少し前に金曜ロードショーで録られていたアルマゲドン。
あら~懐かしいなぁ、とやっと見た。
しかし。
私はこれを何処で見たのだったか…?
日本では1998年の12月から公開だったよう。
私21歳の年か。
映画館で見た?
もしかしたらレンタルして見たのか…?
全然記憶にない。
そもそも映画館に映画を見に行くこともあまりないのだから、行ったならぼんやりとでもシチュエーションを覚えているはず。
ということはレンタルしたのかも?
24年ほどの歳月を経て見て。
今回私は、完全に父、ハリーを思って泣いた。
多分最初に見た時も、同じシーンで涙は出た気がするのだが、視点というか…感情の移入先が全然違うということに気付いた。
多分前回は、失う側に近い目線だったんだ。
父を失う娘、そっち側。
でも今回は、最終最後に走馬灯で駆け巡る、過去、現在、そして未来。
その中にいつも、いつも、いるのが、娘。
父がスイッチを押す、その時
最後に想ったもの、に妙に泣けた。
こんな、カスみたいな私でも
気持ちだけは一応親になったのね(笑)
…ま、多くは気持ちだけで、実はあまり伴っていないのだが(^_^;)
片手の親指と薬指を頭の後ろから回して、耳に水が入らないように耳を押さえて、台所のシンクでベビーバスに入れた。
その子が今じゃ私よりデカくなり、母ちゃんチビだなぁという。
スラリと伸びた手足、まぁ絶世の美女とはいかないし、スタイル抜群!とまでもいかないが、キラキラと青春真っ只中だ。
初めて納豆を食べて、微妙な顔をしながらも、食べるのはやめなかった
手を繋げば、腕をいっぱいに上げていた
公園の遊具で、トンネルの向こうから覗いて笑っていた
抱っこやおんぶが出来ていた
ランドセルに満面の笑みを浮かべて
そのランドセルが小さく見えるくらいになり
初めての制服
打ち込む部活で流した悔し涙
そしてまた新たな世界へ一歩
恋もして
友達とカラオケに行く
…私も多分
私の中に駆け巡るのはそういうものだろうな、と。
こ憎たらしい所も多々あれど
私の人生、貴女が来てくれてからのこの15年、何処を切り取っても幸せであった。
それがきっと駆け巡るんだろう。
そんな風に思って、アルマゲドンの感想となった。
そういえば話は変わるが
中学校までの、実はかなり特殊な環境から、今初めて、本当にそれなりの人数が揃う社会に出て、わりとカルチャーショックを受けているらしい。
入学から1ヶ月経ち、少し慣れた分、疲れも出てきて、順調にちょっと五月病。
部活ではちょっとボッチなんだよね~。
クラスでもさ、仲良くなっても、アクリル板くらいの壁があるんだよね。
私これで、就職しても友達出来なかったら泣くわ~(いや、おい、高校のあとは一応まだ進学希望だったよね?(^_^;))
とか言っていた。
だからとりあえず
『大人って、わりとそんな感じだと思うよ~』
と言っておいた(笑)
職場で友達が出来ないとは言わないが、別に今の職場に、私は友達はいない。
朝は挨拶から始まり、誰とでもにこやかに話し、相手だってそうだが、別に私達は友達ではない。
2歳くらいからクラス替えもなくひたすら同じメンツとやってきて
中学から一緒になった子等も、いわば【我がホームに仲間がやって来た】感覚が強かったろう。
それでもひとクラス弱位しか人数はいなかったし。
ゆえに、たとえ嫌でも密にやっていくしかないという環境には強いはずだが
下手したら3年間クラスもかぶらず部活もかぶらず、口もきかないまま卒業する人もいる
…かもしれない環境は、未経験。
女子のつるみ
薄い壁をお互い守ることで逆に保たれる平穏…
そういう付き合い方の手法に、今初めて直面しているわけだ。
学校つまんないな~、とか言っていたが、それ五月病よ、今時期ちょうどそんな気持ちになるもんよ、と。
ちょっと遅ればせながら、ここでオトナの付き合い方なんかも覚えて。
自由を欲してきて
実際自由が増えて
自由の中味を知り
その重さも、知る。
高校生って、そういう時なんでしょうと、今更ながらに思う。
踏ん張ったり受け流したり耐えたりアッサリ引いたり、何でもまだまだ逃げ道はあるから。
この3年間で、たくさん揉まれて逞しくなっておくれ。
母ちゃんは、最終母ちゃんだけは
何があっても君の味方しちゃうからさ。