このワークスペースの棚は2年程前に注文いただき作ったものです。
スケジュールが急で、取手を鍛金作家に依頼することもできず、
店主が悩んで、オフィスっぽい雰囲気で作りました。
窪田さんは中の色を何色にするかぎりぎりまで迷って、
3色なんとか決めてもらいました。



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納品、組み立ての時私もいっしょに手伝ったのですが、
多分窪田さんは、この棚をそれほど気に入ってないのではないかと思います。
でも、窪田さんは、一切細かいことをいいませんし、クレームをつけません。

細かいところは見ないようにしてる らしいです。

細かいことを気にすると、オーダーはできないでしょう。
できた家具の中から選ぶのと違って、ない中で注文するのがフルオーダー家具。
当然オーダーする方にもリスクが伴います。

できてから違ったでは、オーダーミスというもの。

こちらも、予算内、スケジュール内に意をくみせいいっぱいやりました。
でも、人によって、できたものに対して気に入らない場合の対応は様々だと思います。
もし、こういうのを呑めないタイプの人は、フルオーダーはやめたほうがいい、
できてる家具から選ぶことをお薦めしたいです。

逆にいえば、窪田さんのようなタイプの人だったら、
フルオーダー家具をお薦めしますよ!
こういうタイプの人だからこそ、家中の家具のフルオーダーを
受けてこられたのだと思います。作り手も人間ですから、
それなりの対応をしてもらわないとつらいです。


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こちらは、棚の裏側です。部屋をこの棚で2つに仕切り、
お嬢さんの部屋とご自分のワークスペースに分けました。
棚ができた時、部屋が暗くなってしまったんです。
でも、窪田さん『仕方ないですよ』ってさらりと言ってくれました。
実際設置してみないとわからないリスクがここにもあります。

この黒板やフックは、IKEAで選んだそうです。
窪田さん、どうも組み立てが苦手のようで、
店主が組み立てて付けました。もちろんサービスで^^



MISS 5月号に掲載されたのはこちら

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このデスクも同じテイストで作りました。
作った当初は、旦那様用だったのですが、
お家で窪田さんがお仕事するようになって。。。

一時期、このデスクが必要なくなり行き場をなくしたことがあったんです。
でも、窪田さん『捨てられない。。。』って言ってくれました。
愛着をもってもらったようで、このあたりも
長く窪田さんとつきあえている秘訣なのかもしれません。

オーダー家具を楽しむには、作り手の気持ちを大切にするのが秘訣でしょう。
作り手をその気にさせると、結局いいものができて、お特です。
ある意味、フルオーダーは、大人でないとできないかもしれませんね。


スタイルやテイストまで注文できるフルオーダー家具
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