昨日TVで『てぃ先生』お悩み相談会
というのがやっていた。
懐かしいなぁ、幼児期。
と、見るでもなく見ていたが、はたと思った。
うち、ガチャガチャ、やりたい!やりたい!とか頑なに言うことなかったなぁ。
いや、正確にはジャブ程度に、やりたーい、というアピールはあった。
しかし、母である私が
『え?やらないよ』
言ったらもう、基本的に何があろうとやらないのである。
お菓子なんかもそうで、買わないと言ったら絶対買わない人だった(鬼?(笑))
幼児以上に、母が頑なだったわけである

そこでいつからか子供が編み出した、母操縦?術。
自分がチラッと欲しいなー、とか、興味を持ったものは、とりあえず『ママ見て見て~!』と紹介。
私がチラ見して『そんなん要らんでしょ』と一蹴したら、しつこく食い下がるより、はい次~。
『え~何、そのお菓子』
興味を示したら、それの魅力のプレゼンに入る。
『美味しそうだよ!この味、ママも好きなんじゃない?』
小学生以降は『期間限定だって!』とか。
とにかくまずは『ねぇ見て見て~』とアプローチし、母がどの程度興味を示すか?様子を見るのである。
最初の段階で、どうもあまり脈がなさそうだ、と思えば、基本それに固執しない。
私の方も、上手いことやるなぁ~考えてるなぁ~、と思って見ていた。
お互い『買って!買いません!問題』でやりあわなくて済むなら楽だし、と
このやりとりを続けてきた。
正直、私が最初の一蹴をしてアッサリ諦めるものは、本人もそこまで固執していない場合が多い。
まぁ、数打ちゃ当たる戦略なのだからそりゃそうか。
だから、一蹴しても食い付いて来る場合は、その『欲しい!買って!』に芯があるということか?と思って、だからこちらも興味があるという素振りの受け答えをし、プレゼンを引き出してみてきた。
すると
こ、これは買ってもらえるかも!!
と思うから、本人も一生懸命プレゼンをする。
そしてそれを聞いて
『じゃあ何か1個買ったげるよ。それでいいのね?1個だけ、好きなもの』
と返す。
すると面白いのがここからだ。
あれだけ熱弁していたのに『何か1個なら買ってもらえる』確約を得ると
『…本っ当に私が欲しいのって、コレ?』
ここを考え始めるのだ(笑)
(買わないと言ったら絶っ対に買ってくれない、というのはごく幼児期に刷り込まれている我が子(笑)←これはもはや本当に刷り込みレベルだと思う
やはり鬼ハハが土台(笑))

その母が買ったげると言ったら、これはもう買ってもらえるのだ。
そのチャンスに、下手なお菓子をチョイスするなんて勿体ない!!
そこから真剣にお菓子コーナーを眺め、選び始める。
1個、その貴重な1個を。
(でも食べ物には弱い私、最終的には1個と言わず、わりと買ってあげてたのだが(笑))
中学生にもなるとより戦略的に『母ちゃんこれ見て~』を使ってくる。
腕を上げたな、と思う。
しかし『ふーん。でもさ、本当にそれがいいわけ?』と返せば
『…いや、やっぱいいわ』
わりと自分で
本当に、それが、欲しいのか、必要か?
考えてもいるようである。
買ったげる、を引き出す所から彼女のたたかいは始まっているが、苦労して勝ち取る分、買うものは手当たり次第ではないのである。
余談だが、数少ないが『買って~食べたい~』と言われて快諾したものもある。
ヨーカドーとかのEVホールなんかに設置してある、ポップコーンマシンのポップコーンだ。
あれは…私の、憧れだったのだ。
私も子供の頃、幾度となく親に買って~買って~、と言っていたが、ついぞ手に入れたことがない(笑)
それをこうやって未だに覚えている(根に持っている??(笑))くらいだから、たまには快諾するのも有り!と思って。
その時は勿論大満足で食べた我が子。
しかし、欲しがったのはあの時だけ。
聞いてみたら、『まぁ美味しかったけど、一回食べたらもういいかな~って感じ』との事だった。
憧れてたものなんて、そんなもんである。
テーマパークの宙に浮く風船もそうだった。
欲しがられて、自分の中の憧れもよみがえりサクッと買ってあげたが、そこからは特に欲しがらなくなった。
親になった私はそれを見て、あの時買わなかった母の気持ちも分かるわ~、と思ったり。
何より、買ってくれてたら、母と
『実は根に持ってたのよ~(笑)』
『いやぁね、知らないわよ!(笑)』
なんて笑い話もしなかっただろうな、と思う。
…特にオチはない呟きでした(^_^;)
読んでいただいてありがとうございます(*´∇`*)