1ステンドファンにとっては
日本にいながらにして
これだけ大きなステンドの絵付けパネルを
こんな間近に見ることができるなんて
本当に幸せなこと。
もう二度とここに立ち入ることはないと思うので
写真だけでもまとめてみます。
よくステンドグラスは、
細かい部分も色ガラスを組み立てているだけだ
と思われがちなのですが、
実際は『絵付け』と言って、
細かい描写はグリザイユという顔料と筆を用いて
描かれています。
イエスキリスト様のお顔とか
衣服のドレープとかね。
ヨーロッパの伝統技法では
ワインビネガーで溶いたグリザイユで
輪郭を描き、焼成してから、
さらに水溶きのグリザイユを
薄く重ねつけて、影をつけてゆき、
その度に再び釜に入れ焼成する。
これを何度も繰り返していきます。
エマイユという彩色の顔料を
最後に焼成することもあります。
私も聖カタリナ像という
中世ヨーロッパの模写パネルを作りましたが
1ピース仕上げるのに
6〜8回は釜に入れ焼成を繰り返しました。
こんな手のかかる絵付けパネルは
もう頼まれても二度とやらないでしょう…(^^;;
この日、会場のステンドグラスパネルは
見納めだと思って
しっかり目に焼き付けてきました。
ちょっとブログを書きながら
寝落ちしてしまったので
第三弾はまた今度…
つづく