静岡に行った際、いつもはお昼は決まって行くところがあるのですが、この日は定休日、どこで食べようか歩いていると良さそうなところは並んでる。12時半にもなり、どうしようかこのまま帰ろうかと思っていたところ、ショーウィンドウのカツ丼に惹かれ、入ってみることにしました。
入るなり、店主『これは水之江さんの椅子じゃないか!』
インテリア専門学校に通っていた時、椅子の図面を描かされたのがこの椅子だと言うのです。
お店も家具も随分年季の入った様子ですが、
当時お金をかけ、吟味して選ばれたものであろうことが推測されるものでした。
チークの突き板ベニアでできた成型合板の背面に、無垢の脚贅沢なものです。
背面の角度が絶妙で、掛け心地良く、美しいと思いました。
テーブルもとても美しくなんというバランスでしょう。
お昼を食べそこなうところでしたが、思わぬ出会いがありました。
帰って調べてみると
水之江忠臣(みずのえ ただおみ)さんの代表作のダイニングチェア。1954年に神奈川県立図書館の閲覧用に作られ、その後100脚以上の試作を経て天童木工さんが作られている椅子でした。
「リ・デザイン」をし続けていたのですね。
何百と収められたお陰で企業として改良に取り組むことが出来たという記事も読んだのですが、本当にそれは実感します。椅子に本気で取り組もうとするとものすごく大変だという思いがあります。椅子は身体を預ける機能だけでなく、何より掛け心地、そして美しさ、丈夫さ、コストが求められます。
「デザイナーは一生にひとつ、本当に良いものが残せたらそれでいい」と語っていたとか。
長く愛される本物を見た気がいたしました。
ちなみにお店は岩久食堂さん、これまで行っていたお店と今度はどちらにしようか、悩ましくなりそうです。
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