この間の休みに、高校時代の1個下の後輩と久し振りに会った。

卒業してもう30年弱。
最後に会ったのがもう10年くらい前だろうか。
子供がまだ保育園児だったような気がする。



でも、毎年毎年、私の誕生日におめでとうとメールやLINEを欠かさずにくれる、心優しき後輩。



彼は、当時の私の彼氏の、中学時代の部活の後輩だ。
高校では私もその部活に所属し、彼氏も後輩も同じ部活。
そこから親しくなったが、今回30年越しにお互い知ったことがある。

彼は当時の私を『クールで近寄りがたい。あまり好かれていないのかなぁ?』と思っていて

私は当時の彼を『信頼する先輩の彼女だから親しくしてくれているけれど、本当はあまり好きでもないのかなぁ?』

と。
思っていたのだ。


多分お互い、先輩後輩として負の感情はなかったのだけど、そこに実は私は人見知りだったり、彼も気ぃ遣いだったり…

あとは学生時代の1個差は1個差として、歴然とした壁のようにあったのかもしれない。


私は中学時代にほとんど先輩後輩関係に揉まれることがなかったので、先輩に憧れたり好いたりすることもなく、後輩を可愛がるとか面倒見るとかもなく。
だから、学年を越えて踏み込んでいく、人間付き合いをしていく感覚も、あまりよく分からなかった。



卒業してからも、ほんのたまに会うことはあったが、人間関係がわりと流動的な私。


短大卒業、新卒で入った職場は1年待たずに辞めて、そこからはフリーター。
その時その時のアルバイト先では親しい友人は出来るが、コミュニティが変われば…終わり。

特に互いにマイナスな思い出もないはずだが、物理的な距離をおしても繋がり続けたいと思うほどの関係でもなかった、ということだろう。
互いに連絡を取ることもなく、自然にフェードアウト…という感じで。


何より、私自身がそうである中、彼は年に1度はおめでとう、と連絡をくれ、関係が切れることはなかった。




今回は、私が懐かしの母校だよ~、とLINEで写真を送ったのがきっかけ。
彼が、今ちょっと調子を崩して、短期間だが休職している、と。
もし時間が合えば、会いませんか~?と言ってくれた。



精神的に万全ではない時に『会いたくはない人』ではなかったことが有り難い。
こんな私に、会いたいと思ってくれて有り難い。

ファミレスに5時間もいたなんて久し振りだ!と言っていたが、私もだ(笑)
思い出話やら…特にコレ!という訳でもない話をしていたら、あっという間だった。
次は奥さんも一緒にまた会おうね!と別れた。






つくづく私は、人に恵まれてきたんだな、と思う。

後輩然り、最初に話に出てきた彼氏然り。
今親しくしてくれる友人も、今までのコミュニティで親しくしてきた友人たちもそうだ。

みんないい人たちだった。
縁は切れても、時々どうしてるかな、とは思う。

まぁ思っても自分から『久し振り~!』と連絡はしない、のが私の私たる所以だが(笑)


究極の面倒臭がりで、出不精。
実際会えば楽しく過ごせるのも知っているのだが、如何せん最初のエイヤッが出ない。



そんな私を30年、切らずに忘れずにいてくれた後輩。
もう今更1個差はあってないようなものだが

でも今は壁としてではなく
2人の変わらない、続く関係性として
私たちはきっとずっと、先輩後輩なのだ。





私も自分のこのモノグサを、たまには押さえて、この感謝を伝えていこう。






私は君を忘れない
私は君を覚えてる
私は君に会いたい


何故なら君は私の人生に於いて、重要な人であったからだ、と。




友人たちに、伝えていこう。