落下の解剖学 

2023年フランス
英題:ANATOMY OF A FALL
監督:ジュスティーヌ・トリエ
脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
出演:ザンドラ・ヒュラー(サンドラ)、スワン・アルロー(ヴィンセント)、ミロ・マシャド・グラネール(ダニエル)、アントワーヌ・レナルツ(検事)、サミュエル・タイス(サミュエル)ほか
配給:ギャガ
公開:2024年2月23日
技術:カラー
時間:152分
鑑賞:TOHOシネマズららぽーと横浜/スクリーン4/字幕
映倫:G

見どころ
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第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサスペンス。夫が不審な転落死を遂げ、彼を殺害した容疑で法廷に立たされた妻の言葉が、夫婦の秘密やうそを浮かび上がらせる。メガホンを取るのは『ヴィクトリア』などのジュスティーヌ・トリエ。『愛欲のセラピー』でもトリエ監督と組んだザンドラ・ヒュラー、『あなたが欲しいのはわたしだけ』などのスワン・アルローのほか、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツらが出演する。
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あらすじ
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ベストセラー作家のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)は、夫と視覚障害のある11歳の息子(ミロ・マシャド・グラネール)と人里離れた雪山の山荘で過ごしていたが、あるとき息子の悲鳴を聞く。血を流して倒れる夫と取り乱す息子を発見したサンドラは救助を要請するが、夫は死亡。ところが唯一現場にいたことや、前日に夫とけんかをしていたことなどから、サンドラは夫殺害の容疑で法廷に立たされることとなり、証人として息子が召喚される。
(シネマトゥデイより)
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要素
アクション  :★★★☆☆
アドベンチャー:★★★☆☆
SF     :☆☆☆☆☆
コメディ   :★★★☆☆
ホラー    :★★★★★
クライム   :★★★☆☆
ファンタジー :☆☆☆☆☆
バイオレンス :★☆☆☆☆
ロマンス   :★☆☆☆☆
メッセージ  :★★★★★
猜疑心    :★★★★★★★★★★

インプレッション
物語:★★★★★
配役:★★★★★
演出:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★★
現実:★★★★★
劇場:★★★★★

メモ
・とんでもない脚本の完成度!この時点ては年間ベスト!殺人事件として立件したい警察に、事故死じゃなければ困る妻に、登場人物の中で、実は一人だけが嘘をついているとか、何という設定を思いつくんだと思った。
・有罪か無罪かの形をとりながら、実は内面にはまったく踏み込まず、あくまで外からの情報による印象によって、何を信じたいと思うかという点を中心にしたストーリー。
・真相は描かれているのに、そこには重きを置かずあえて何が起こってたかをラストまで描かない作りは『スリー・ビルボード』と近いものを感じた。


予告編


https://youtu.be/9S7hVqRwe9s?si=8qfwyuW4coQC2HWU