(長尾見習士官)、安永憲司(倉持見習士官)、久保田欣也(加賀二等卒)、樋浦勉(佐藤一等卒)、広瀬昌助(小山二等卒)、早田文次(松尾伍長)、吉村道夫(川瀬伍長)、渡会洋幸(徳島の従卒)、前田吟(斉藤伍長)、北大路欣也(神田大尉)、三國連太郎(山田少佐)、加山雄三(倉田大尉)、小林桂樹(津村中佐)、神山繁(本宮少佐)、森田健作(三上少尉)、東野英心(伊東中尉)、金尾鉄夫(中橋中尉)、古川義範(小野中尉)、荒木貞一(鈴森少尉)、芦沢洋三(中村中尉)、山西道宏(野口見習士官)、蔵一彦(藤村曹長)、新克利(江藤伍長)、海原俊介(高橋伍長)、堀礼文(波辺伍長)、下絛アトム(平山一等卒)、森川利一(谷川曹長)、浜田宏昭(小野中尉の従卒)、玉川伊佐男(沖津大尉)、竜崎勝(永野軍医)、江角英明(進藤特務曹長)、井上博一(今西特務曹長)、佐久間宏則(長谷部一等卒)、伊藤敏孝(花田伍長)、緒形拳(村山伍長)、栗原小巻(神田はつ子)、加賀まりこ(徳島妙子)、石井明人(徳島の少年時代)、秋吉久美子(滝口さわ)、船橋三郎(西海勇次郎)、加藤嘉(作右衛門)、花澤徳衛(滝口伝蔵)、山谷初男(沢中吉平)、丹古母鬼馬二(福沢鉄太郎)、青木卓(沢田留吉)、永妻旭(大原寅助)、菅井きん(斉藤の伯母)、田崎潤(鈴木貞雄)ほか
企画:吉成孝昌、佐藤正之、馬場和夫、川鍋兼男
撮影:木村大作
音楽:芥川也寸志
美術:阿久根巖
録音:吉田庄太郎
照明:大澤暉男、高島利雄
編集:池田美千子、竹村重吾
配給:東宝
公開:1977年6月18日
技術:シネマスコープ(2.35:1)/モノラル
時間:169分
鑑賞:TOHOシネマズ ららぽーと横浜/SCREEN 10(105+2/8.3×3.5m /デジタル5.1ch)

見どころ
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明治34年(1901年)末、日露戦争を目前にした陸軍では寒冷地訓練が必要とされていた。そして青森と弘前の2か所から出発する雪中行軍演習が実施されることに。その目的地に選ばれたのは、一つ間違えば生きては帰れぬ冬の八甲田だった―。原作は1902年の八甲田雪中行軍遭難事件という実話を基にした新田次郎著「八甲田山死の彷徨」(1971)。
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あらすじ
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青森歩兵第五連隊神田大尉(北大路欣也)と弘前歩兵第三十一連隊徳島大尉(高倉健)は、“雪の八甲田を歩いてみたいと思わないか”という上官からの提案を受けた。弘前歩兵第三十一連隊長児島大佐(丹波哲郎)と青森歩兵第五連隊長津村中佐(小林桂樹)は、どうせなら八甲田ですれ違う行軍計画にしようと気軽に口約束をする。そして出発前、弘前の徳島大尉の私邸で勉強会を終えた神田と徳島は、雪の八甲田での再会を誓い合ったのだが―。
(午前十時の映画祭公式HPより)
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要素
アクション  :★★★★☆
アドベンチャー:★★★★★
SF     :★★☆☆☆
コメディ   :★★★☆☆
ホラー    :★★★★☆
クライム   :★★★☆☆
ファンタジー :★☆☆☆☆
バイオレンス :★★★☆☆
ロマンス   :★☆☆☆☆
メッセージ  :★★★★★
極寒     :★★★★★★★★★★

インプレッション
物語:★★★★★
配役:★★★★★
演出:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★★
現実:★★★★★
劇場:★★★★★
観客:★☆☆☆☆

メモ
・午前十時の映画祭で鑑賞。巨匠橋本忍作品の1本目。実際の八甲田山での極寒の中での撮影という事を既に知っているので、役柄はもちろん俳優たちの極限状態も同時に感じる事ができるので喩え用のない緊迫感がある。
・入念な下準備とリーダーシップを発揮できた環境の徳島と、現場にやたら口を挟んできて、忖度を強いられる神田の対比から、現実の事故の再現よりも、しばしば組織のあり方として語られるけど、実は先の見えない状態で前に進むというのは人生のメタファーとしての方がより機能していると思う。
・雪の真っ白い風景に対して所々挟み込まれる風景の色彩の鮮やかさに息をのむ。ちょっと大袈裟すぎる感じがしつつも、その対比が組織の意思決定の残酷さをより際立たせる演出となっている。あと、秋吉久美子は何度見ても美しい^ ^