楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕の前奏曲
A.リード
パンチネロ~ロマンティック・コメディへの序曲
R.シュトラウス(大橋晃一 編)
アルプス交響曲op.64*
指揮:大植英次
バンダ指揮:金丸克己*
コンサートマスター:田中靖人(アルトサクソフォーン)
2月16日(土)のマチネコンサートは、聴きたいコンサートだらけ( ̄▽ ̄;)
パーヴォ&N響(ラフマニノフ&プロコ)
下野&CTPOシェーンベルクのヴァイオリン協奏曲とオペレッタ序曲)
イェアンニン&NJP(ハイドンの四季)
(;-ω-)ウーン
悩みに悩んだ挙句…
たまたま数日前にTwitterで「アルプス交響曲」で盛り上がり、偶然にも「アルプス交響曲」の吹奏楽版が演奏されるので、おもしろそうだなぁってのと、クラシックコンサート暦そこそこあるのに未だその指揮姿を拝んだことないマエストロEijiを一度拝んでみたいと言う理由で、東京佼成ウインドオーケストラへ♬︎♡
(土壇場、新宿で初台か池袋か相当悩みましたが…)
正直、学生時代ブラバン少女でなかった(いちおー合唱部)ので、吹奏楽に思い入れみたいのはないし、日頃オケの音色に慣れているので、吹奏楽で演奏するクラシック音楽の編曲は楽しめるかなぁと一抹の不安はありましたが。
一曲目のマイスタージンガー。
冒頭部分は、通常のオケ版に慣れているので、弦を欠いた編成と音響に多少の違和感を覚えましたが、途中から全く気にならず、楽しめました♬︎♡
大植さんの指揮するマイスタージンガーは、ゆったり目のテンポで威風堂々としたもの。
なかなかの名演♬︎♡
これは目玉のアルプス交響曲も期待できそう!!
二曲目のリードは、快活でノリノリな作品♬︎♡
グルーブ感がたまらない!!
大植さんもノリノリ( 'ω' و(و"♪
曲も映画音楽ぽく、聴きやすい‼︎
今日のプロで唯一の吹奏楽オリジナル作品。
故に一番演奏は、しっくりしていたかも。
休憩を挟み後半は
R.シュトラウスの大作「アルプス交響曲」♬︎♡
通常オケ版も凄い編成だけど、弦楽器を欠いた吹奏楽版でも編成は大きい!!
舞台裏のバンダを含めれば80名以上!!
吹奏楽ではかなり大編成では??
(日頃吹奏楽を聴かないので何となくそう思っただけですが…)
冒頭「夜」から「日の出」は、通常の聴き慣れたオケ版が頭の中にあるのでマイスタージンガーで感じたような違和感はあったけど、聴き進むにつれ、マイスタージンガーより気にならず。
寧ろこうした作品だったみたいな??そんな感じ(笑)
「頂上」や「雷雨・嵐」の迫力も半端ない!!
静寂な箇所も弦楽器がないと潤いに欠けるかなと思いきや意外と管楽器を上手く重ね合わせ響きを作ることでカバー。
これは編曲の上手さと東京佼成ウインドオーケストラの技術力の高さの賜物なんだろうなぁ。
首席のトランペット奏者やホルン奏者は、本当お見事!!
東京佼成ウインドオーケストラが一丸となって、大植さんの指揮に応え、素晴らしい演奏を聴かせてくれました♬︎♡
ともかく吹奏楽版だったことを忘れさせる見事な「アルプス交響曲」でした♬︎♡
大植さんも暗譜(全プロ)で渾身の指揮。
壮大な交響絵巻を見事に纏め上げていました♬︎♡
最後大植さんが振り終え、指揮棒を上げたまま微動しない間、静寂が続き、指揮棒を下ろし、深い息を吐いた途端、盛大な喝采!!
変なクラオタがいないので絶叫系フライングブラボーもなく最後の最後まで音の余韻に酔いしれることもでき満足♬︎♡
大植さんは、会場で聴いていた編曲の大橋さんを舞台に呼び、大橋さんが編曲した「アルプス交響曲」のスコアを掲げ素晴らしかったとのジェスチャー。
アルプス交響曲では、弦楽器を欠いた以外はオリジナルの編成に準じていたような気がします。
舞台裏のバンダ(ホルン9、トランペット2、トロンボーン2)、ハープは舞台左右に振り分けて配置、チェレスタ、オルガン、ウィンドウマシーン、サンダーマシン、カウペル、ティンパニ2对など。
最初は吹奏楽版だと弦楽器を欠く分オケの音色の幅が狭くなり、こじんまりしちゃうのかなぁと危惧していたけど、全くそんなことは気にならず、アルプス交響曲をはじめ楽しむことができました♬︎♡
オリジナルのアルプス交響曲をそこまで聴き込んでいなかったからすんなり聴けたのかも。
聴いた気分はヨーロッパの大アルプスってより「南アルプス交響曲」って感じかしら(笑)(個人の主観です…)
前述したとおり、都内各所でコンサートが被ったせいか、せっかく素晴らしい演奏だったのに、会場の入りが今ひとつだったのは残念。
2019.2.16(SAT)
14:00
東京芸術劇場コンサートホール