ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47*
ブルックナー
ブルックナー
交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」WAB104 (1888年版/2004年コーストヴェット校訂版)
指揮:マーク・ウィグルスワース
ヴァイオリン:ジェニファー・パイク*
コンサートマスター:クレブ・ニキティン
そのせいか分からないけど、花粉症も例年より悪化…軽い発作とまでは行かないけど、息は苦しいし、咳き込みや怠さなど、かなりシンドい……(o_ _)o パタッ
もちろん目はくしゃくしゃで痒さを通り越し痛い、唯一クシャミだけはマスクしてれば何とかなるんだけど。
薬もこうなるとあまり効果なし。
しかも眠くなるし…春だから余計眠い^^;
こんな体調では仕事以外は、なるべく外出は控えたいとこだけど、ブログやTwitterでウィグルスワースが取り上げるコーストヴェット版「ロマンティック」を聴いてみたいと呟き続けていたら、「そんなに聴いてみたいなら、チケットお譲りしますよ」との声が!!
そんな訳で予定になかったコンサートですが、急遽参戦♪♪
Nさん感謝です。感謝(*´ω`人)感謝
今日は、昨日までの初夏のような陽気ではなく、春らしい陽気で外出日和。
陽気も良いし、せっかく東京出るならハシゴと考えたけど花粉症で体調も万全ではないので、昼間のコンサートは諦め夜のブルックナーに全体力を注ぐことにして、こちらを昼頃出発<(*^_^*<)
鈍行でゆらゆらと思ったけど、小田原辺りから体調辛くなり(コンサートで眠くなると困るので花粉症の薬を飲んでないから尚更)、そこからはロマンスカーで。
東京到着後は、なるべく体力消耗避けお茶などして時間を潰し、早めに赤坂へ♪♪
さて、前置き長くなりましたが、シベリウスとブルックナーの組み合わせの今日のコンサート…(´・∀・`)おや?…この組み合わせ…1月に聴いたコバケン、スム、日本フィルと被るけど、シベリウスとブルックナーの組み合わせって相性良いのかしら??
どちらも北欧・ドイツの森のイメージがあるとこが共通点??
単純にたまたまかしらσ( ̄^ ̄)?
前半、ジェニファー・パイクが奏でるシベコン。
CDも出してるくらいだから自信ある演目だと思うので、期待大。
しかし、出だし「あれ音揺れ??」…ジェニファー嬢音程が安定しないぞ〜(;-ω-)ウーン…大大大かな??
その後も安定しないとこはあったものの、柔らかい優しい音色が彼女らしさ…サントリー2階後方でも十分聴き取れる音量だし、決して線は細くなく、1月に聴いたスムの情熱的な濃いシベコンと比べるとこじんまりした感はあるものの凛とした感じは、個人的にはシベリウスと合っていたと思います♪♪
もちろん音程が安定してたら、なお良かったんですが…緩徐楽章からフィナーレは、ジェニファー嬢も持ち直していたと思います♪♪
ウィグルスワース指揮する東響は、時折ウィグルスワースがオケを煽るような感じで、緩徐楽章でのオケが奏でる箇所での雄弁さは聴き応えありました。
ただ、ジェニファー嬢とウィグルスワースが今ひとつ噛み合ってないような気がしたんですが、リハ不足??
アンコールは、バッハ♪♪
こちらも柔らかい優しい音色でした♪♪
ジェニファー嬢が使用したヴァイオリンは、1708年製マッテオ・ゴフリラーとのことです♪♪
後半は、このところハマりにハマっているブルックナー♪♪
木さん的には珍しく事前に何回かロマンティックを聴いて予習(普段は敢えて飢餓状態にする為、取り上げる演目はコンサート1ヶ月前くらいからCDなどで聴かない様にしているので)。
万全を期し、今日のコンサートへ。
((o(´∀`)o))ワクワク
ブルックナーと言えば、色んなバージョンがあるのですが、今回ウィグルスワースが取り上げるのは、2004年に出版されたコーストヴェット版。
この版は、ブルックナーのお弟子さんたちが出版の際に勝手に改竄した1889年版をコーストヴェットが研究した結果、お弟子さんたちが勝手に改竄したものでなく、ブルックナーが容認し出版したものと結論づけ、初版の間違いを訂正し出版したものでなんか聞こえは良いけど、結果的にはブルックナーファンには極めて評判の悪いクナッパーツブッシュやフルトヴェングラーの戦前指揮者が取り上げたレーヴェ改訂版とほぼ同じもの。
但し、近年の指揮者でもノヴァークやハース版を使用しながら部分的に改訂版を取り入れた演奏(カラヤン、バレンボイム、テンシュテットなど)もあるので、指揮者的には魅力あるのかも。
ブルックナーらしかぬ派手な金管やティンパニの改変、第三楽章や第四楽章での大胆なカット、シンバルやピッコロの追加、第四楽章で調性の変更など、ブルックナーの良さを消し去ってしまったブルックナー信奉者には許されざる改訂(改竄と言うべき)…版を通常の指揮者が取り上げるノヴァークやハース版でなく、敢えて取り上げたウィグルスワースは、やはりショスタコで個性的な解釈をするだけに只者ではない(笑)
コーストヴェット版は、通常のノヴァークやハース版を聴き込んでれば一聴瞭然でその違いは素人耳にも分かるくらいで、ワーグナー風な感じ(5番のシャルク版みたいな豪快感)。
ウィグルスワースは、早めのテンポで豪快に鳴らしまくり、コーストヴェット版ならではの醍醐味を敢えて強調。
ブルックナー信奉者に到底受け入れられないけど、木さん的にはもうワクワクしっぱなし((o(。>ω<。)o))ワクワク
聴いていて気持ち良いことこの上なし(*'▽'*)
ウィグルスワースは、カットがあるにしても60分切っていたので(同版を使用したヴァンスカのCDでは63分くらい)かなりテンポは早かったと思うけど、聴感上は妥当なテンポに聴こえたのはLiveならではかな??
因みに解説に70分とあったので、コーストヴェット版を激遅で演奏するのかと期待したけど、どうもこれは通常のノヴァークやハース版の演奏時間を誤って記入したらしい(コーストヴェット版を聴いたことなければ普通にそう思うかも)。
木さん的にはかなり楽しめたウィグルスワースのロマンティック、残念だったのは、ホルン・トランペットがへなへなだったこと。
ホルンは、第一楽章出だしからコケていたし、第二楽章も痛々しかった…ホルンが肝の交響曲だけにそこは本当に残念。
ホルン・ソロは首席の大野さん。
殆ど出ずっぱりで大変だったのもあったのかしら??
ホルンには、上間さん・ハミルさんの両首席も乗っていたので、大野さんのプレッシャーもあったかもとTwitterでのコメントもありました。
但し、後半は持ち直し素晴らしかったと思います。
それに比べるとトランペットは、やる気なし。
ずっとダメダメでした…後半復活したホルンの足を引っ張る…引っ張る(T_T)
オケの不調はリハ不足かなぁ。
オケが好調なら感銘度は、もっと高かったはず(第一楽章・第二楽章ではやはりオケの疵が興を削いだのは正直あり)
オケに疵はあったものの、コーストヴェット版で聴ける機会なんて滅多にないし、フィナーレ前半のシンバルの一撃、終盤でのピッコロ登場(てっきり3番奏者が吹くと思ってガン見していたら首席の甲藤さん持ち替えでした)など、実際目で見れて大満足!!
第三楽章や第四楽章のカットは、何故そこって疑問もありましたが(やはり通常の版を聴いてると違和感あり)、ウィグルスワース&東響によるコーストヴェット版「ロマンティック」は、豪快・爽快・痛快の三大「快」を存分に堪能させてくれました(笑)
オケはヴァイオリンを左右に振り分けた対抗配置(低弦は舞台下手側)でブルックナーでは16型(16-14-12-10-8)、ホルン・トランペットにはアシ付き。
シベリウスは14型でした♪♪
ウィグルスワースの指揮姿…誰かに似てるなぁと演奏中ずっと思っていたけど、あっ!!広上淳一さんに似てると思った瞬間笑えました(笑)←もちろん心の中ですよ。
2018.3.31(SAT)
18:00
サントリーホール
花粉症は相変わらず辛かったけど、コンサート中は珍しく集中…必ず途中気が散るだけに珍しい…やっぱり気合い入っていた分、判官贔屓的な感想になったかも…(他の方のブログでは不評)
聴き終えたあとサントリーホール周りの夜桜を見ようかと思ったけど花粉症でつらく諦め、ボロボロになった目をぐしゃぐしゃさせながら帰路につきました(´∩ω∩`)ゴシゴシ