静岡交響楽団 第100回定期演奏会(三島公演) | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61*
ベルリオーズ
幻想交響曲op.14

ソリスト・アンコール
エルンスト
フランツ・シューベルトの魔王による大奇想曲op.26*

管弦楽:静岡交響楽団
指揮:高関 健
ヴァイオリン:神尾真由子*


久しぶりの投稿。
久しぶりの生の音。
生音が聴ける機会も増えてきたはものの、コロナ禍でこんなに人生変わるものかを経験したこともあり(特に経済的にはかなり厳しい状況)、コンサートから足が遠のいていましたが、静響のコンサートが三島であることを知り、地元で生オケ…しかも指揮は高関氏、ソリストは神尾さん…時間とお金に余裕あれば聴きたいなぁとは思っていたのですが、今は仕事を掛け持ちしている関係で先が読めず、当日時間あればみたい気持ちがあったせいか、実は昼頃まですっかり忘れていて「あっ❗今日だ❗」と思い出しバタバタと会場へ向かい(電車で30分かからないと何とかなるものですね)久しぶりの生音を聴くことが出来ました。

余談が長くなりましたが、
神尾真由子さんの弾くベトコン。
彼女もこのコロナ禍で思うことがあったのかは分からないけど、以前聴いた彼女の演奏とは違うものを感じました。
ベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲。
しかも長大。
第一楽章などは長すぎて昔は退屈と思ったけど、今はゆらゆらした大我の流れに身を任せるようなこの楽章は心地好く響く。
ベートーヴェン先生には失礼かも知れないけど、この曲に関してはうつらうつらしながら聴きたいかも。
そんな個人的な思い入れはともかく、以前の神尾さんを聴いた印象は尖った感じがしたけど、今日の神尾さんは、一音一音慈しむように奏で、柔らかい優しい音色を感じ、彼女もコロナ禍で演奏の表現に何か変化あったのかなと。
伴奏は高関氏率いる静響。
静響は今回が初めて聴いたけど、高関氏がミュージックアドバイザーに就任してからレベルがかなり上がった話は以前から聞いていたので、お手並み拝見と聴いたところ、なかなかのレベル。
特に弦楽器は芳醇な音色と厚みを感じさせたけど、管楽器が技術的には問題ないんだけど、バランスやニュアンスがイマイチ。
神尾さんのヴァイオリンと絡む時も繊細な神尾さんのヴァイオリンに対してぶっきらぼうな音色に感じたのが残念。
まだまだ成長中のオケなので、この辺りは課題かも。

アンコールのエルンストの魔王奇想曲は、パガニーニ張りの超絶技巧のオンパレード。ここでは神尾さんの尖った感が炸裂❗実にこうしたテクニックを聴かせる曲は相変わらず上手い❗

後半、幻想交響曲は高関氏らしく拘り満載❗
もちろん全リピあり。
第二楽章では、ハープを指揮台の後ろに向かい合わせで配置、第三楽章のオーボエとイングリッシュホルンの掛け合いは、イングリッシュホルンが舞台袖で遠近感を第五楽章の鐘も同じく舞台袖で叩き地獄の奥から聴こえて来るような演出など高関氏らしい拘り。
静響は高関氏の期待に応え奮闘。
ただ第四楽章、第五楽章はブラバン状態。
弦と管のバランスはまだまだ改善の余地あり。
ベトコンと同じで管にニュアンスが欲しいのは無いものねだりかな。
全体的にまだ荒削りなとこは多々あり。
フィナーレの盛り上がりなど演奏自体は勢いもあり、これからを感じさせ、高関氏の音作りが浸透すれば更に良いオケになると思う。

オケは高関氏好みのヴァイオリンを左右に振り分けた対向配置。但し、第2ヴァイオリンとヴィオラを入れ替え、チェロ・コントラバスは通常配置の上手側。

コンマスは、藤原浜雄さんかな??

この公演は、清水、三島、東京(オペラシティ)と3日連続。
明日のオペラシティはどうなんだろう??

客席は間隔を空けてない箇所もあったけど、ディスタンス大丈は大丈夫かしら…

【DATA】
2020.12.20(SUN)
15:00
三島文化会館