パニッシャー シーズン1

2017年アメリカ
製作:マーベル・テレビジョン、ABCスタジオ
出演:ジョン・バーンサル、デボラ・アン・ウォール、ベン・バーンズ、ポール・シュルツほか
配給:Netflix
公開:2017年11月17日
話数:13話
鑑賞:Disney+

久々の更新!

マーベルも、なるべく月に1作品くらいは更新する様にしなきゃと反省して、本日3つめのエントリーに踏み切りました。

…って言うかここの所、連続して旧作ばかりアップをしているので新作の渋滞は全然解消されて無いんですけど^ ^

更新が滞っているのは、「映画鑑賞ノート」のストックが溜まっているのも理由ですが、今回の『パニッシャー』はストーリーがなかなかややこしくて、まとめて見ないと物語の進行を見失ってしまうため、満を持して、GW期間中に一気に見返しました^ ^

フランク・キャッスルのイメージは『デアデビル』の印象だけで想像すると毎回大量の銃火器で派手に人を殺すお話になると思うけど、実は会話が中心のサスペンス劇。

登場人物の背景やキャラクターの描き込みを丁寧にしたり、明らかな引き伸ばしがあったりで、この話は何を目的に話が進んでいるのかが時々分からなくなる事があるのが難点といえば難点です。

そういう訳で初回の鑑賞はなかなかストーリーを追いきれず、硬派な雰囲気を楽しむ感じで鑑賞したんですけど、最終回の結末を知ってから一気に見返す2回目以降はメチャクチャ面白さが上がります^ ^

また、どこか『ランボー』のような趣もあるのと、脇役に至るまで登場人物の全員が迫真の演技が素晴らしく、かなり見応えのあるドラマです。

久々に見るとやっぱりNetflix制作のマーベル・ドラマシリーズのクオリティの高さを改めて感じちゃいました^ ^

ちなみに捜査官の「マダニ」という名前は日本人だと別の意味を持ってしまうので名前が登場するたびに引っかかってしまいます(笑)

【各話の鑑賞メモ】
第一話「午前3時」
原題:3 AM
監督:Tom Shankland
脚本:Steve Lightfoot
公開:2017年11月17日
あらすじ
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フランク・キャッスルは復讐を終え、別人を装い解体業を営んでいた。そんな時、職場に新人のドニーが現れ、フランクに絡むタチの悪い同僚と接近していく。一方、DHS捜査官のマダニはアフガニスタンの警察官が殺害される事件を捜査しており、事件に関わったと見られるフランクを探していた。
(Wikipediaより)
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・初っ端からいきなり殺しのシーン。確かにこれじゃディフェンダーズには加入できないなぁ。
・サンドイッチを踏みつけられるシーンは本当に悲しくなる…。
・ファースト・シーズンの1話目という事で重要人物が手際よく登場してまずは幸先のいいスタート^ ^

第ニ話「死んだはずの男が2人」
原題:Two Dead Men
監督:Tom Shankland
脚本:Steve Lightfoot
公開:2017年11月17日
あらすじ
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フランクはドニーを殺そうとした同僚などを始末するが、マイクロを名乗るサイバーテロリストから思いもよらない電話を受け、マダニが捜査していた警察官殺害事件の映像を送り付けられ、対抗するためにマイクロと離れ離れになった妻のサラに近づく。一方、マダニは民間軍事会社アンヴィルの訓練に参加し、フランクの元戦友であるビリーと知り合う。
(Wikipediaより)
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・スーパーパワーに頼らないストーリーで、登場人物が少しずつ繋がっていくのがいい。
・カレンが登場して、ユニバースが繋がる。
・カッコよく登場したマイクロの正体がいきなり判明したり、敵だと思ってたキャラがいきなりの退場というスピード展開。

第三話「カンダハール」
原題:Kandahar
監督:Andy Goddard
脚本:Steve Lightfoot
公開:2017年11月17日
あらすじ
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マイクロを拘束したフランクは、彼を容赦なく尋問する。フランクはアフガニスタンのカンダハールで「ケルベロス作戦」という対反乱作戦に参加していたが、それは非人道的かつ無謀な作戦であった。
(Wikipediaより)
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・早くも全員の繋がりが判明。丁寧かつ、効率よく話運びが進むので見応えがある。
・カンダハールのエピソードはフランクのリラックスした、表情にホッとする。
・主人公が躊躇なく人を殺すので、意識しないとマーベル作品であることを忘れてしまうくらい^ ^

第四話「武器の調達」
原題:Resupply
監督:Kari Skogland
脚本:Dario Scardapane
公開:2017年11月17日
あらすじ
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フランクは武器を調達するためギリシャ人より武器を奪取しようと試みるが、マダニもまたギリシャ人の武器を摘発しようとしていた。一方フランクの戦友であったカーティスは、精神を病んだルイスという帰還兵の青年に気をかける。
(Wikipediaより)
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・でこぼこコンビが少しずつチームになっていく感じが良くて、フランクとマイクロが
対等に近づいてるのがおかしい^ ^
・穴に閉じこもる若者や、反抗的な子どもなどキャラクターの描き方が丁寧。
・ここにきても、フランクの敵が明確に示されないようで、事態は確実に進んでいる。

第五話「グンナー」
原題:Gunner
監督:Dearbhla Walsh
脚本:Michael Jones-Morales
公開:2017年11月17日
あらすじ
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戦闘の末に負傷したマダニを助けたフランクは、「ケルベロス作戦」の非道さを告発したと思われる戦友・グンナーとコンタクトを取ろうとする。しかし人里離れたグンナーの居住区には、いつの間にか「ケルベロス作戦」でフランクと因縁を持つCIA工作員・ローリンズが傭兵を何人も送り込んでいた。
(Wikipediaより)
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・ここまで順調に進んでいた話が少し停滞。ほとんど会話だけのシーンが多い回。
・後半でグンナーに会いにいく所も期待していたら…ここも基本は会話劇(笑)
・最後のアクションシーンもゲーム画面の様で今回見返すまですっかり忘れていた。

第六話「黒いヤギ」
原題:The Judas Goat
監督:Jeremy Webb
脚本:Christine Boylan
公開:2017年11月17日
あらすじ
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フランクが瀕死の状態になり、マイクロの要請によりカーティスは彼を助ける。一方、ビリーと深い仲になったマダニは、自分を助けたフランクが生きていることを徐々に確信し始める。やがてフランクは、かつて共に戦ったビリーと再会していく。
(Wikipediaより)
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・心を許す人が出来たのと引き換えにフランクの悪夢がバージョンアップしてしまうのが切ない。
・怪我をしたフランクが怪我の回復をしている間に他のキャラクターがフランクの生存に気づき始める。
・マーベル映画を見ているとつい忘れてしまうけど、矢1本がたとえ急所を外れても生死を彷徨うダメージを受けるところがリアルに感じた。

第七話「ターゲット捕捉」
原題:Crosshairs
監督:Andy Goddard
脚本:Bruce Marshall Romans
公開:2017年11月17日
あらすじ
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ビリーはローリンズと繋がっていた。フランクは米軍基地に潜入し、「ケルベロス作戦」に関わってヘロイン密輸を担当していたベネット大佐から情報を引き出そうとする。マダニはグンナーを調べ始めてから彼が襲撃されたことから、自分達の捜査が盗聴されていることに気付く。
(Wikipediaより)
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・今回はマーベル作品とは思えない変態夫婦の家に潜入する話からスタートで思わず苦笑い(笑)
・そして、その変態夫婦は強烈な印象を残したまま即退場…。
・ラストの狙撃シーンはこのドラマの中のいくつかある心象的なシーンのひとつ^ ^

第八話「白刃」
原題:Cold Steel
監督:Antonio Campos
脚本:Felicia D. Henderson
公開:2017年11月17日
あらすじ
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フランクは、サラが自分に惹かれつつあることに気づき、それにうなだれるマイクロの家族への想いを知る。盗聴に気付いたマダニはニセの作戦を行い、現場に現れたものを確保しようとするが、そこには顔を隠したビリーと傭兵達が待ち構えた。
(Wikipediaより)
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・「嘘」が物語を推進する回。ビリーの人間性が2つの嘘で浮き彫りになる。
・ハートウォーミングな会話シーンと殲滅戦のカットバック。関係ないようでちゃんとリンクしている。
・敵がハッキリとしたので物語がクリアになってきた。ここからが本番。

第九話「敵の真正面」
原題:Front Toward Enemy
監督:Marc Jobst
脚本:Angela LaManna
公開:2017年11月17日
あらすじ
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おとり作戦の結果銃撃戦が発生し、サムが殉職してしまう。一方、精神のバランスを崩したルイスは大規模な爆破テロを敢行。カーティスが止めに入るが、ルイスは彼を叩きのめし、カーティスを助けに来たフランクと連絡を取る。
(Wikipediaより)
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・ルイスが動き出すと同時にカレンも物語に復帰。更に面白くなってくる。
・武力ではなく今回は説得で事態を収拾しようとするフランク。
・「ケルベロス作戦」の首謀者とフランクの生存が登場人物に共有される回。これである程度の煩わしさが無くなり物語の展開もスムーズに^ ^

第十話「野蛮な美徳」
原題:Virtue of the Vicious
監督:Jim O'Hanlon
脚本:Ken Kristensen
公開:2017年11月17日
あらすじ
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ルイスの次の標的は、銃規制派の議員だった。フランクはルイスを止めカレンを助けようと、マダニはサムらが殉職した銃撃戦についてビリーに問い詰めるために議員のいるホテルに向かう。しかし、やがて二人はビリーの裏切りを知ることになる。フランクはその後ルイスと対峙し、彼の最期を見届ける。
(Wikipediaより)
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・敵が絞れてきたので、話をややこしくしているルイスを退場させる話。
・まず結末があって、その後詳細が…という時系列と視点をシャッフルした好みの展開。
・この物語の警備はどういう訳かドアやエレベーターの前だけしか守らないので、建物には容易に侵入できてしまう…。

第十一話「助けたい人達」
原題:Danger Close
監督:Kevin Hooks
脚本:Felicia D. Henderson
公開:2017年11月17日
あらすじ
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警官に扮装した「アンヴィル」の傭兵が、サラと息子のザックを拉致した。ビリーが敵に回ったと知ったフランクは逃げ延びた娘のレオをマイクロに任せ、入手した情報を元に隠れ家に近づいていく「アンヴィル」の傭兵達と正面切っての勝負を挑む。
(Wikipediaより)
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・いよいよ敵が敵らしくなってきて、正義側が一斉にターゲットをひとりに絞る。
・テーマソングも流れ、11話目にしてパニッシャーがようやく登場。
・黒幕が追い詰められてクライマックスに向けて全てが揃う。

第十ニ話「家」
原題:Home
監督:Jet Wilkinson
脚本:Dario Scardapane
公開:2017年11月17日
あらすじ
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ダイナに確保されたフランクはDHS本部で尋問を受け、自らとビリー、ローリンズらがしてきた「ケルベロス作戦」についてのすべてを自白する。やがてフランクはサラとザックと引き換えに、ローリンズとビリーに身柄を押さえられ、凄惨な拷問を受けることになる。
(Wikipediaより)
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・前半と同じ会話劇でありながら、これまでの経緯を説明するのにビデオ撮影を使う演出は上手い。
・手足が縛られた状態で孤立無縁なフランクかどうやって危機を乗り越えるのかが見どころ。
・エロい想像で痛みを紛らわすフランク…。

第十三話「メメント・モリ」
原題:Memento Mori
監督:Stephen Surjik
脚本:Steve Lightfoot
公開:2017年11月17日
あらすじ
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ビリーの裏切りによりローリンズを殺したフランクは、ダイナの父親によって治療され事なきを得る。一方、ビリーは指名手配され、フランクを見つけるためにカーティスに迫る。フランクは家族が死んだ遊園地のメリーゴーランドで、ビリーとの因縁の戦いに挑む。
(Wikipediaより)
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・メリーゴーランドでの事件の当日の光景が明かされる。思ってた以上に悲しいシーン。
・フランクの狙撃のシーンがカッコいい。ビリーの敬礼がちょっと余計かな…。
・壮絶な最終決戦で物語は終了。この頃はまさか続編が作られるとは思ってなかった…。

主な初登場人物
ビリー・ルッソ
ダイナ・マダニ
デヴィッド・リーバーマン(マイクロ)
ウイリアム・ローリンズ
カーティス・ホイル
サム・ステイン
ジョン・ピルグリム
エイミー・ベンディックス
クリスタ・デュモン

再登場
フランク・キャッスル(パニッシャー)
カレン・ペイジ


予告編


前作:ザ・ディフェンダーズ


次作:ジェシカ・ジョーンズ シーズン2