夜明けのすべて 

2023年日本
原作:瀬尾まいこ
監督:三宅唱
脚本:三宅唱、和田清人
製作:『夜明けのすべて』 製作委員会
出演:松村北斗(山添孝俊)、上白石萌音(藤沢美紗)、渋川清彦(辻本憲彦)、芋生悠(大島千尋)、藤間爽子(岩田真奈美)、久保田磨希、足立智充、りょう(藤沢倫子)、光石研(栗田和夫)ほか
配給:バンダイナムコフィルムワークス、アスミック・エース
公開:2024年2月9日
技術:カラー
時間:119分
鑑賞:TOHOシネマズ川崎/スクリーン6
映倫:G

見どころ
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『そして、バトンは渡された』の原作などで知られる瀬尾まいこの小説を映画化。瀬尾自身のパニック障害の経験を基に、人には理解されにくい疾患を抱え、生きづらさを感じながら生きる男女の交流を描く。『ケイコ 目を澄ませて』などの三宅唱が監督・脚本、『体操しようよ』などの和田清人が三宅監督と共同で脚本を担当。パニック障害を患う男性を『ライアー×ライアー』などの松村北斗、PMS(月経前症候群)の影響でイライラしがちな女性を『舞妓はレディ』などの上白石萌音が演じる。
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あらすじ
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月に1度、PMS(月経前症候群)の影響で激しいイライラを感じてしまう藤沢美紗(上白石萌音)は、転職してきたばかりの同僚・山添孝俊(松村北斗)のささいな行動をきっかけに、ストレスを爆発させてしまう。その後美紗は、やる気がなさそうに見える孝俊が実はパニック障害を患っており、生きがいや気力も失っていることを知る。互いの事情を知った二人は職場の人たちの理解に支えられながら、同志のような関係を築いていく。
(シネマトゥデイより)
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要素
アクション  :★★☆☆☆
アドベンチャー:★★★★☆
SF     :☆☆☆☆☆
コメディ   :★★★☆☆
ホラー    :☆☆☆☆☆
クライム   :☆☆☆☆☆
ファンタジー :★★☆☆☆
バイオレンス :☆☆☆☆☆
ロマンス   :★☆☆☆☆
メッセージ  :★★★★★
相互理解   :★★★★★★★★★★

インプレッション
物語:★★★★☆
配役:★★★★☆
演出:★★★★☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★★☆
現実:★★★★☆
劇場:★★★★☆

メモ
・基本的にオープニングがモノローグのナレーションから始まる映画は苦手なんだけど、この作品はその部分が本当に大きな意味を持っているだけではなくて、その後の山添君パートにまで効いてくる。
・主人公に障害がある場合、感動を押し付けてきたり、乗り越えようとしてきたりする話にするのが定番だけど、この作品は生きづらさに対してのテーマを決して狙いすぎず、それでいて軽く扱わないバランスに品の良さを感じた。
・全てのセリフが実は全て重要なピースになっていて、クライマックスでタイトルの意味が浮かび上がってくるので鑑賞後感が凄く良いし、何気ない日常描写になんとも心が穏やかになった。