芸術監督:大原永子
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:フレデリック・アシュトン
監修・演出:ウェンディ・エリス・サムス / マリン・ソワーズ
装置・衣裳:デヴィッド・ウォーカー
照明:沢田祐二
- 指揮:マーティン・イェーツ
- 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
- 【キャスト】
シンデレラ:小野絢子
王子:福岡雄大
姉娘:小口邦明
妹娘:宝満直也
仙女:本島美和
春の精:柴山紗帆
夏の精:木村優里
秋の精:奥田花純
冬の精:細田千晶
- 12/17 キャスト表
新国立劇場バレエ団、シンデレラ初日観てきました。
クリスマスシーズンの新国立劇場は、とても華やか.*・゚ .゚・*.
バレエも楽しみだけど、この雰囲気も大好き‼
さて、クリスマス雰囲気の漂う新国立劇場ホワイエをゆっくり見学しながら、バレエの開演を待ちつつ、本日の主役である絢子姫と福岡王子の鉄板コンビの踊りを期待しながら、ホールへ。
因みに今年は唯姫中心だったので、年末にやっともう一人の花形ダンサーの絢子姫の踊りを観ることができ(昨年のくるみ割り人形以来…)期待感ワクワクです(*・ω・*)wkwk
当然といえば当然だけど、鉄板コンビの踊りは、完璧かつ美しく、シンデレラ役の絢子姫や王子役の福岡さんは、お姫様・王子様キャラが本当によく似合います。
鉄壁の両コンビの踊りには魅了されっぱなし(王子は2幕からですが…)でしたが、個人的には、脇を固めたダンサーが意外と心に残りました。
今回の公演で一番感心したのは、仙女役の本島さん‼
さすがベテランだけのことはあります。
妖艶という言葉は、不適切かもしれないけど、踊りから香り立つ優雅な色香には、本当息を吞みました。
正直言えば、本公演で主役の絢子姫完全に喰ってしまったくらいです(あくまでも個人の感想です)。
彼女の仙女は、もうこれだけをずっと繰り返して観ていたいと願いたくなるくらい‼
春夏秋冬の精を演じた柴山・木村・奥田・細田の4人は、唯・絢子両花形以外に他公演で主役を務めた経験もある今後の花形スター候補だけに(勝手に新国立劇場バレエ団4姉妹と呼んでます)、こちらも美しい‼
第1幕ラストのかぼちゃの馬車が舞台を駆け巡る場面は、やはり見応えあり、最高でした‼
もう1幕だけでお腹いっぱいです(笑)
唯一残念なのは、プロコフィエフの音楽がロミジュリと比べると落ちる…
プロコフィエフにしては、やっつけ仕事かと思えるくらい霊感に貧しく、魅力的な音色が感じられないので、素晴らしい踊りが、今ひとつ映えない感はあり。
盛り上がるのは、個人的には、真夜中のワルツ辺りかな…
音楽がロミジュリ並みに良ければもっと盛り上がるのに。
休憩中、セレブなご婦人方が「音楽つまらないわよねー」
「踊りがないと寝ちゃうかも…」
などの会話があったので、個人的な意見だけでもなさそうです。
2幕のお城での舞踏会のシーンは、豪華絢爛‼
ここでも春夏秋冬の精の踊りは、光ります‼
音楽的には、3つのオレンジが出てくるシーンで、プロコフィエフ自身の3つのオレンジの音楽(行進曲)がパロディで出で来るところは、面白かったです♪
終幕も本島さんの仙女のオーラはすごい‼
ただ、プロコフィエフの音楽は、大円団にかけての盛り上がりに欠け、なんとなく尻すぼみ。
プロコフィエフなら輝かしい音色の大音響で終わって欲しかった…
イェーツ指揮する東京フィルもロミジュリと比較すると精彩感に欠けたような。
初日でまだオケも熟れてないのかも…日を追うことに良くなる可能性はありです。
ここまでは女性陣のみコメントでしたが、義姉妹を演じた小口・宝満ペアーは、踊りも然ることながら、そのコミカルな演技に全幕通して捧腹絶倒(笑)
男性のダンサーが女性役を踊るって最初は、違和感あったけど、観ていると愛らしく思えてくるから不思議。
音楽がつまらい分、小口・宝満ペアーのコミカルで愛嬌のある演技と踊りが要所々々を引き締め、舞台を活気づけていたような気がします。
また、ふたりが演じる義姉妹は、シンデレラに冷たいようでいながら、時折優しさを見せるなど、完全に悪役でないのがとても好感持てました。
義妹役の宝満さんは、キュートすぎ(∩•ω•∩)♬♡♡♡
相変わらずのクオリティの高さを見せる新国立劇場バレエ団。
一足早いクリスマスプレゼントになりました(o´・∀・`o)ニコッ♪
2016.12.17(SAT)
14:00
新国立劇場オペラパレス