こんにちは。
グラスアトリエHAKUのkaoriです。
 

作りたいものはいろいろあるんですが、優先順位をつけると、まだ新アトリエの看板がないんです(^^;;

なので、大物ですがこちらからやっつけちゃうことにします。


しばらくは、作業を進めながら、途中途中思うことなどをお話していこうと思います。



ガラスカットで初心者の方が苦労するのが、きついカーブラインの凹ピースだと思います。
例えばこんな形のピースをガラスで取りたい時。

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ガラスはまっすぐ割れようとする習性があるので、カーブラインを美しくカットするためには、まずスコアが確実に入っていることが大前提です。

そしてカッターのスコアはいつもガラスに対してまっすぐ垂直に入れること
スコアがガラスに対して斜めに入ってしまうと、割りとった時にガラス断面も斜めになってしまいます。

そしてコツはえぐりの部分に補助線を何本か入れて少しずつ割り進めることです。


例えばこの写真の上部のラインなんかは、(実際は慣れてくると一発でカットできるんですが)、ちょっとだけピースの右上が一端凹んでから先端にラインが延びていますよね

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この凹んでいる部分の上側に、面倒でも補助線を一本入れて、2回に分けて割り進めることで、確実に割りとっていくことができます。

こんな感じ。

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下部のラインはえぐりがきついので、2、3本補助線を入れて同様に割り進めていきます。
補助線の入れ方も何通りかあるのですが、例えばこんな感じで。

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細く尖った先端部は特に折れないように、割とる際には細心の注意が必要です。
欲しい方のガラス部分を、先端にビニルテープを巻いたワニ口などでしっかり挟んで保護しながら、いらないガラス部分を割りとります。

割とりには、ワニ口を使ったり、ガリを使ったり、状況に応じて使い分けますが、その話はまた別の機会に。。

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ピースにある程度大きさがある場合には、マルトリンヌハンマーを使ってラインにヒビを入れて割りとる方法もあるのですが、細かな流れの曲線にはマルトリンヌハンマーだと勢い余って失敗してしまう可能性が大きいです。

今回のようにピースが小さくてラインの流れが細かい場合にはマルトリンヌハンマーは使わないようにしています。

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このように慎重にガラスカットを進めていげば、ルーターの力に頼らずにカットだけできれいなラインに切ることができるのです。


慣れてくると、つい横着したくなってしまいますが、、

ガラスカットの鉄則はとにもかくにも『焦らない、横着しない、過信しない』‼️

面倒でも、ひと手間を惜しまない。‼️

ここでエィ‼️ってやってしまうと、『あ~えーん』ってことになってしまうんですね。笑



出来上がったピースはルーター前の状態です。

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これくらいガラスカットができていれば、もうルーターがけはしなくても、パネルの場合はこのままでも使えるくらいなのですが、
この後、一応少しだけ細部にルーターをかけて、さらに正確な型紙通りのガラスピースに完成させることにします。

ルーターがけ、楽でしょう?


基本的にルーター作業があまり好きではない私は(肩こるしうるさいし…^^;;)、ルーターを使う時間はできることなら最低限にとどめたいんですね。


なので、できるだけガラスカットだけできれいなラインを出すことを常に意識しています。


たまに『あ~っえーん』ってなっちゃうこともあるんですけどね。笑