13年前に「東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴」という本を出版してから13年。




時間もかなり経ったので、新たに取材を行いそして前回紹介できなかった店も多数加えている。




喫茶店と言っても、それぞれの店には個性がある。




以前から気になっていた店として「皇琲亭」(コーヒーてい)がある。



池袋東口にドーンと店を構えているヤマダ電機のすぐ近くにある。




1983年に開店。




柱や梁(はり)に秋田県の古民家の廃材を使い、寄木細工の床に椅子。




写真で見ると落ち着いた雰囲気がして、とても池袋にある店とは思えない。




ここでぜひ味わいたいのが「アンブル ドゥ レーヌ」と著者は述べている。




深煎りのコーヒー豆をじっくりネルドリップしてコクの豊かなアイスコーヒーをつくり、カクテルグラスに注ぎ入れて、生クリームを浮かべます。




一度行って見たくなったなあ。




浅草にある「銀座ブラジル」は元祖ロースカツサンドで人気を博す老舗喫茶店。





きつね色のトーストに二枚重ねのロースカツと千切りキャベツを挟んだ、うっとり見惚れるような断面をもつ一皿が運ばれますと著者は感想を述べている。





注文を受けてから揚げるカツなので、出来立ての美味しいカツサンド。




写真を見ると頭の中にロースカツサンドがぐるぐる巡ってくる。




そんな銀座ブラジルは、1984年創業。




もともとブラジル産コーヒー輸入を手掛けていた店主の梶富美子(かじとみこ)さんの祖父が銀座に1号店を構え、1963年に浅草店をオープンした。




今では浅草店のみだが、店の名前に痕跡が残っている。




この他にも行ってみたい喫茶店がたくさんあるなあ。