ベートーヴェン
交響曲第2番ニ長調op.36
ブラームス
交響曲第2番ニ長調op.73
指揮:小泉和裕
コンサートマスター:矢部達也
3週連続で都響のコンサート♪
これは都響のファンって訳でなく、たまたま偶然です…
さて今年のフェスタサマーミューザに唯一聴けるコンサートがこの都響のプログラム。
王道中の王道のドイツを代表するベートーヴェンとブラームスの交響曲。
W2番♪
Wニ長調♪
そして作品番号36と73(逆さにすると37で数字遊び的には何となく繋がるような…)(^^♪
今年のミューザのプログラムの中では地味なプログラム。
また小泉&都響なら何となく予測ができる演奏。
しかも、両曲とも小泉さんが最近取り上げたばかり(ベト2は、都響のプロムナード、ブラ2は、日本フィルの東京定期)。
そんな理由から食指が動かない方も多かったのでは、ないでしょうか⁇
正直Mokuさんも上記の理由とは別に食指が動かなかったのですが(ブラ2は今年既にアツモン&神奈川フィル、シェレンベルガー&東響と2度実演に…しかも両方とも名演奏に接しているので、さすがに3度目はいいかなぁって気分もあったのですが)、今年のフェスタは都響の日程しか聴けないのと、ベト2が最近通勤時のお供の曲なので、久しぶりに実演で聴いてみたいのと、ミューザで都響の響きを聴けるのがフェスタの機会しかないことを理由にまぁ何となくチケットを購入してしまいました。
できれば先週マーラの5番で超弩級の名演を聴かせてくれたギルバード指揮でマーラーの巨人なんかだったら良かったのにって気持ちもあり、そんなに期待値高いコンサートでもなかったのですが、フェスタならではの特典の公開リハーサルが見学できるならと、頑張って早起きして公開リハから参戦(^^♪
小泉&都響なら弾き慣れた曲ってのもあるのか、また事前に細かい練習はしているはずなので、公開のリハでは、特に細かい指示もなく殆ど通しで演奏。
が…この公開リハで演奏が始まった瞬間、上述した不徳な発言を撤回‼
昨今流行りの古楽風なアプローチはなんのその、20世紀カラヤンがベームが演奏してきた重厚な弦をベースに堂々と演奏するオーソドックスなスタイルを踏襲しつつ、ベートーヴェンもブラームス(公開リハではブラームス→ベートーヴェンの順)も見事小泉&都響の手中に治め、堂々としかも素晴らしい演奏で、ミューザに響き渡り、正直、公開リハで大満足‼
もちろん本番も王道中の王道の名曲をしっかり、そしてリハ以上に熱く演奏し、お見事‼
ドイツのオケよりドイツ風な演奏をした小泉&都響は流石です‼
弦はベトもブラも16型(16/14/12/10/8)の厚めの重厚な演奏ながら、決して重すぎず、キビキビとした運びが心地よく響く、ドイツ交響曲の理想的な秀演(^^♪
また弦の配置数も中低音に厚み持たせ、ピラミッド型の土台がしっかりとした伝統的なドイツ風な演奏。
弦が厚いからといって管楽器が地味なのかと言えばそうではなく、弦の上にふわっと乗っかりキラキラと囀る木管は美しく、また有馬さんのホルンは雄大でした♪
またチェロの首席に日本フィルの辻本さんがゲスト首席で座っていたのは、何とも贅沢!!
王道路線をしっかり満足させるのって、奇を衒った演奏をするより難しいはずですが、そんなこと感じさせず見事に演奏する小泉&都響のクオリティの高さは凄いです。
4月のCプロのブラームスの1番も名演だったので、このコンビで残りの3番・4番もぜひ聴いてみたいですね。
都響スタッフの皆さん、来季プロで企画お願いいたします(笑)
ミューザの音響も都響のシャープな弦の響きとピッタリ‼
公開リハからたっぷり聴け(しかもリハと本番は違う席でミューザの音響も堪能でき)大満足のコンサートでした♪
1つだけ残念だったのは、アンコールがなかったことかな…(´・ω・`)ショボ-ン
3週連続都響でハズレなし( •̀∀•́ )b
都響恐るべしです(゚∀゚ノノ"☆パチパチパチ
2016.7.31(SUN)
14:00
ミューザ川崎
評価:☆☆☆☆彡(4つ以上5つ未満⁇アンコールが…あれば…⁇)