新日本フィルハーモニー交響楽団 トリフォニーシリーズ第554回 定期演奏会 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

アッテルベリ

交響曲第6番ハ長調「ドル交響曲」op.31

モーツァルト

ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207*

グリーグ

「ペール・ギュント」第1組曲op.46、第2組曲op.55

 

《ソリスト・アンコール》

クライスラー

スケルツォ

 

ヴァイオリン:米元響子*

コンサートマスター:崔 文侏

指揮:広上淳一

 

 

広上さんがパーソナルティを務めるNHKFM、DJクラシック(広上さんの回は、毎月第4金曜日夜9時10分より)のオープニングのテーマ曲が今回定期で取り上げたアッテルベリの交響曲第6番ハ長調、通称「$交響曲」(詳細等はWiki参照…ちなみに優勝した賞金でフォードの車を買ったそうです)のフィナーレ冒頭サビ部分がとてもかわいらしく気になり、全曲を聴いてみたらこれが名曲♪

それ以来、この曲の大ファンでいつか実演で聴いてみたいと思っていたのですが、マイナーな作曲家書いた交響曲が実演で演奏されることはないかと半ば諦めていたところ、昨年NJPの定期プロにこの曲があるのを発見!!

しかもこの曲を知るきっかけとなった広上さんの指揮となれば(広上さん自身も若き頃、ノールショピングのオケと録音しています)これは聴かねばとかなり前から楽しみしていた演奏会でした。

 

実際、聴いた感想は、大満足、大興奮v(。・ω・。)ィェィ♪

NJPもかなり健闘し、個人的には広上さんが録音したものより、今日のNJPとの演奏の方が完成度や広上さんの拘りも感じられ、生で初「$交響曲」を聴ける機会としては、最高のものだったと思います。

勇壮なメロディが盛り上がり、映画音楽や大河のテーマを彷彿させる第1楽章。

哀愁を帯びたメロディがロシア音楽をイメージさせる第2楽章(どこことなくボロディン風)。

おどけた感じが楽しく、最後はお祭り騒ぎで終わるフィナーレ(北欧風ショスタコ!?)

広上さんも本当楽しそうにこの曲を指揮しており、「あー本当にこの曲大好きなんだー」オーラが出まくりでした(笑)

フィナーレのエンディングの決め方もライブならではの、溜めに溜めてから爆発させ、最高でした!!

とても聴きやすくメロディ素敵な曲なので、ぜひどこかのオケで取り上げて欲しいものです。

 

お薦めのパパヤルヴィのCD

 

もう「$交響曲」だけでも満足ですが、今回の定期は盛りだくさん!!

 

米元響子さんを迎えてのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第1番は、米元さんの健康的で軽やかな響きが印象的でしたが、ちょっと生真面目な感があり、モーツァルトの特有の愉しさ的なものが希薄で単調になったしまったの残念。

アンコールは、クライスラーのスケルツォ♪

 

 

休憩を挟み後半は、ペール・ギュント組曲

昨年聴いたオードラン指揮の都響のように昨今は、抜粋で取り上げられる機会が多いこの曲を敢えて組曲版でプログラムに持って来たのは、広上さんの拘りかしら??

コンサート組曲らしくオケを存分に鳴らし、表情の付け方もかなり濃口なペール・ギュントだったと思います♪

 

盛り上げ方やオケの見せ場、歌うところはたっぷりと広上節が炸裂してました!!

どのオケからも活き活きとした音を出せるのは、広上さんならでは。

NJPの定期たっぷり堪能させていただきました。

 

ちなみに広上さんは、曲ごとに指揮棒を使い分けていたような…

$交響曲では、白い指揮棒

モーツァルトは、指揮棒使用せず

ペール・ギュントは、茶色の指揮棒

その曲ごと合った指揮棒ってあるんでしょうね(笑)

 

しかし、マイナー作品と通俗名曲だったせいか(この日は都内各所でコンサート多数もあった)、お客さんガラガラ…とても良いコンサートだったので残念。

でも、空席多い方が音響的にはよく響くので、聴く側としては贅沢だったかも(笑)

 

終演後、第2ヴァイオリンの方とコントラバスの方にお花の贈呈あり…今日のコンサートで退団だったのかな??(オケ側よりインフォ的なものははかったような気がします)

NJPならでは!!

他のオケも真似してほしいな。

 

2016.2.20(SAT)

     すみだトリフォニーホール

       14:00

 

評価:☆☆☆☆☆(念願の$交響曲が聴けたご祝儀的な意味合いあり)