ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集 第134回 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

ベートーヴェン
歌劇「フィデリオ」序曲 op.72
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」*

ワーグナー
楽劇「神々の黄昏」より
夜明けとジークフリートのラインへの旅
ジークフリートの葬送行進曲
ブリュンヒルデの自己犠牲

指揮:飯守泰次郎
ピアノ:津田裕也*
コンサートマスター:グレブ・ニキティン

{706197B7-0AC2-4061-B99B-661EA8F18069}

飯守さんが東響を指揮するベートーヴェン&ワーグナー、気にはなっていたのですが、昨年、都響・シティPOとベートーヴェン&ワーグナーを聴いたこととソリストの津田裕也さんをまったく知らず、何となくスルー。しかし、先日聴いた都民芸術フェスティバル…演奏はとても良かったけど、プログラム全体の演奏時間が一時間弱とちょっとと物足りず、急遽予定外で聴くことに♪
序盤、フィデリオ序曲、前半オケの調子が乗らないのか、「おや??」ってとこも散見されたけど、中盤以降、オケも安定し、ダイナミックなフィデリオ序曲を聴かせてくれました♪
2曲目のベートーヴェンの「皇帝」、前述したとおり、ソリストの津田裕也さんをまったく知らず、「どうなんでしょう??」って気持ちで曲待ち。
しかし、これが実に素晴らしい「皇帝」を聴かせてくれました♪
事前に津田裕也さんのプロフを見るとドイツ音楽には定評あるって書いてあったのが十分納得できる演奏♪
「皇帝」だからとオーバーな表現は一切なし。
堅実に着実に弾くのが津田さんのスタイル。
もちろんテクニックも安定しており、全曲安心して聴けました。
一見地味なスタイルかも知れませんが、こうした落ち着いた演奏こそ、あだ名とは関係ない本来の曲の持ち味をしっかり聴かせ、目を閉じて聴いてればまるでドイツの名匠が弾いてるかのよう。
オケは14型とかなり厚めに関わらず、オケと対峙する時もピアノの音色がちゃんと聴こえ音量的にも過不足なし(意外とオケに負けるソリスト多い)!!
また緩徐楽章でのオケとピアノがしっとり対話するところも、彼の持ち味が発揮されていたと思います♪
もちろん飯守さん率いる東響も見事なサポート決めてました(イーモリ公の唸り声あり)!!
皇帝で素晴らしい演奏を聴かせてくれた津田さん、ここ数年若手のピアニストで皇帝を聴いていますが、断トツピカイチ!!
彼の演奏でバッハやブラームスなども聴いてみたいですね♪
残念ながらアンコールはなし。
(重量級の協奏曲の後にはアンコールは不用かしら)

後半ワーグナーは、飯守節炸裂!!
飯守さんの十八番であるだけに、指揮者もオケも気合いがすごく、壮絶な演奏とはこのこと!!
昨年聴いた都響とシティのワーグナーは、悪くはなかったけど、ここまですごくはなかった!!
もちろん神々の黄昏からのと言う劇的な作品もあるんだろうけど、ともかくオケが畝る・畝る!!
2対のティンパニの打ち込み、頂点で豪快に鳴り響く金管隊など迫力満点!!
ブリュンヒルデの自己犠牲は、歌なしバージョンでしたが、個人的にはワーグナーの楽劇にそこまで造詣深くないので、歌なしバージョンでも抵抗なしで聴けました♪
東響も飯守さんのマリオネットみたいなカクカクした動きの指揮で合わせずらかったとは思うけど、見事な演奏を聴かせてくれました♪
飯守さんと東響との組み合わせは、以前(2015.7.5)のロシア・北欧プロ(ボロディンのダッタン人の踊り、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番…ソロはクリッヒェル…シベリウスの交響曲第2番)も素晴らしかっただけに、今回はそれなりには期待してたのですが、やはり飯守さん得意中の得意でもあるベートーヴェン・ワーグナープロだけに感銘度も高かったです!!
オケは14型(14-12-10-8-7)、ベートーヴェンでは標準的な二管編成、ワーグナーは、木管は三~四管、ホルン8(内4はワーグナーテューバに持替、舞台裏に+ホルン1)、トランペット4、トロンボーン3、バストロンボーン1、テューバ1、ティンパニ2、打楽器3と大編成。
ベートーヴェンでは厚めの弦に対して、ワーグナーだと管に対して若干弦の厚みが薄く感じられましたが、4階席だとそんなものかも。
正統派の堂々としたベートーヴェンとワーグナーが聴けて大満足(╹◡╹)
お陰さまで物足りなさ感はなくなり、逆に耳が満腹(満耳??w)になりました(笑)

{D2CEA4A2-25A8-404A-97C0-BDFB1E3C97DE}

さて、演奏が終わり、クロークでコートを受け取り帰ろうとした時に、2階ロビー辺りから怒声が!!
声の感じから年配の男性ぽく、係員さんに対してなか「土下座してら謝れ!!」など興奮しながは罵声を浴びせてました。
(;-ω-)ウーン
困ったちゃんですね。
コンサートで自分で気に入らなかったことがあったんでしょうが、怒鳴るのはクラシックを嗜む紳士としては失格。
不満があればさり気なく、係員さんに伝えるとかアンケート用紙に書くとかするのがコンサートマナーだと思うんだけど。
仮に主催者や会場側に不備があったらとしても、土下座しろとかは恫喝だし、周りに不快な思いさせてる時点で「お前が土下座しろー」と言いたいくらい(怒)
良い音楽を聴いて、気分よく帰らず、怒りながら帰るなんて、人生損してる方だなぁとつくづく感じ、せっかく良い演奏だっただけに、何か残念な気分になりました(´・ω・`)ショボ-ン

2018.2.25(SUN)
14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール