芸術監督:大原永子
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ
レフ・イワーノフ
演出・改訂振付:牧 阿佐美
装置・衣装:ピーター・カザレット
照明:沢田祐二
指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京交響楽団
オデット/オディール:米沢 唯
ジークフリード王子:井澤 駿
ロートバルト:貝川鐵夫
王妃:楠元郁子
道化:福田圭吾
家庭教師:内藤 博
パ・ド・トロワ:寺田亜沙子、細田千晶、奥村康祐
小さい4羽の白鳥:池田理沙子、奥田花純、五月女 遥、広瀬 碧
大きい4羽の白鳥:寺田亜沙子、細田千昌、渡辺与布、玉井るい
スペインの踊り:本島美和、渡辺与布、小柴富久修、中島駿野
ナポリの踊り:五月女 遥、井澤 諒
ルースカヤ:木村優里
ハンガリーの踊り:細田千昌、宇賀大将
マズルカ:寺井七海、中田実里、若生 愛、今村美由起、趙 載範、福田紘也、佐野和輝、浜崎恵二朗
2羽の白鳥:寺田亜沙子、玉井るい
大きい4羽の白鳥:渡辺与布、川口 藍、若生 愛、小村美沙
他、新国立劇場バレエ団員
ニューイヤーバレエ以来の久しぶりの新国立劇場バレエ。
「白鳥の湖」初日観て来ました!!
上記キャストを見てもらえれば分かりますが、新国立劇場バレエ総出演って感じ。
お気に入りのダンサーが殆ど網羅されているだけでもワクワク((o(。>ω<。)o))
主役を務めた米沢&井澤のさわさわコンビは、相変わらず鉄壁!!
米沢さんは線は細いながらも美しいオデット、ダイナミックなオディールを見事踊り切ってました。
新国立劇場バレエ団の松潤ことイザシュンは、相変わらず濃い顔立ちでオペラグラスを使わなくてもバッチリ分かります(笑)
まだまだ青いどこか頼りない王子役は、正にイザシュン向き。
福岡さんだと間違えてオディール選ばないぞ的な完璧な王子ってイメージなんだけど、イザシュンは、「大丈夫??」って感ありありでそこが(*^ー゚)b クッ゙
迷える王子を見事演じ切ってました!!
躍動感溢れる第1幕、抒情感たっぷりの第2幕や第4幕前半など観どころが多い作品ですが、やはり観応え・音楽的にも聴き応えあるのは第3幕。
新国立劇場バレエのスターダンサー達が繰り広げるそれぞれの踊りは、素晴らしいの一言。
その中でも本島さんと渡辺さんのスペインの踊りのキレキレぷりはお見事!!
本島さんが素晴らしいのは、予想できたけど、新国立劇場バレエのニューフェイス渡辺さんは、正直どうかしら??ってのはあり。
しかし、本島さんに肉薄するくらい素晴らしいキレぷりは、凄い!!
彼女は、6月の「眠りの森の美女」でカラボスを演じるので、これは期待出来そう!!
楽しみです!!
そして、舞台にいるだけで気品漂う木村さんのルースカヤ。
他にも細田さん、五月女さん、奥田さんなど主役張れる彼女たちの踊りも目のご褒美。
もちろん第3幕大詰めの主役ふたりのパ・ド・トゥは、お見事だったし、米沢さんも32回転バッチリ決めていました!!
正直第3幕だけ何度もみたいくらい!!
その他、第2幕と第4幕の幻想的なコール・ド・バレエの美しさは、新国立劇場バレエ団ならでは。
演出上では、あまり他の白鳥の湖では見ないのですが、新国立劇場バレエ版には、プロローグでオデットがローンバルトに拐われる場面あり。
第4幕フィナーレでの王子とローンバルトの対決は、「えっ!!王子素手で挑むの??」ちょっと拍子抜け。
(;-ω-)ウーン
ここは3月に観たシティ・バレエ団の演出の方が迫力あり。
一番盛り上がるシーンだけに綺麗すぎかな。
(帰り際、たまたますれ違ったご老人がお連れの方に「弱かったねーローンバルト」って言っていた気持ちよくわかります)
但し、貝川さんのローンバルトそのものは凄みはありました(対決のシーンが不満なだけです)。
また貝川さんのローンバルトを観てるとオデットに恋をしているのでは??と思え、必死に恋敵(王子)からオデットを奪われないように見えたのは、勘ぐりすぎかしら。
また個人的な好みですが、ラストはローンバルトが勝利し、王子は溺死、オデットは後を追うBADエンディングの方が好きかもo(*≧▽≦)o
チャイコフスキーの音楽も愛の勝利を高らかに謳うようにもローンバルトの高笑いのどちらとも取れるような気がします(確か初演はBADエンディングだったような…)。
演出上一部不満はあったものの新国立劇場バレエ団の相変わらずクオリティの高さに大満足(o^-^o)
「白鳥の湖」は、3月のシティ・バレエ団と続けて鑑賞し、比較となると、個々のダンサーでは新国立劇場バレエ団の方が上だけど、50周年と気合いも入って(しかも主役ふたりは外国から招聘)全体的な迫力ではシティ・バレエ団が僅差だけど個人的には感銘度高かったかな(東京文化会館もオペラパレスより見やすさ音響面で優れていたような気がします)。
オケは、ずっと東フィルだと思って聴いていたけど、途中から「あれ??コンマス外国の方??東フィルにいたかなぁ??」と良く見ると東響のニキティンさん(>_<;)
どおりで上手い訳だなぁと納得。
「白鳥の湖」の肝となるオーボエソロは、秀逸。
(多分、荒 絵里子さんかな…)
3月の大野&都響のオケを煽ったりすることは一切皆無で、バクランさんの指揮は、バレエ指揮者らしく踊りのツボを抑えつつ、迫力もあり♪♪
(伴奏もピット慣れしている東響の勝ち)
東響も初日なので、安全運転ではありましたが、後半はかなり燃焼度も高く、白鳥の湖を音楽の面でも十分楽しませてくれました♪♪
感銘度が3月のシティ・バレエより若干低かったのは、このところの個人的なコンデションの悪さもあるかも。
鑑賞中、睡魔がと何度も格闘し集中力に欠けていたのは、正直残念。
良い舞台だっただけにベスト・コンデションで観たかったです。
初日と言うこともあってか、チケット完売。
会場もやけにブラボーの絶叫多かったのも少しうざかったかも(気持ち分かるけど…)。。。
2018.4.30(MAN)
14:00
新国立劇場オペラパレス