KIDDO キドー 

2023年オランダ
英題:KIDDO
監督:ザラ・ドヴィンガー
脚本:ザラ・ドヴィンガー、ネーナ・ファン・ドリル
製作:ライラ・メイマン、マールテン・ファン・デル・フェン
出演:ローザ・ファン・レーウェン(ルー)、フリーダ・バーンハード(カリーナ)、マクシミリアン・ルドニツキ(グジェゴジュ)、リディア・サドウカ(カリーナのいとこ)、アイサ・ウィンター(養母)ほか
撮影:ダウェ・ヘニンク
編集:ファティ・トゥーラ
音楽:ジャック・ファン・エクスター
美術:ブラム・ドワイヤー
衣装:ヴィータ・メース
字幕:近田レイラ
監修:松本俊
配給:カルチュアルライフ
公開:2025年4月18日
技術:アメリカンビスタ(1.85:1)/カラー/5.1ch
時間:91分
鑑賞:新宿シネマカリテ/スクリーン1(96+1)/字幕
映倫:PG12

見どころ
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第73回ベルリン国際映画祭で上映されたロードムービー。離れ離れだった母親に児童養護施設から連れ出された11歳の少女が、オランダから祖母のいるポーランドへ向かう。監督はザラ・ドヴィンガー。ローザ・ファン・レーウェン、『No.10』などのフリーダ・バーンハードのほか、マクシミリアン・ルドニツキ、リディア・サドウカらが出演する。
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あらすじ
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オランダの児童養護施設で暮らす11歳の少女ルーのもとに、離れて暮らしていた母親のカリーナから連絡が入る。ルーが母親との再会を喜んだのもつかの間、カリーナは祖母のところへ行くと告げ、ルーを勝手に施設から連れ出し、ぼろぼろのスポーツカーでポーランドへ向かう。ハリウッドスターを自称するなど、破天荒な言動を繰り返すカリーナに戸惑いながらも、ルーは母親である彼女とずっと一緒にいられることを願う。
(シネマトゥデイより)
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要素
アクション  :★★★☆☆
アドベンチャー:★★★★☆
SF     :★☆☆☆☆
コメディ   :★★★★★
ホラー    :★★☆☆☆
クライム   :★★★☆☆
ファンタジー :★★★★☆
バイオレンス :★☆☆☆☆
ロマンス   :☆☆☆☆☆
メッセージ  :★★★★☆
破天荒    :★★★★★★★★★★

インプレッション
物語:★★★★☆
配役:★★★★★
演出:★★★★☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★★☆
現実:★★★★☆
劇場:★★★☆☆
観客:★★★☆☆

メモ
・『フロリダプロジェクト』のその後の様なお話で、そこに『テルマ&ルイーズ』の要素が加わった感じの、個人的には大好きなタイプの作品。
・母親がルーのことを名前で呼ばずに「キドー」と呼ぶところに全ての要素が集約されていて、彼女がルーの名前を呼ぶタイミングがいつなのかという事と、ルーの心情が変化する時に手に入れるものなど、登場人物は大雑把なのに演出は細かく丁寧なところが素晴らしい。
・あくまで子どもの視点で描かれているので、カリーナの行動の動機の説明を思い切りカットしているのもテンポの良さにひと役勝っている。ただ、効果音の入れ方は好き嫌いが分かれそうな演出。