都響スペシャル フランソワ=グザヴィエ・ロト | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

ラモー

オペラ=バレ「優雅なインドの国々」組曲
ルベル
バレエ音楽「四大元素」
ラヴェル
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)*
 
管弦楽:東京都交響楽団
指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
合唱:栗友会合唱団*
合唱指揮:栗山文昭*
コンサートマスター:矢部達哉


【感想】
一言で纏めるなら「恐るべし解像度」
プログラムの構成もロトならではの拘りを感じる。
フランスバロック期と近現代のバレエ音楽の組み合わせは実に面白い音譜
前半は、バロック期のラモーとルベル
ラモーもルベルの作品も初聴きなので、どうのこうの言えるレベルではないけど、楽しく聴くことができたのは間違いない!!
珍しい打楽器やテオルボなども生で聴けたのは貴重(テオルボはさすがに2階席後方では音は殆ど聴こえなかったけど…)



ルベルの「四大元素」ではファゴット・オーボエ・ヴァイオリンの立奏の演出あって視覚的にも面白かった。
因みにラモーの「優雅なインドの国々」は、2019年の最新j校訂版を発表したシルヴィ・ブイスーとセシル・ダヴィ=リゴーが編纂したものに基づいてるそうです
オケの配置はヴァイオリンを左右に振り分け低音弦楽器を舞台下手にした対向配置(ラヴェルも同じ)で、ラモーでは弦は10-8-6-4-3、ルベルでは12-10-8-6-4とバロック音楽にしては比較的大きめなのは、ホールの広さと後半のラヴェルとのバランスをマエストロが考慮したものかしら。

後半ラヴェルは、都響本来の音色もあるのかフランス風と言うより、ラヴェルの書いた音響効果を緻密に表現。
CDで手勢の古楽オケであるレ・シエクルを指揮した演奏と音響の違いはもちろんあるけど、モダンオケである都響を振ってもコンセプトは同じ。
モダンオケの都響からも鄙びた響きを感じたのはロトが指揮台に立っている先入観もあったかも。
透明度と解像度の高さは驚異的!!
初期のブーレーズと近いものがあるかも。
但しロトは、エモーショナル。
官能的な表現も濃い。
指揮姿も躍動的!!
木管が大編成のオケからでも美しくフワッとホールに響くのはロト効果??
都響もしっかり応え実に見事な木管群音譜
また打楽器奏者のノリも良かった!!
栗友会合唱団もニュアンス深くロトの意図に応えていたと思う(総数は75名くらいだった)。
弦は16-14-12-10-8の対向配置。
「ダフニスとクロエ」は、過去、プレヴィン&N響(全曲版で合唱なしというかなり珍しい演奏)、カンブルラン&読響と名演を聴いてきたが今回のロト&都響もそれを凌駕するくらいの名演。


クリレンツィスとロトが同い年っても驚き‼!
…ともに1972年生まれ…
…余談だけどロトの方がもっと上に見えて、クリレンツィスの方が若く見える…
近代の編成の大きな曲をピリオドオケで表現するカリスマ的な二人(もちろんその表現方法は全く違うが)が同じ年ってのも何かの因縁かな。
二人の表現方法の違いをかなり大雑把で直観的な言い方をするとロトがアカデミックならクリレンツィスはロックって感じがするルンルン

オケが舞台を去ったあとも拍手は鳴り止まず、ロトが再登場し、またまた万雷の拍手拍手(所謂一般参加あり)

 ‪ヾ(๑╹◡╹)ノ"‬

【DATA】
2020.2.2(SUN)
14:00
サントリーホール

*写真は東京都交響楽団のtweetより