きちんとした敬語を使えるというのは、
コミュニケーションの武器を手に入れたようなもの。
そもそも、敬語というのは、相手を敬うところからきているので、
あなたを大切な相手と思ってますよ、というメッセージが込められているのです。
日本語の敬語は、尊敬語や謙譲語があって難しい、という方も
多いかもしれせんが、実は”丁寧語”をちゃんとしているだけでも、
「あの人は言葉遣いがキレイ」って思ってもらえるのです。
2年目のとき、同じチームになった5つ上の先輩でエレガントな女性がいました。
(大阪出身で、タイガースの試合のときはエレガントがどっかにいっちゃうんですが)
その先輩が、後輩や同僚に対しても「xxさん」と丁寧に呼びかけているのを見て、
ステキだなーと思って真似を始めたんです。
それまで後輩には「xxくん」と呼んでたのですが、
不思議なことに、「xxさん」と呼びかけると、相手がしゃんっと仕事してくれたのです。
それまで、けっこうチャラケた応対をしていたのに。
のちに成人研修の講座を受けたときに聞いたのですが、
「オトナは、きちんと一人の人として尊重して対応するだけで、
相手の自覚がうごき研修効果が出やすい」とのこと。
つまり、「xxさん」と呼びかけることで、相手のオトナスイッチが入ったんですね。
相手を尊重して、丁寧に応対する。
それだけで空気が変わるから不思議です。
私は関西出身なので、もちろんコテコテの関西弁を話すのですが、
東京に転勤してからは、なるべく標準語で、
無理なときでも、とにかく丁寧語で話すように気をつけています。
ある説明会で関西弁全開に話していたところ、
「xxxってどういう意味ですか?」と質問されたからなんです。
あー、説明会なのに相手に分からなかったら意味がないな、と反省して、
それからは、ちょっと気をつけるようになりました。
コミュニケーションは相手を思う気持ちあってこそ、って思います。