クラシックと云う勿れ9 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

す今宵の一枚はこれ。

またまた古い録音です。




エドヴァルド・グリーグ

1.劇音楽《ペール・ギュント》 作品23:抜粋(全10曲)
2.ピアノ協奏曲 イ短調 作品16

クリフォード・カーゾン(ピアノ:2)
ロンドン交響楽団
指揮:エイヴィン・フィエルスタート

録音:1958年2月17-19日(1)、1959年6月22、23日(2)ロンドン、キングズウェイ・ホール

指揮者のフィエルスタート(1903~1983)は、ノルウェーの指揮者。
ローカルな指揮者なのでメジャーレーベルへの録音は、少なくDECCAに残した数少ない…もしかしたらこの一枚だけ??
同郷のグリーグの作品だけにロンドン交響楽団を指揮しているにも関わらず、かなり御国訛りのする共感溢れる演奏で木さん的にはかなりのお気に入り。
但し、抜粋とありますが、基本第1組曲と第2組曲の前後に前奏曲と山の魔王の娘の踊りを入れた形なので、物語の進行順に並んだ抜粋版とは違います。
正直、感動的なソルヴェイグの歌の後にエキゾチックな山の魔王の娘の踊りって並びとして違和感あるのですが、アンコールと思えば良いかなって感じです。
フィエルスタートの意図は分からないのですが、静かに終わるより派手に終わった方が終わり映えすると考えたのでしょうか??
ただ演奏は、前述のとおりローカル色豊かな演奏なので、推しの一枚です。
余白とは言っても、これも協奏曲の中のメジャー級の代表角グリーグのピアノ協奏曲…主役級です。
ソリストのカーゾン(1907~1982)は、正規録音が少ないイギリスの名ピアニストですが、このグリーグの協奏曲は彼の代表盤の一枚。指揮者のフィエルスタートと年齢的にも近いこともあるのか息のあった見事な演奏を聴かせてくれます。
フィエルスタートの荒削りな伴奏になカーゾンの端正なピアノは水と油って気はしますが、意外とこれが見事に中和され名演奏になっています。
ロンドン交響楽団の響きは、ペールギュントも協奏曲もどちらも素晴らしい。
録音も古いですが、この頃のDECCAの録音は、どれも見事。
ヒスノイズさえ感じなければ、今の録音より生々しいかも。
木さん的にはマイフェバリットチョイスです。
なお余談ですが、このCDを聴いて、先日聴いたクラウス・マケラ指揮のオスロ・フィルハーモニーのシベリウスの交響曲全集をふと思い出しました。
フィンランド出身のまだ20代のマケラとノルウェー出身のもう天国に召されたフィエルスタート。
世代が違う二人ですが、根本にあるものが同じ…と言うか…上手く説明出来ないけど似てるものを感じました。