最悪な子どもたち
2022年フランス
英題:THE WORST ONES
監督:リーズ・アコカ、ロマーヌ・ゲレ
脚本:リーズ・アコカ、ロマーヌ・ゲレ、エレオノール・ギュレー
出演:マロリー・ワネック(リリ)、ティメオ・マオー(ライアン)、ヨハン・ヘルデンベルグ(ガブリエル)、ロイック・ペッシュ(ジェシー)、メリーナ・ファンデルプランケ(マイリス)、エステル・アルシャンボー(ジュディス)、マティアス・ジャカン(ヴィクトル)、アンジェリク・ジェルネ(メロディ)、ドミニク・フロ(ライアンの祖母)、レミ・カミュ(レミ)ほか
配給:マジックアワー
公開:2023年12月9日
技術:カラー/DCP / 2.35:1
時間:99分
鑑賞:シアター・イメージフォーラム/スクリーン1/字幕
映倫:PG12
見どころ
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フランス北部で撮影される映画のオーディションに集まったティーンエイジャーたちを描くヒューマンドラマ。それぞれ問題を抱える4人の男女をモデルにシナリオが作られ、映画の撮影が進んでいく。監督を務めるのは、キャスティングディレクターや演技コーチとしての経歴を持つ、リーズ・アコカとロマーヌ・ゲレ。オーディションで選ばれたマロリー・ワネック、ティメオ・マオー、ロイック・ペッシュ、メリーナ・ファンデルプランケらが出演する。第75回カンヌ国際映画祭のある視点部門である視点賞に輝いた。
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あらすじ
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フランス北部の荒廃した地区を舞台にした映画が企画され、ある夏、地元の少年少女を集めた公開オーディションが行われる。異性とのうわさが絶えないリリ、怒りをコントロールできないライアン、自分の殻にこもるマイリス、出所したばかりのジェシーら4人のティーンエイジャーたちが主人公に選ばれる。彼ら自身をモデルにした内容のシナリオが完成し、撮影がスタートする。
(シネマトゥデイより)
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要素
アクション :★★★★★
アドベンチャー:★★☆☆☆
SF :☆☆☆☆☆
コメディ :★★★☆☆
ホラー :☆☆☆☆☆
クライム :☆☆☆☆☆
ファンタジー :☆☆☆☆☆
バイオレンス :★☆☆☆☆
ロマンス :★★★★☆
メッセージ :★★★★★
問題児 :★★★★★★★★★★
インプレッション
物語:★★★★★
配役:★★★★★
演出:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★★
現実:★★★★★
劇場:★★★★★
メモ
・社会問題や、創作の恣意性についてかなり突っ込んだメッセージを込めた作品で、真実と虚構の境目を行ったり来たりする様な作品。
・あえて2重構造の脚本とする事で子どもをめぐる問題を鑑賞しながらメタ的に考える事が出来る仕掛けがうまく機能している。
・設定を忘れかけてた頃にしっかりと映画的なカット割がされていて(特に後半は明らかに意識して)物語への没入感とメタ視点を同時に感じさせ続ける辺りが本当に抜け目ない(笑)
・俳優の演技って半分は監督と編集が占めていると思うけど、この作品はそれを強く感じさせてくれた。よく、こんな事思いついたなぁ。
予告編

