久しぶりにきちんとブログに向き合って、『書こう!』と思うたのは、きっと心のゆとりができたからだと思います。


ずっと手掛けていたオーダーがやっと完成して、
束の間ですけど、ほっと肩の力が抜けました。


オーダーのご依頼をいただいたのが、昨年の10月。


他にもたくさんのオーダーを抱えていたので、『納期は2月頃になりますがよろしいでしょうか?』とお話しさせていただいておりました。


ありがたいことに、私に製作を依頼される方は、皆さま、『いつまででも待ちます。』と言ってくださいます。


もちろん、その言葉に甘えるつもりはなく、最善を尽くすのですが、

ただでさえ工程が多く製作に時間のかかるステンドグラスですので、
一つ一つ、作って納品、作って納品、
としていますと、やはり結構な期間おまたせしてしまうことになってしまうわけなのです。


今回もまた、首が伸び切ってしまうくらいお待たせしてしまって、大変申し訳ありませんでした。
気長に待ってくださってありがとうございます。



さて、今日はそんな訳で、製作の山場を一つ越えましたので、

たまには製作過程の様子をゆっくりとご紹介したいと思います。


滋賀県にある小顔矯正エステ
サロン看板をお作りさせていただけることになりました。
琵琶湖の見える素敵なサロン様です。


イメージは、柔らかく優しいピンクで、蓮の花で作りたい、とのことでした。


久しぶりにイラストレーターの大活躍です。

いくつもデザイン画を描きながら、最終的に絞り込んだ4つの大枠のデザインをご提示させていただきました。

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その中から選んでいただいたデザインを、さらにリスニングしながらご要望を盛り込んで、詳細まで詰めていきます。
 

今回は、途中から、全体に小花を散らして欲しい、とのご要望がありましたので、花も5弁なのか、6弁なのか、そんなところまで吟味しながらデザインを進めました。

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デザインに製作時間の半分をかけると言っても過言ではありません。
逆に、デザインが決まってしまえば、あとは作るだけです。

(とは、簡単にはいかないことは、毎回後から痛感するのですが…)
でも、しっかりしたコンセプトがあるとないとでは、作業のしやすさが大違いです。


さて

まずはサンドブラスト部分の丸ガラスをカット〜

って!

どしょっぱつからやらかしました。

円の最後のカットで気を抜いて、カット大失敗‼︎

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調子よく進んでいただけに、一枚目の最後のこのカットで失敗は、さすがに凹みました。


気を取り直してやり直し。
ガラスカットに慣れは禁物です。

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無事、正円にカットできました。


サンドブラスト準備に入ります。

カットしたガラスに合わせて用意したカッティングシートを貼り付けます。
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デザイン画に合わせて、カッティングシートを慎重に剥がし取っていきます。
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顔の部分が剥がし終わりました。
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文字部分はさらに細かいので、間違えて残しておかなければいけない部分がめくれてしまわないように、最新の注意を払います。

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これでサンドブラスト準備ができました。

この後、周りと裏面を養生をして、機械で砂を吹き付けつて、デザイン画の部分を削って、すりガラス状にします。



つづく