あの頃 僕はそこらにいる
唯の臆病な男だった
情けない程 想いを引きずって
いつも誰より B♭を吹いてた

何時でも 素直じゃないから
誰も僕の事見なかった
『春の猟犬』の時君を見ていた
だって僕には それしかなかった

いつも思ってたんだ
僕は優しくなかったし
身勝手だったから

君の彼氏になれはしないと... 

誰よりも早くマウスピース温めて
君に『おはよう』と言った

毎日 無頓着過ぎるから
物事全部通り過ぎた
打ち水する宿直 バスケ部のランニング
僕はメトロノームとにらめっこ

コンクールに落ちた時
ホールの外でひとりきり
泣きじゃくっていた
君がとっても大好きだったよ

誰よりも君の近くにいたのに
声さえかけられずにいた

8月の黄昏に
日暮しが鳴き始めると
悲しい程リアルに
あのメロディーが耳にこだまするんだ

あんなにひたむきに恋をした
全てをきっと忘れやしない

取り戻せない日々だけど
全てをきっと忘れないから