7位
ペルシャン・レッスン 戦場の教室
2020年ロシア/ドイツ/ベラルーシ
英題:PERSIAN LESSONS
原作:ヴォルフガング・コールハーゼ
監督:ヴァディム・パールマン
脚本:イリヤ・ツォフィン
出演:ナウエル・ペレス・ビスカヤール、ラース・アイディンガー、ヨナス・ナイ、レオニー・ベネシュほか
配給:キノフィルムズ
公開:2022年11月11日
技術:カラー/シネマスコープ/5.1ch
時間:129分
鑑賞:kino cinema横浜みなとみらい/シアター2/字幕

見どころ
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ヴォルフガング・コールハーゼの短編小説から着想を得たヒューマンドラマ。ナチスドイツの強制収容所を舞台に、ペルシャ人に成り済ましてナチスの将校に架空のペルシャ語を教えるユダヤ人の青年を映し出す。監督を手掛けるのは『砂と霧の家』などのヴァディム・パールマン。『BPM ビート・パー・ミニット』などのナウエル・ペレス・ビスカヤール、『マチルダ 禁断の恋』などのラース・アイディンガーをはじめ、ヨナス・ナイ、レオニー・ベネシュらが出演する。
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あらすじ
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第2次世界大戦中、ナチス親衛隊に捕まったユダヤ人青年ジル(ナウエル・ペレス・ビスカヤール)は、処刑直前に自分はペルシャ人だとうそをつき一命を取り留める。収容所のコッホ大尉(ラース・アイディンガー)は、終戦後はテヘランで料理店を開く夢があり、彼にペルシャ語を教えるよう命じる。ジルはデタラメな単語をとっさに作り上げてその場を乗り切る。
(シネマトゥデイより)
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要素
アクション  :☆☆☆☆☆
アドベンチャー:★☆☆☆☆
SF     :☆☆☆☆☆
コメディ   :★★★★★
ホラー    :☆☆☆☆☆
クライム   :★★★☆☆
ファンタジー :★★★☆☆
バイオレンス :★★★☆☆
ロマンス   :☆☆☆☆☆
メッセージ  :★★★★★
創作言語   :★★★★★★★★★★

インプレッション
物語:★★★★★
配役:★★★★★
演出:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★★
現実:★★★★★
劇場:★★★★★

自らの生存をかけて文字通り命懸けでデタラメのペルシャ語を教えるという設定だけでもう面白いと思いました。

特筆すべきは、素に戻った大尉は意外に普通な人なのに軍人としての役割を演じる事によって生じる残酷性が戦争の残酷さを伝えてきます。

元々はそんな人ではないのに、戦争という異常な状況から生じる責任感から残忍な行動をしてしまう。

『DAU』でも描かれていましたが、戦争の一番恐ろしい側面がここでも顔を出します。

この映画の素晴らしいところは、そういった戦争やナチスを扱う他の映画と切り口を変えて多くの人に分かりやすく提示した事だと思います。

メッセージ性を強く打ち出した映画はともすると、その事に強い興味がある人だけにしか響かないという側面があります。

この作品では『アメリカン・アニマルズ』的などう考えても成功しないミッションに挑むハラハラ感で反戦映画に興味のない人でも興味深く見る事が出来る点に尽きると思ってます。

最後のシーンでは『アメリカン・ユートピア』を彷彿させるまさかの落涙の展開。

コメディとして鑑賞した後に平和について考えさせられる、そんな作品でした。


予告編