今日からGW。




旅行に出かけたり、イベントに参加したり、部屋でゴロゴロしなが動画を見たりゲームをしたり、人それぞれ。





地図を眺めながら過ごすのもいいかと思い、今回の本を読んでみた。




昔の地図は、現実にあるものというよりも、その当時の人々が地図に描かれている地域や世界についてどう思っていたのか分かる貴重な資料だ。







移動する際に便利なのが路線図。





その路線図は、ハリー・ベック(1902-1974)が1933年に作ったロンドン地下鉄路線図が手本となった。





ベックは、ロンドン地下鉄の電気回路図を設計するために雇われた工学系の製図技師だった。






ベックの路線図は、地理的な正確さを除外し、電車の乗り換え駅と駅から駅ヘの移動について取り上げた。





パイオニアは最初受け入れられないことがあるが、ベックが1931年にロンドン地下鉄に下絵を見せたときもそうだった。





1933年に路線図が公開され、その後も繰り返し改訂版を作成したが、1960年このデザインの管理権はロンドン交通局のものとなった。





激しい法定論争の末、ベックの名前は路線図から削除されたが今ではロンドン交通局は、ベックの後席を積極的に称えている。





この路線図がなかったら、東京メトロの路線図はどんなふうになっていたのか気になる。





「ドリームタイムの地図製作」の文字が目に入った時、「何だコレは」と思った。






「ドリームタイム」とは、オーストラリアの先住民アボリジニの「アルチェリンガ」を訳したもので、通常は神聖なる原始の時代を指す。





一見すると地図には見えないが、様々な生命体の祖霊やその行いを描いている。





「超自然の存在は、目で見てわかる土地の地理的な特徴に宿っているので、自然界を実際に案内する地図でもある」と著者は述べている。






世界には様々な地図があり興味深いなあ。