ずっと理解できなかった作曲家。
「メロディなし、同じ繰り返し、発展性ないじゃん」「うるさいだけでつまらない」
そう思ってました。
(但し、7番の交響曲は例外で苦手なブルックナーで唯一聴いていました…特にワーグナーを偲ぶコーダのある緩徐楽章はお気に入り)
目覚める少し前からLiveで聴くとブルックナーって意外と良いかなぁみたいなのはあったのですが、CDなどで頻繁に聴く程ではなく、試しにCDで聴いても何だかんだなぁみたいな(笑)
それが突然目覚めたんですよね〜Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
宇野功芳さんが著書の中で「ある時突然その良さが分かる」みたいなことを書かれていたと思うのですが、正にそのとおり(笑)
きっかけは、スクロヴァチェフスキと読響のラスト公演となったブル8。
あの時からブルックナー中毒に徐々に罹り、今や完全中毒者(笑)
特にここ一週間は、寝ても覚めてもブルックナー一筋(笑)
もうほとんど病気です(笑)
ブルックナーと言えば一昔前は、コンサートでブルックナーが上がる場合、ほとんど男性ばかりだった時代もあったと聞いてこともあるし、わたしもTwitterなどで「ブルックナー苦手」と呟くとフォロワーさんから「女性には人気ないんだよねー」みたいなコメント返ってきたりしました。
でもここ数年Twitterなどで、女性の方も「ブルックナーいいわ〜」みたいなコメント見かけることが多くなり、たまに10代女子がブルックナー最高とか呟くのを見ると、ブルックナー先生も草葉の陰で泣いて喜んでるのではないかと思います(笑)
(ブルックナーは少女趣味…所謂ロリコンです)
まさか亡くなってから100年以上経ち、自身が眠る聖フローリアン修道院から遠く離れた東洋の島国で10代の女子が自分の作品に熱狂するなどブルックナー先生夢にも思ってなかったでしょうね(笑)
日本では人気度高いブルックナーも海外では全く人気がないらしい^^;
パーヴォ・ヤルヴィ曰く「ブルックナーが受けるのはドイツと日本だけ。アメリカでは人気の協奏曲と組み合わせないとお客が呼べない」と嘆いてましたが、それにしては、輸入盤のCDで、ブルックナーの新譜結構毎月出ているような…交響曲全集などマーラーより出てるような気がします。
これって一部熱狂的マニアがいるからなんでしょうね。
木さんもそーなりつつありますが^^;
ともかく自作を暇さえあれば改訂による改訂を繰り返し、それを後にハース氏やノヴァーク氏が校正した〇〇版など始め多種あるので、それらを演奏し音源化するのはマニア魂をくすぐるんだと思います。
ブルックナーは、変わった方らしく、あの木偶の坊みたいな交響曲聴いても、お洒落とは無縁な方ってのは、想像つきますが、その他にも先程も書いた少女大好きロリコンだし…蒐集癖と勘定癖も有名な話。
蒐集癖は、普通だと思われるかも知れませんが、彼か蒐集したのは、人があまり集めたがらない免状や証明書の類。
死の床では、お医者さんに教会出入自由の証明書を出して欲しいと懇願するなど、ちょっと変わった蒐集癖。勘定癖の方はもっと深刻。木の葉とか石とかを数え始めるとやめられなくなるといったもの。
(ドナウ川の砂粒すら数え始めた)
こうなるともう病気です。
分裂症の傾向あったと思います。
そして、それが作品にそのまま反映し、パターンの反復を貫いたあの木偶の坊交響曲になる訳です♪♪
さて、今月末に東響がブルックナーの交響曲第4番通称「ロマンティック」が取り上げますが(指揮はウィグルスワース)、取り上げる版が1888年版/2004年コーストヴェット校訂版ですが、これは戦前演奏された改訂版(弟子たちが手を入れた版)をコーストヴェットが細部を見直し、改訂版(別名改悪版)は弟子たちが勝手に手直したものでなく、ブルックナーも認めたものと言う視点で校正した版。
とは言っても第三楽章や第四楽章でのカットやワーグナーも真っ青な派手な金管(フィナーレではピッコロまで登場)、雷鳴の如く良く鳴るティンパニ、フィナーレで派手に鳴り響くシンバルなど、コアなブルックナーファンには認め難い改訂。
ただ木さんみたいな俄ブルックナーファンには、大変面白く聴けるし、聴き込むと癖になっちゃうかも(笑)
(CDは、BISよりヴァンスカ指揮ミネソタ管が出てます)
残念ながら東響の演奏は、聴けないのですが、ショスタコーヴィチなどの演奏で個性的な解釈をするウィグルスワースがどんな演奏をするのか…聴いた方の感想が今から楽しみ(*'▽'*)
またゴンチさんがブログに書いた高原英理著「不機嫌な姫とブルックナー団」も購入。
ますます木さんのブルックナー熱は上がるばかりです笑笑(*^^*)