ドヴォルザーク
ヴァイオリン協奏曲イ短調op.53 B.108
マーラー
交響曲第1番ニ長調「巨人」
指揮:ヤクブ・フルシャ
ヴァイオリン:ヨゼフ・シュパチェク
コンサートマスター:矢部達哉
都響の首席客演指揮者であるフルシャが都響を振るのは2年ぶり♪
昨年は欧州での活動が多くなり、残念ながら都響を振ることが出来ず、この日を今か今かと待ち続けました。
「おかえりなさいフルシャ‼」
そして、今日のコンサートは、本当に素晴らしかった(*゜▽゜ノノ゛☆
HOTな都響をたっぷり堪能させていただきました。
いつもは、クールビュティーな音色(個人的な感想です)の都響が、今日は「都響の弦ってこんな暖かい音色だった⁇」と感じるほど、弦楽器を中心に豊潤な響きが会場を満たし、その音色にうっとり。これってフルシャ効果なのかなぁ。
前半のドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲のソリストであるシュパチェク(長身でイケメン)は、チェコ・フィルのコンマス(しかもチェコ・フィル史上、最年少)を務めた俊英。
見た目で勝手にシャープな音色を想像していたけど、実際会場で聴いた音色は、暖かみのある豊かな響きで、ドヴォルザークの協奏曲に本当ピッタリ‼
大袈裟だけど彼のために書かれた協奏曲って思えるくらい理想的なソロ。
また普段のコンサートの協奏曲の伴奏だと主役を殺さず的な(言い方悪いけどお仕事敵な)伴奏が多い(これも個人的な感想です)都響が珍しく熱いサポートをしていたので(フルシャ効果)、ソロとの駆け引き(フィナーレのフリアント的なティンパニとソロの掛け合いは面白かった)が楽しめ、頗る秀演(^^♪
しかし、シュパチェクヴァイオリンは良く鳴る♪
聴いていて気持ちが良かったです。
アダージョで夢心地なり本気で寝そうになった(笑)
アンコールのイザイも素晴らしかったです(怒りの日が見え隠れする面白い曲でした)♪
後半巨人は、マーラーの演奏で定評のある都響とフルシャの組み合わせだから水準以上の演奏はするとは予想はしていたのですが、こんなに熱くそして完璧な巨人は聴いたことないくらい見事な演奏♪
最近は、年に1回以上、海外オケ(オスロ、HR)でも聴いてきた巨人ですが、若干食傷気味(マーラー不感症という病もあり)でこんなにも熱くなって聴くなんて滅多にないこと。
第1楽章の出だしからフルシャと都響の音色に惹き込まれ、こんな音色あった⁇的な発見も多く、フルシャは意図的にテンポを落とすなど意外と大胆にもこの曲に切り込んでいましたが、それが未消化にならず、都響がフルシャの意図を完全にくみ取り再現し、フルシャ都響でなければ出さない巨人を見事に聴かせてくれて大満足‼
フィナーレのコーダでホルンが立ち上がるところは、涙腺崩壊。゚(T^T)゚。
フルシャ都響ありがとうです(*゜▽゜ノノ゛☆
終演後、平日のマチネで熱狂的なブラボーと歓声が飛び交うなんて滅多にないから他の方も今日のコンサート大変満足してたと思います(隣の老紳士が大声でブラボーを連呼してました)♪
余談ですが久しぶりに見たフルシャかなり貫禄が付いてました(^^♪
第9も楽しみ(o^―^o)ニコ
2016.12.13(TUE)
14:00
東京芸術劇場コンサートホール