日本フィルハーモニー交響楽団 コバケン・ワールドVol.23 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」*
ショスタコーヴィチ
交響曲第5番ニ短調op.47「革命」

指揮&お話:小林研一郎(桂冠名誉指揮者)
ピアノ:河村尚子*
コンサートマスター:木野雅之(日本フィル・ソロ・コンサートマスター)
チェロ:菊池知也(日本フィル・ソロ・チェロ)




【感想】
コバケン先生の演奏会は、何度か足を運んだことはあるけど、コバケン・ワールドは初めてのような気がする…
ただ今回は、コバケン先生がお目当てでなく、「皇帝」のソリストを務める河村尚子さんがお目当て🎵
河村尚子さんは、ここ数年、ベートーヴェンのピアノのソナタのリサイタルや録音を軸に活躍されているので、協奏曲…しかも一番スケールの大きい「皇帝」ではどんな演奏を聴かせてくれるのかめちゃくちゃ楽しみ‪ヾ(๑╹◡╹)ノ"‬
演奏は期待どおり!!
縦横無尽に駆け巡るピアノは河村尚子さんならでは。
もちろん「皇帝」らしくスケール豊かな堂々とした演奏🎵
時折オケに合わせて体を揺らしたりとノリノリ♬︎♡
彼女のピアノを存分に楽しむことができました(*^^*)♪
しかもアンコールは、旬な曲で、映画「蜜蜂と遠雷」(恩田睦原作)から「春と修羅」(藤倉大作曲)🎵
(ここに書くまでもないけど、彼女は栄伝亜夜(松岡茉優演)の吹き替え(ピアノ)を担当…予告編で流れたプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は彼女の演奏したもの)
設定が現代の作曲家によるコンクール課題曲と言うこともあり、親しみやすさより超絶技巧が盛り込まれた作品だけに彼女のピアノテクが光る!!
旬な作品を思いがけず聴け٩(>ω<*)وラッキー
なお、アンコール前に彼女のお話があり、15年前の11月、本日公演のあったサントリーホールでコバケン先生の指揮でデビューしたとのことで、今日は思い入れもあったとのことでした。
ところで協奏曲の伴奏の方は、厚めの弦(14-12-10-8-6)でオーソドックス。
定期でない日本フィルにありがちな若干緩さはあったもののコバケン先生らしく堂々としたもの。
後半のショスタコ、最近は炎のコバケンってキャッチフレーズより燻る炎って感じのコバケン先生も久しぶりに燃えたこともあり、協奏曲では緩かった日本フィルも力演!!
ショスタコから登場のクリストフォーリさんの輝かしいトランペット、フルートの真鍋さん、オーボエの松岡さん、クラリネットの伊藤さん、ファゴットの鈴木さんは本当素晴らしかった!!
コバケン先生のショスタコは、証言寄りの深刻なショスタコと言うよりは、チャイコの5番のような盛り上げた方をするタイプ。
白眉は、第3楽章のラルゴ。
切々と美しく感情込めて演奏するのは、コバケン先生ならでは!!
(余談だけど分割された弦のパートはCDだと分かりずらいけどコンサートでは視覚することでバッチリわかって面白い)
フィナーレは特にコバケン先生も日本フィルも燃えに燃え、炎コバケンここにありって感じ!!
コバケン先生も80歳近いので最近は大人しめだけど、久しぶりにらしいコバケン先生を見たわ!!
最後はパケラさんの力強いティンパニの響きと共に盛り上がってブラボー(*´꒳`ノノ゙パチパチ
アンコールはないと思っていたら、コバケン・ワールドだけのことはある(笑)
ユーモレスクを5分で聴く人生に例えた(よちよち歩きの赤ちゃん→思春期→身近な人の死→老いてよぼよぼ歩く姿)コバケン先生の解説もあり、
お得意の曲目だけに情感豊な演奏にポロリ。
大いに盛り上がったコンサートに大満足‪(╹◡╹)‬
14時半スタート、終演は17時近かい長丁場もコバケン先生らしい(笑)
因みに翌日(日曜日)も同コンビで別プロ(フシッシュ名曲コンサート)もあり。
人気あるなぁ‪ヾ(๑╹◡╹)ノ"‬

【DATA】
2019.11.9(SAT)
14:30
サントリーホール