「眠りの森の美女」
~全3幕プロローグ付~
芸術監督: 大原永子
音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
編曲: ギャヴィン・サザーランド
振付: ウエイン・イーグリング(マリウス・プティパ原振付による)
台本:マリウス・プティバ、イワン・フセヴォロジスキー(シャルル・ペロー原作による)
美術:川口直次
衣装:トゥール・ヴァン・シャイク
照明:沢田祐二
指揮:冨田実里
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
【キャスト】
オーロラ姫:木村優里
デジレ王子:渡邊峻郁
リラの精:寺田亜沙子
カラボス:渡辺与布
国王:貝川鐵夫
王妃:楠元郁子
式典長カタラビュート:中家正博
誠実の精:川口 藍
優美の精:朝枝尚子
寛容の精:若生 愛
歓びの精:広瀬 碧
勇敢の精:奥田花純
気品の精:寺井七海
カヴァリエ:木下嘉人、小柴富久修、清水裕三郎、中島駿野、原 健太、福田紘也、佐野和輝
リラの精たち:中田実里、益田裕子、今村美由起、加藤朋子、小村美沙、山田歌子
カラボスの手下:宇賀大将、髙橋一輝、西川 慶、樋口 響、渡部義紀
オーロラの友人:川口 藍、玉井るい、益田裕子、若生 愛、今村美由起、加藤朋子、小村美沙、原田舞子
イタリアの王子:浜崎恵二朗
スコットランドの王子:中島駿野
ドイツの王子:清水裕三郎
ロシアの王子:井澤 駿
ワルツ:菊地飛和、北村香菜恵、木村優子、土方萌花、廣川みくり、廣田奈々、山田歌子、横山柊子、趙 載範、宇賀大将、太田寛仁、小野寺 雄、佐野和輝、髙橋一輝、樋口 響、渡部義紀
伯爵夫人:本島美和
ガリソン:内藤 博
狩の貴族:寺井七海、細田千晶、丸尾孝子、玉井るい、杉山澄華、伊東真梨乃、木下嘉人、小柴富久修、趙 載範、原 健太、福田紘也、宇賀大将、太田寛仁
村の人々:奥田花純、柴山紗帆、五月女 遥、広瀬 碧、井澤 諒、福田圭吾、小野寺 雄、高橋一輝
森の精:飯野萌子、川口 藍、中田実里、益田裕子、若生 愛、赤井綾乃、朝枝尚子、今村美由起、加藤朋子、菊地飛和、北村香菜恵、木村優子、小村美沙、清水理那、原田舞子、土方萌花、廣川みくり、廣田奈々、守屋朋子、山田歌子、横山柊子、稲村志穂里、関 優奈、徳永比奈子
エメラルド:細田千晶
サファイア:飯野萌子
アメジスト:五月女 遥
ゴールド:小野寺雄
フロリナ王女:池田理沙子
青い鳥:奥村康祐
長靴を履いた猫:原 健太
白い猫:原田舞子
赤ずきん:広瀬 碧
狼:中島駿野
親指トム:福田圭吾
ポロネーズ/マズルカ:寺井七海、玉井るい、菊地飛和、北村香菜恵、木村優子、廣田奈々、守屋朋子、横山柊子、趙 載範、福田紘也、太田寛仁、小川尚宏、中島瑞生、西川 慶、浜崎恵二朗、樋口 響
新国立劇場バレエ団
新国立劇場バレエ研修所修了生
日本ジュニアバレヱ
一度木村優里さんの主役公演を観てみたく、新国立劇場バレエ団「眠りの森の美女」千秋楽を観て来ました。
木村優里さんのオーロラ姫は、めちゃくちゃ素晴らしく、後光が差してました(笑)
そのオーラの凄いこと!!
オーロラ姫ではなくオーラ姫でした(笑)
全てのキャストが優里さんのオーラ姫(笑)に平伏す…そんな感じすら与える圧巻の踊りと存在感!!
彼女の登場は、第一幕からだけど、登場するや否や彼女から光が発せられてるのではないか(決してスポットではないです)と言うくらい彼女を中心に輝く…その高貴な姿に拝みたくなってくるくらい素晴らしったです!!
第一幕での4人の王子と踊る薔薇のアダージョ、第二幕での目覚めのパ・ド・ドゥ、第三幕フィナーレでのグラン・パ・ド・ドゥの見事さには、目頭が熱くなるなって来ました!!
木村優里さん以外のキャストでは、
ほぼ準主役とも言うべきリラの精を踊った寺田亜沙子さんは、昨年観た木村優里さんと比較すると華がない感じがしたのですが、そもそも主役より出番が多いにも関わらず、主役より目立ってしまう立位置を考えると控えめなリラの精が本来の姿かなと彼女の踊りを観て感じました。
またイメージ的に聖母マリア的な感じもあり、こういった感じを役から出すのが彼女の持ち味なんだと思います。
カラボスを演じた渡辺布与さん、昨年観た本島美和さんの邪悪さの中に妖艶さも秘めた壮絶なカラボスを観てるので、当初どうかなぁと感じのですが、白鳥の湖でキレキレのスペインの踊りを見せただけあり、本島さんのカラボスには後一歩及ばないものの、彼女ならではの切れ味を出し、本島さん観てなければ、100点付けても良いくらいの見事なカラボス!!
ニューフェイスながらも今後かなり期待出来そうな彼女は、次回カラボスを演じたならもっと迫力が出ると思います!!
フロリナを演じた池田理沙子さん。
昨年の貫禄あるフロリナを踊った小野絢子さん観てると弱い感あり。
彼女の持ち味は、フワッ柔らかさを感じる踊り。
それ十分活かされていたし、優しさや可愛らしさを感じるフロリナも悪くないのですが…木さんが絢子さんの印象強すぎかなぁ^^;
王子の渡邊峻郁さんは、昨年ワディムを観てしまうと…でも十分健闘していたと思います。
(ワディムは別格)
踊りが良いと感じだキャストを見ると奥田花純さん、細田千昌さん、五月女 遥さんの名前が。
やはり彼女たちは安定していますね(╹◡╹)
広瀬 碧さんもなかなか良かったです!!
それに比べるとメンズは冴えず…
福田圭吾さんは、明らかに瞬発力に欠けていたような…
奥村康祐さんは良かったけど。
伯爵夫人を演じた本島美和さん、第二幕の序盤のみの登場ながらその存在感はハンパない!!
やたら気合い入りまくりの伯爵夫人でした(笑)
全体的に千秋楽と言うこともあり、疲労も出てきたのか乱れみたいのはあったけど、プリンシパルクラスが殆ど登場せず、若手中心のキャストで纏めた千秋楽公演は、次世代の新国立劇場バレエ団の実力を垣間見ること出来、彼ら彼女らの今後の活躍には期待が持てそう(メンズはもうちょいがんばれー)。
今回、オケを指揮した冨田実里さんは、新国立劇場バレエ団の副指揮者として活躍され、昨シーズンからボチボチ本番も振るようになったみたいですが、本公演でも手堅い指揮だと思いつつも、バクランならなぁて気持ちもあり。
第二幕後半の森の精とオーロラ姫の幻影が踊る抒情的なゆったりした音楽だと平面的な表現になり些か退屈。
また金管(特にトランペット・トロンボーン・テューバ)が野放図に響くのは、指揮者の意図(ロシア風??)なのかオケをコントロール出来ないのか…煩すぎた感あり。
オケも連日だったので、お疲れ気味感あったものの金管の野放図状態以外は、好演(第二幕後半ヴァイオリン・チェロのソロは絶品)♪♪
オケの配置は、ヴァイオリンを左右に振り割分けた対抗配置♪♪チェロ・コントラバスは、舞台下手側。
冨田さんが新国立劇場バレエの指揮台に上がるのは今後更に増えると思うけど(下世話な話だけど海外から招聘するよりギャラ的にはかなり抑えられる運営側の事情もあると思う)、まだ評価は難しいとこ。
今後に期待♪♪
2018.6.17(SUN)
14:00
新国立劇場オペラパレス
今更気付いたけど、新国立劇場バレエ団って英語読みだと’NATIONAL BALLET OF JAPAN’
めちゃくちゃ格好いいじゃん!!